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今日はちょっとぶっ飛んだ話をします。
「地球外生命体を探すなら、緑じゃなくて紫色の惑星に注目した方がいい」
天文学者たちが、まじめにこんなことを言い始めているんです。
聞いた瞬間「え?」と思いませんか。
私も思いました。
でも調べてみたら、これがなかなか筋の通った話で、しかも
「実は地球も大昔は紫色だったかも」
というオマケ付き。
順番に、できるだけかみ砕いて説明します。
まず大前提:エイリアン=
緑
、というのは思い込みかもしれない
SFとかで宇宙人や宇宙の星っていうと、なんとなく緑をイメージしませんか? 植物も葉っぱも緑だし、生命=緑、という空気がある。
これは実際、科学的にも根拠があります。
地球の植物は葉緑素(クロロフィル)を使って光合成をしていて、赤外線をビカビカに反射する特徴があるので、望遠鏡で「あ、これ植物の反射光っぽいぞ」と見つけやすいんです。
これまでの「エイリアン探し」は、ずっとこの"緑のサイン"を頼りにしてきました。
でも最近、研究者たちが「待てよ、緑だけにこだわるのは視野が狭すぎないか?」と言い出しました。
その主役が 「紫色細菌」
です。
紫色細菌、地獄みたいな環境でも余裕で生きてる
地球には今でも、塩湖とか干潟みたいな「人間ならまず無理」な過酷な環境で、紫色っぽく光る微生物が生きています。バクテリオロドプシンという紫色の色素を持っていて、これがけっこう面白い動き方をする。
緑色の光を吸収して、赤と青の光をはね返す。だから見た目が紫っぽく光る。仕組みとしてはクロロフィルよりもシンプルで原始的なので、研究者の中には「これ、実は宇宙のどこでも"わりと簡単に進化できる光合成"なんじゃないか」と考える人もいます。
コーネル大学などのチームが、実際にいろんな紫色細菌を集めて反射スペクトルをガッツリ測定し、「乾いてる・湿ってる・晴れ・曇り」みたいな色んな環境をコンピューター上で再現してみたところ、どの状況でも紫色細菌はけっこうハッキリした"これ生き物の信号だ"とわかるサインを出すことがわかったそうです。
地味な実験ですが、これがけっこう重要。
「紫、意外と見つけやすい」というのが分かったわけです。
「地球、大昔は紫だった説」というロマン枠
ここでさらに面白いのがというもの。
メリーランド大学の微生物学者ダッサーマさんが言い始めた説で、ざっくり言うと——
大昔の地球の生き物は、葉っぱの緑じゃなくて、紫色の色素(しかも私たちの目の網膜にも使われてる成分に近いやつ)で太陽光からエネルギーを取っていたかもしれない
という話です。
つまり今の地球は緑にあふれていますが、約27億〜35億年前のどこかの時期、海の表面はもしかしたら紫色のドロドロした微生物のマットで覆われていたかもしれない。
しかもこの「紫の時代」、研究によるとなんと 15億年くらい
続いた可能性があるらしいです。
15億年って、ちょっと感覚バグりますよね。
人類の歴史なんて誤差みたいなものです。
地球さん、若いころ紫色だった時期、めちゃ長かったんですね……。(しみじみ)
ちなみに今でも、塩田とか塩湖の水面がうっすらピンクや紫に染まっているのを見たことある人もいると思いますが、あれは高度好塩菌(紫色細菌のお仲間)が今もせっせと頑張ってる証拠。
地球、こっそり"若いころの趣味"を今も覚えてる説、ちょっとかわいくないですか。
望遠鏡、紫色を直接「見る」ところまで来てる
「いや、宇宙の話と地球の話、混ぜてもただの妄想でしょ?」と思う方もいると思うので、ちゃんと"観測する技術"の話もしておきます。
NASAが将来打ち上げを目指している「Habitable Worlds Observatory(生命居住可能世界観測機、通称HWO)」という望遠鏡では、恒星の強烈な光を10億分の1以下まで抑え込む技術(コロナグラフ)を使って、惑星そのものの反射光を直接とらえようとしています。
これまでのJWST(ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)は惑星が恒星の前を通るときの大気の"透過光"を見る方式でしたが、HWOは惑星を直接"撮影"しにいくイメージです。
これが実現すると、遠くの惑星が「緑なのか、紫なのか」を文字通り目で見て確認できるようになります。
実際、研究者グループ(Living Worlds Working Group)は、「緑の海」と「紫の地球」、この両方をHWOで検出できるようにすべきだ、という提言を正式に出しているくらい本気の話です。
しかも研究はもっと先に進んでいて、2025年には「大気中にフワフワ浮いてる微生物」までバイオシグネチャー(生命の痕跡)として検出しようという研究も登場しました。
地球の雲の中や、とんでもなく高い高度(成層圏)にまで微生物がいることが分かっているので、そこからヒントを得て、惑星の雲や大気の中に潜む生命のサインを探る実験が行われているそうです。
雲の中まで宇宙人探しに行くの、研究者の本気度がすごい。
ただし、紫色くんたち、わりと気分屋
紫色細菌って名前はついてますが、実際には色素の種類(カロテノイドという成分)によって、黄色だったりオレンジだったり茶色だったり赤だったり、けっこう色がブレるそうです。
「紫=生命のサイン」と決めつけすぎると、見た目が紫じゃないだけで本物の生命を見逃したり、逆に紫っぽい鉱物とかを生命と勘違いしたりするリスクもある。
さらに別の研究では、紫色の生命体が地表の15%くらいしか覆ってないと検出がかなり難しく、30%くらいまで広がってようやく望遠鏡で見つけやすくなる、という結果も出ています。
つまり「紫色の生き物がいるかどうか」だけじゃなくて「どれくらいの規模で広がっているか」まで考えないと、簡単には見つからないというのが現実っぽいです。
宇宙、ロマンだけじゃ進まないですね。 ちゃんと確率と統計の世界です。
じゃあ結局、紫色の宇宙人、いるの?
正直、まだ誰も「いました!」という確定的な証拠は見つけていません。でも、こう並べてみると意外と説得力あると思いません?
・地球自身が大昔、紫色だった可能性が高い(つまり紫の光合成は、超レアな"裏技"じゃなくて、生命がまず最初に試す王道パターンの一つだったかもしれない)
・紫色細菌は、塩湖とか干潟みたいな「過酷すぎ」な環境でも普通に生きていける、とても頑丈な生命システム
・多くの系外惑星は、地球の初期(酸素少なめ、紫外線つよめ、暗めの恒星)によく似た環境を持っている
だったら、そういう星に生まれた生命が「紫の光合成」を先に選ぶ可能性、全然低くないのでは
つまり結論としては、私たちが「緑色の地球」に住みすぎていて、知らないうちに「生命=緑」という思い込みフィルターがかかっているだけかもしれない、ということ。
本当は宇宙には紫色の海とか紫色の大地とか、紫色の微生物がプカプカ浮いてる空とかが、わりとフツーに存在していて、私たちがまだそれを"見る目"(望遠鏡の技術)を持っていなかっただけ、という可能性すらあるわけです。
人類がいつか本当に紫色の惑星を見つけたとき、それってもしかしたら「緑になった地球人」が「紫だった頃のご先祖様(の遠い親戚)」に、何億年も遅れて再会するみたいな話なのかもしれません。
なんか急に親近感わいてきませんか。
夜空を見上げるとき、ちょっとだけ紫色の光を探してみてください。 案外、見えないところで宇宙はもう、紫色にキラキラしてるのかもしれませんよ。
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