くれーじーくえいる ぶろぐ

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2009.07.23
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カテゴリ: 作品色々見聞録
 アメリカ・ハリウッドが生んだSF巨大怪獣映画の古典的名作 『キング・コング』 (メリアン・C・クーパー/アーネスト・B・シュードサック監督/1933年アメリカ)。洋画☆シネフィル・イマジカで放映されているもののなかなか見る機会に恵まれなかったのですが、今回ようやくチェックすることができました。


DVD『キング・コング』(1933年版)

 南海の未開の孤島から文明社会の大都市に紛れ込んだ巨大な猿が美女を片手に大暴れするという内容の本作は、世界初のトーキーによる怪獣映画であり、またウィリス・H・オブライエンによるストップモーション・モデルアニメーションで巧妙に表現された巨大生物の特撮映像は後の多くの映画人に多大な影響を与え、日本の特撮怪獣映画の神様的存在である円谷英二もこの作品をきっかけに特撮分野を志したと言われています。

<ストーリー>

 やがて、デナム一行はスマトラ島の西南に浮かぶ地図にない孤島"髑髏島”に辿り着く。ノルウェーの帆船の船長からこの島の地図を手に入れていたデナムは、この島の主とされる"コング"と呼ばれる伝説の怪物を撮影しようと目論み、アンと撮影隊を連れて島に上陸する。島では原住民たちがコングに花嫁を捧げる儀式を行っていたが、デナムたちに儀式を見られて怒った酋長はアンに目を付け、島の女性と交換するよう要求してきた。一旦船まで撤退したデナムたちだったが、その夜原住民たちは船に近付いてアンを誘拐し、彼女を島の奥地に棲むコングに捧げてしまう。アンの前に現れたコングの正体は身長数mの巨大な猿であった! すっかりアンが気に入ったらしいコングは、迫り来る大トカゲや肉食恐竜、翼竜を相手に戦いを繰り広げる。
 一方、アンを救うべく島に乗り込んだデナムたちは島の奥地に足を踏み入れるが、そこは前世紀の恐竜が闊歩する失われた世界。船員たちが恐竜やコングに襲われて命を落とす中、ドリスコルは何とかアンを救出するが、アンを奪われたコングは原住民の集落を襲って大暴れした末、デナムが持ち込んだガス弾によって気絶させられたのだった。
 デナムは生け捕りにしたコングをニューヨークへ連れ帰り、"世界8番目の不思議"と銘打って大勢の観客の前で見世物に出して大儲けを目論む。だが、報道陣のカメラのフラッシュに驚いたコングは縛めを引き千切って暴れ出し、アンを求めてニューヨーク中を暴れ回る。そして、アンを捕まえたコングはエンパイア・ステート・ビルの頂上へとよじ登っていくが――――――


▲▲▲▲▲▲

 1976年の現代設定リメイク版『キングコング』(ジョン・ギラーミン監督)やその続編『キングコング2』は何度か見たことがある管理人ですが、オリジナルの1933年版を見るのはもちろん初めて。というか、昔のモデルアニメーションの怪獣映画自体数えるほどしか見たことないですが(苦笑)
 しかし、改めて見てみると、76年前の白黒トーキー映画でここまで見事な特撮映像を作り上げたことに驚かされます。流石に映像自体は今の目から見ればチープなのは否めませんが、暴れ回るモデルアニメの恐竜やコングと逃げ惑う実写の人間の合成は今見てもよくまとまっていると思います。
 本来なら大人しいとされる草食恐竜のステゴサウルスやアパトサウルス(旧名ブロントサウルス)も本作では古生物学の考証なんぞどこ吹く風とばかりに人間相手に大暴れしまくってますが、今と違って恐竜が尻尾を引きずって歩いていたという復元図が普通だった時代の作品であることを実感します。
 あと、1976年版や本作を忠実にリメイクした2005年版しか知らない人が本作を見ると、コングのやりすぎなくらいの獰猛っぷりに驚くのではないでしょうか(笑)まぁリメイク版でも人間を食ったりするシーンが多少あるんですが、本作のコングは原住民を噛み殺し踏み潰し、ニューヨークでは多数の乗客が乗った地下鉄を容赦なく叩き潰し、ビルの窓から掴み出した女性がアンじゃないとわかるとゴミの如く投げ捨てたりと暴れっぷりがハンパじゃありません。本作におけるコングは他の巨大生物パニック映画と同様に、最後は人間に打倒されるべき凶暴な生物として描かれているわけですね。
 また、1976年版や2005年版では最初コングを怖がっていたヒロインがやがてコングの内面の優しい心を理解するようになっていきますが、元祖本作ではコング自体が徹底して獰猛な怪物として描かれていることもあり、アンはただひたすらコングを見ては悲鳴を上げるだけで共感どころか意思疎通もへったくれもなし、むしろドリストルとの少々ベタな恋愛模様の方が印象的なくらいです(笑)しかし、人間の女性に勝手に恋慕してストーカーじみた大暴れを繰り広げたとはいえ、結局は人間の思惑に翻弄された形で敢えない最期を遂げるコングの末路には一抹の哀愁を感じるのも確かです。





DVD『キングコング』(1976年版)  *参考


DVD『キング・コング』(2005年版)  *参考

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Last updated  2009.07.28 03:26:28
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