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2023.03.04
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カテゴリ: 食いしん坊な日常
谷崎潤一郎は、耽美で独特な小説を書く文豪ですが。
 大正の時代には、いくつかのミステリを書き、江戸川乱歩や横溝正史が、大いに影響を受けたそうで。
 ある意味、日本におけるミステリの原点。


日本ミステリー小説史 黒岩涙香から松本清張へ【電子書籍】[ 堀啓子 ]

 私、もともと、谷崎潤一郎の小説が好きで、映画化されたものも見たり、聖地巡礼しているミステリ好きのに、なんとなくミステリには手を出さずにいました。
 好きすぎると、わざと遠ざけてしまう、損な習性(笑)。


谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫) [ 谷崎潤一郎 ]

 短編が四編。
 まず、一つ目。「柳湯の事件」

 ある夏の夜。
 弁護士S先生の事務所で、S先生と谷崎潤一郎みたいな小説家が、小説になりそうな最近の犯罪事件について、おしゃべりをしています。

 この入り方、乱歩ぽいというか、谷崎潤一郎からきていたんだなーって、感じです。
 小説家が出されたアイスクリーを食べながら話をしているところなんか、いい。
 当時、アイスクリームは、高級品だったろーなって、​ アイスクリームの歴史 を調べてみる。
 明治時代には、超高級品。
 そのうち、太宰治がデートの時とかに奮発して入る資生堂パーラーとか、ホテルとかで出すようになって、大正の前半は、高級品。そのうち、だんだんと広がり、値段も手ごろになっていくけれど。
 庶民が食べられるようになったって言っても、贅沢品ですわねー。


 そして、青年のアイスクリームに対する態度の変化が、丁寧に書かれています。
 これ、理由があります。
 最後まで読んでから、振り返ると、「あ、そーゆーことか」って感じ。
 なるほど、ミステリの王道かも。
 そしてこの、エログロナンセンスさ。

 川端康成のストーカー男を描いた「みずうみ」を連想しました。
 これは、影響を受けちゃいますね。
 この短さで、こんな風には、書けないけど。

 さて、風呂上りに、アイスクリームでも食べますか。


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最終更新日  2023.03.04 07:59:21
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