くれーじーくえいる ぶろぐ

くれーじーくえいる ぶろぐ

2008.07.05
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テーマ: ゴルゴ13(86)
 4月から始まったアニメ版『ゴルゴ13』も、"13"繋がりで本日めでたく1クール13話に到達しました。どの話も原作の雰囲気を完全に再現できているわけではありませんが出来としてはよくまとまっており、"原作をベースにしたアニメとしてのゴルゴ13"として考えれば出だしはまずまずといったところでしょうか。管理人的には今後政治ネタや"ルーツ編"ができるのかどうかが気がかりですが・・・

〔Target.13:クロスアングル〕

CAST  ビクター・ランス:堀内賢雄  パトリー:村松康雄



 高層ビルのレストランで夕食を共にするランスとパトリー。これまでに数々のスキャンダル写真をスクープしてきたランスだったが、有名人のケツを追いかける生活にそろそろうんざりしていた。パトリーはここ最近のランスのスクープが質・量共に以前より落ちていると指摘するが、ランスは自分が狙うに値する獲物はもういないからだと豪語してみせる。すると、パトリーは引退の花道を飾る最後の仕事にと、ある人物の撮影を持ちかけてきた。その人物とは超A級のスナイパー、ゴルゴ13! 今まで誰も撮影したことのないゴルゴ13の狙撃の瞬間を撮影できれば世界的なスクープになる。だが、彼は自分の狙撃を目撃した者を生かしてはおかないため、非常に危険な仕事でもある・・・話を聞いたランスはカメラマンとしてのプライドを刺激され、ゴルゴ13の撮影という最後の大仕事に打って出る決意をする。「上等だ、この俺が引退を賭けるに相応しい相手だぜ・・・ゴルゴ13!」

 後日、ランスはパトリーと野球場で野球観戦をしながら再び落ち合う。ランスは米国防総省の最高機密データベースにも進入できる凄腕の情報屋を頼ってゴルゴ13の動向を探っていた。ランス曰く、スナイパーもカメラマンも基本は同じ、標的を狙える最良の位置を見つけ、チャンスを逃すことなく狙う、違うのは使う道具だけ。ランスは自身のカメラマンとしての長年の経験を武器にゴルゴ13がどう動くかを読み、一度きりのシャッターチャンスをものにしようと意気込む。
 そして、夕刻のニューヨークのとある街角で、ゴルゴ13が狙う標的の居所のビルを探し当てたランスは、ゴルゴ13が近くの高層タワーを狙撃地点に使うと予測し、近くのビルの屋上にカメラを準備してゴルゴ13の狙撃の瞬間を待ち構える。やがて、ビルに標的のマフィアのボスが現れるが、高層タワーにゴルゴ13が現れる様子はない。焦ったランスの目の前で、標的は彼のまったく予測しない方向から狙撃された。ランスはゴルゴ13がビルから遠く離れた洋上のボートから標的を狙撃したと気付き、揺れる海の上からでも正確に狙撃する相手の凄腕に驚愕する・・・
 何が何でもゴルゴ13の狙撃の瞬間をスクープしようと躍起になるランスは再度情報屋を頼り、ゴルゴ13の新たな仕事の情報を得る。ゴルゴ13の次の標的は"僧侶"(ビショップ)と呼ばれる武器商人で、現在はイギリス・ロンドンのベルウィック通りにあるアジトに戻っているらしい。しかし、ゴルゴ13を相手にして怖じ気付いた情報屋はこれを最後にランスとの連絡を閉じてしまう。夜のロンドン・ヒースロー空港にランスが降り立ったちょうど同じ頃、ゴルゴ13もまた空港に到着していた・・・

 "僧侶"のアジトがあるビルを見つけたランスは、ホテルに泊まり込んでゴルゴ13が標的を狙う位置を分析する。ビルの最上階にある標的の部屋を確実に狙うためには、狙撃地点は周囲の状況から発射角度98°、有効射程距離2,500フィートの範囲内に限定される。問題はその範囲内のどこから狙うか? 例えば、ビルの斜め前にあるリードホテルは狙撃地点としては最適だが、どの部屋から狙うかを予測するのは困難である。そこで、ランスは逆にホテルを狙撃地点として使えないようにすればいいと考え、隣接する公園の中にあるアデル商会ビルの非常階段を唯一の狙撃地点として絞り込む。このポイントにゴルゴ13が現れるように仕向けて自らの撮影地点を設定しようとするが、相手に気付かれることなくこちらから撮影できる場所は近くには見当たらない。悩んで窓の前に立ったランスだったが、その窓に映る自分の姿を見てあるアイデアを思い付き、今度こそこの勝負はいただきだと確信する。
 翌日、ランスはとある廃屋の屋根裏部屋に超望遠カメラをセッティングした。ランスが狙うのは廃屋から見て正面に建つ標的のビルの隣にある全面ガラス張りの建物。そこの壁面にはランスが設定した狙撃地点となるアデル商会ビルがくっきりと映っていた。ランスはその壁面に映るゴルゴ13の姿を撮影しようというのだ。準備を整えたランスはリードホテルにテロリストを装って爆弾を仕掛けたとの電話を入れ、これによってゴルゴ13を自分の設定した狙撃地点に追い込もうとする。一方、そのリードホテルにはランスの読み通りゴルゴ13が滞在していたが、爆弾が仕掛けられたとの情報により外への避難を余儀なくされる・・・
 ランスが廃屋に陣取って待つこと数時間、間もなく正午を迎えようとしたとき、ついにアデル商会ビルの非常階段に作業員を装ったゴルゴ13が現れた。自分の思い通りにゴルゴ13が現れたのを見て勝利を確信するランス。そして正午になり、ビルの窓のカーテンを開けて標的の"僧侶"が現れた。射撃姿勢を取るゴルゴ13にランスがシャッターを切ろうとしたその時、雲間から太陽の光が降り注ぐ。トリガーを引こうとしたゴルゴ13は隣のビルに映る廃屋の窓に不審な光が見えたのに気付き、咄嗟にM16A2に散弾を装填してビルの壁面を銃撃して破壊、すぐさま二射目で"僧侶"を射殺した。降り注いだ太陽の光が自分のカメラのレンズに反射し、それをゴルゴ13に気付かれたと察したランスは、狙撃の瞬間でもそこまで周囲を警戒するゴルゴ13の用心深さに驚き、自身の完敗を認めるのだった。

