気まぐれGeorgeの日記帳

気まぐれGeorgeの日記帳

March 29, 2007
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カテゴリ: the Netherlands


そういえば私は遥か彼方の日本という国から来たような・・・。
というくらい、どっぷり浸かっていたようだ。
3ヶ月前はオランダという国をほとんど知らずにいたことが嘘みたいな感じがする。

街行くオランダ人の美男美女を見てばかりで、
鏡はなるべく見ないようにしているから、
ちょっと自分も足長オランダ人のつもりだったけど、
所詮はずんぐり体型のド・日本人だったと言う事を思い出す日が来た。
ついに帰る日があと3日後になった。


初めの2週間は言葉の違いに少し戸惑ったけど、それもすぐ慣れて、
1ヶ月が終わった頃から帰る日が近づくのを考えると悲しくなった。

頭がおかしいと思われるかもしれないが、
私たちが帰ってからも、この場所で普通にトラムが走り、
空には飛行機雲が描かれ、鳥が鳴き、
美しい景色があって同じようにゆっくりと時間が流れると思うと
胸がしめつけられる。
3ヶ月という一番いいとこ取りの期間しかいなくて、
さらに3ヶ月前には風車とチューリップしか知らなかった私が言うのだから
ますますおかしい。

オランダの国と人の魅力を3ヶ月しかいなかった私なりに考えてみた。


無理やり一言でいうと、ありきたりだけどやっぱり「大人な国」。

近隣国に行ってみて分った事だけれど、オランダ人は多言語を操る人がとても多い。
自分の国の言葉にプライドを持ったりせず、
必要ならば割り切って英語などを使う。
言葉に固執しなくても別なところで誇ることが沢山あるんだと思う。


自転車なんか何年ものかっていうのを塗りなおして修理に修理を重ねて乗っていたりする。

税金も沢山払っているのに国を愛している。
払ったお金の使い道がクリアで、個人にきちんと還元されているのが見えるからか。
例をとれば、バスが田舎でも発達していたり、
公共交通機関の料金が安く抑えられていたり、
町を清掃している職員を見ない日はないし、
雪が降ったと思えば、いつのまにか溶雪剤がまかれていたり・・・。
そういうところから、個人の国への満足度も高く、
みんなで国を作っているという意識が生まれてくるんだろうか。
それが自分の国を愛する気持ちに繋がるなら
そういう制度になったこの国は、みんなで作ってきたと言えるんではないかと思う。

とはいっても良いところばかりでもない。
ある程度のソフトドラッグが許容されている為、
週末の夜中ともなると、所々で奇声が聞こえるし、
こないだなんかトラムの中で笑いが止まらなくなって
口からアイスを吹き出して、乗り合わせたおじさんがトラムから追い出したりしていた。

そんな光景はきっと至る所で起こっているはず。
でも必要悪というのも自由のひとつとして受け入れているんだと思う。
それに対しては疑問の声もあるようだけれど。
旅行者なのか、はたまただんだん宗教に熱心な人が少なくなって、
プロテスタントらしい自律の精神が崩れてしまったせいなのか。
大人な国、オランダの寛容さでも手に負えなくなる日が
そう遠くないのかもしれない。

中にいるようで外から見ただけの意見だけれど、
私の目に映ったオランダはこんな感じ。
まだ色々書きたいことがあるけど、ここで眠る最後の夜なので
もう寝ます。

明日からは、残り2日を使ってどうでしょう完全制覇をめざし、
あまり見るものがなさそうと思っていた
マーストリヒトへ行くよ~!!!

りょうこ、ジョア、大阪の女、
オランダ紀行、読んでくれてありがとう。






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Last updated  March 30, 2007 08:29:30 AM
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