カップル喫茶レポート

カップル喫茶レポート

2005/03/13
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「お風呂入ったよ。おいでよ」
 私は、少し、眠ってしまっていたらしい。彼の言葉でふっと目が覚めた。
 バスルームからラベンダーの香りが漂ってくる。私はぼんやりと寝ぼけたままベットから這いだした。軽い尿意がある。トイレに向かう途中、大きな鏡に私の姿が映った。なんだかちょっと違和感をかんじてしまった。何かが違う、でもなに……?
 鏡の前で立ち止まった私を彼はそのままバスルームへと引き込んだ。私は、トイレとは反対の位置にあるバスルームの扉へ吸い寄せられるように入ってしまった。
 暗く照明を落としたバスルームではローションマッサージの用意がされていた。マットは綺麗に洗われ、洗面器には薄めたローションが入れられている。ブルーにライトアップされたバスタブには青白い泡が大量に乗っかっている。ラベンダーの香りがむせ返るほどに充満していて、平衡感覚を失ってしまいそうだった。
 少し前までの腹立ちが嘘のようになくなっている。おしっこの鳥肌がたつような嫌な感覚が消えて、心に残っていたのは、理解不可能な快感。
 自分の置かれている状態も、自分が感じてる違和感も快感も分かっていない私に彼は突然「今度は、おしっこする番だよ、おしっこ、飲んであげようか」
 私はイヤイヤをする子供のように夢中になって首を横に激しく振った。
 おしっこなんて出来るはずない。私のおしっこは時々、横にそれてしまうことがある。足を汚すことだってある。匂いがきつい日もあるし、黄色過ぎて恥ずかしい日だってある。いずれにしたって彼になんて見せられっこない。

 目を閉じて、深呼吸をした。力を入れるべきなのか抜くべきなのかが分からない。そもそも、意識しておしっこを出そうと努力したことなんて、生まれてこのかた20年以上やったことのないことないのだ。どうやったら我慢できるか、は分かっていても、どうやったら出るか、なんて、知らない。
 無理に力を入れると、パカッとアソコが口を開いた。音がしてしまったような気がして私はあわててしまった。目を開けて彼を見る。音なんてたっているわけがない、私はあいまいに笑い、もう一度目を閉じた。
 今度は力を抜いてみようと試みた。でも、なかなか抜けない。緊張しているのだ、そう簡単に力なんて抜けない。早く終わらせてしまいたい、この沈黙は嫌だ、そう思って焦れば焦るほど力が入り、気がつくと私は唇を強く噛みしめていた。
 まずは、強く噛んだ唇から力を抜いた、下唇の血管に、ふわっと血が流れる。それと同時に、私の尿道にチクっと刺すような感覚が走った。感覚はツンと鼻の奥まで伝わってきた。私の集中は鼻の奥へと移り、そのせいなのか、下半身から力が抜ける。
 ラビアの内側に痒みを感じた。同時にパタパタという、マットにオシッコがしたたる音がした。おしっこをしているという感覚が薄い。音を聞いて初めて「ああ、出ている」と思った。すかさず力を入れて出し切ろうと頑張る。
 彼が私を後ろから抱きしめた。お尻に彼の硬くなったものが当たる。
「何を興奮しているのだろう……」
 彼の硬くなったものも私のおしっこで濡れるいるはずだ。彼は汚いと思わないのだろうか。彼は本気でおしっこを飲めると言ったのだろうか、それとも、彼は私以外の誰かのおしっこをすでに飲んだことがあるのだろうか。頭の中がおしっこを見られている羞恥をともなったまま混乱して行く。この混乱は決して不快なものじゃない。でも、どおして、
私にとって恥ずかしいだけのおしっこなのに、どこかで快感にも結びついている。
「あっだめ」
 彼が突然、まだ流れ続けている私のおしっこに触れて来た。そして「熱いね」と、私の耳元で囁く。熱いねが私の耳から入って、頭から全身を駆け巡り、そして、もっとも敏感になっているその部分から抜けて行く。確かに熱い。チクンと指すような小さな熱。彼がそこに手を翳したので、熱は足を伝わって、マットまでしたたり落ちる。小さくて熱い生き物が私の足を這うような感触。