 意気消沈しつつ通りに出たランスは、標的のビルの手前にあるリードホテルの壁に備えられたニュースの電光掲示板に気付き、標的が毎日正午に必ず電光掲示板のニュースを見ることをゴルゴ13があらかじめ調べていたと悟って彼の用意周到さに改めて脱帽する。と、その時、投げかけられる視線に気付いたランスが振り向いたその先には、公園の中から鋭い眼光を送るゴルゴ13の姿が――――――


○○○○○○

 ゴルゴ13シリーズには様々な形でゴルゴ13に挑戦するキャラクターが登場しますが、本作は"撮影"という分野でゴルゴ13に挑むも敗れ去る凄腕のカメラマンの姿を描くエピソードです。ちなみに、ゴルゴ13は自分の射撃のクセを読まれるのを恐れてか、自分が狙撃する姿を記録に取られることを徹底的に嫌っており、原作でも何度かそれに関連したエピソードがあります。
 ただ、原作では「ゴルゴ13の狙撃を撮影すれば彼の狙撃テクニックの一端が明らかになり、世界各国の諜報機関も注目するだろう」という編集長の台詞がありますが、アニメでは「世界的スナイパーであるゴルゴ13の撮影を成功させて世界をあっと驚かせる」という単純な説明になっていて、それが何故大事なのか説明不足の感があるのがちょっと残念かも。

 分量的には充分原作そのままで進められそうな話なのに、今回も敢えて原作の一部の展開を削ってアニメオリジナルのシーンを入れていますね。原作でランスが公衆電話の受話器に盗聴防止用のカプラーを取り付けて情報屋と通話するシーンが省かれているのは、流石にIT技術が発達した現在の設定では合わないからでしょうか。携帯電話で必死に相手に頭を下げるランスの不審者っぷりに通りかかった親子連れが引いていたのが笑えます。
 一方、展開的にはイギリスでのゴルゴ13の仕事がメインですが、その前にニューヨークでゴルゴ13の狙撃の撮影に挑むも失敗する展開を加えることで、原作以上に自信家として描かれているランスが徐々にゴルゴ13にのめり込んでいく姿をより印象付けています。しかし、自分でランスにゴルゴ13の撮影を持ちかけておきながら、それに没頭していく彼の姿を目の当たりにして「私はとんでもない提案をしてしまったのかもしれない」などとほざく編集長の無責任っぷりにウケました(爆)
 また、イギリスでホテルに滞在していたゴルゴ13のシーンを入れたのは、原作では台詞なしの彼に「何故だ?」の一言でも喋らせておくためでしょうかね(笑)管理人的にはゴルゴ13が一言も発しないまま終わる話があってもいいとは思いますが(というか原作はそんなエピソードが多数)
"原作をベースにしたアニメとしてのゴルゴ13" として考えるべきなのでしょうね。

 そういえば、これまたアニメオリジナルのシーンである、ロンドンのホテルで朝を迎えたゴルゴ13の姿ですが・・・

ゴルゴ13の白ブリーフ姿キタ━(・∀・)━!!!!


 思えば、記念すべき原作第1話『ビッグセイフ作戦』の冒頭、ブリーフ一丁で窓際に立つゴルゴ13の初登場姿は今や伝説と化してますが(笑)、アニメでもやっと出してくれましたね。

 最終的にはゴルゴ13が土壇場で自分以外の第三者の存在とその意図を察したため、ランスの一世一代の挑戦は失敗に終わることになりますが、ゴルゴ13がビルの壁面の窓ガラスを潰すために使った弾ってよく考えたら何だったんでしょうか? 原作では散弾か爆薬入りっぽい弾薬でしたが、今風に考えるとフランジブル弾(亜鉛等の金属粉末を凝縮した弾丸。命中すると貫通せず粉々に砕ける)辺りでしょうかね。
 ラストは原作と同様に、ランスを睨むゴルゴ13と怯えるランスの表情を対比させる結末になっていますが、原作ではランスがこの後どうなったかは読者の想像に任せる終わり方なのに対し、アニメでは本作では最後に銃声をオーバーラップさせることでランスが殺されたとより印象付ける演出になっていて、この辺は原作と同じでもよかったような気もします。管理人的にはランスは一睨みされただけで見逃されるという結末も有りかなと思っているので・・・(^^ゞ

 さて、今回からエンディングテーマがGARNET CROWの『夢のひとつ』に変わりましたが、 相変わらずエンディング映像と合ってない歌です (苦笑)まぁこれも聴き続ければ慣れるでしょう。今回のエンディング映像は前回よりもさらに劇画調のミニストーリー仕立てになっていて、効果音が英語で入れられている辺りが何だかアメコミ風ですね。





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Last updated  2008.08.26 22:42:39
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