 気がついた時、私は彼に抱かれて泡だらけのバスタブの中にいた。おしっこは洗い流してもらったのか、それとも、おしっこを彼の手や私の足につけたままでバスタブに入ってしまったのか、その記憶は定かではないし、もう、そんなことはどうでもいいような気分になっていた。おしっこが汚いという意識があの瞬間に、そう、私の意識が私から離れ行く瞬間に、いっしょに消えて行ったような気がする。
 ラベンダーの香りの中で彼がさらに私を次なる陶酔へと誘う。
「今度は、セックスしたままでお漏らしするんだよ、いいね。セックスの快感と、おしっこの快感を一度に味わうんだ」
 尿意はあった。どうしてこんなにおしっこが近いのか分からないが、彼の誘いの言葉に私の尿意は、しっかり反応していた。
 彼はバスマットに仰向けに寝て、その上に私の身体をのせる。愛撫もされないまま、彼の十分に硬くなったものが私の中に納まって来る。ペニスの先の丸みが膣壁の襞を拡げる。襞の拡がりが波紋を作り子宮にたどり着く。ズンという重い快感で私の身体をくの字にまがり、ため息が出た。

 私のため息が出きるのを待っていたように私の身体の中を彼のものがこすり出した。
 裏側から彼のペニスによって押さえつけられて、尿道の位置がはっきりと分かる。自分の体内にゴムチューブの感触。身体の中のゴムチューブが内側からクリトリスを押す。「ズキン」ときたのはクリトリス。そして、鋭角な快感が尿道から下腹部に走る。
「あ、ああ!!」
 声をあげた。スタッカートな快感。クリトリスがずきずきとリズムを刻む。触れられないのに感じてしまう空虚をクリトリスが訴えているかのようだった。
 おしっこは今にも出てしまいそうだった。いつもそうだ。クリトリスが空虚にズキズキと痛むとき、私は必ずおトイレに行きたくなる。そして、いつもはそのために快感から気が逸れる。そう、いつもそうだった、私はそのとき始めて気が付いた。そして、思った。「今日は我慢しなくていい」
 私は快感だけに意識を集中させた。おしっこは出るなら出てしまえばいい。
 ところが、いざそうしてみると、やはり、出ない。セックスの最中おしっこを我慢し続けた、私の努力は何だったの。彼は頬を紅潮させて私のその部分を見つめている。私は彼の期待に答えなくてはいけない。空虚を訴え続けるクリトリスに右手の人さし指をゆっくりと這わせ、そして中指で尿道口を押さえる。虫刺されの痕をかきむしったようなときのような、痒みとも痛みとも快感ともつかぬ感覚がその部分の表面に丸をつくった。そして、私のお尻にに熱い液体がじわぁっと広がった。肉体的快感よりも達成感のほうが強かった。おしっこは出ているのかどうかもよく分からない。ただ、彼の期待に応えられた充実感があるだけだ。それでも、彼が喜んだのが嬉しかった。べちゃべちゃと自分のおしっこにまみれながら、私は激しく腰をふった。エクスタシーの波が来る。でも、おしっこが膣の中に入ってしまうのではないか、と思うと気が散ってしまう。
「熱い、すごく気持ち良いよ」
 彼が言った。その行為が気持ちいいのは、どうやらそれを浴びたほうだけらしかった。
「やっぱり、セックスの最中はセックスの快感だけが良いわ」
 私はそう思いながら。激しく腰を上下させる。なぜかいつもより感じてしまう。私は、おしっこだって楽しめる、そんな優越感が沸いてしまったからだったのかもしれない。
 妖精のシールが目に入った。迫り来るエクスタシーの波を感じながら、なぜか私はそれをほほえましく眺めていた。





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Last updated  2005/03/14 01:40:59 AM
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