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2007年12月08日
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カテゴリ: 政治経済

続き。


 大半のアフガン人は、アフガニスタンと日本の独立が同じ日だと信じているそうです。そして、どんな山奥に行っても、住民は日本のことを知っていました。アフガン人たちが日本について連想するのは、日露戦争とヒロシマ・ナガサキだそうです。
  日露戦争については、100年前のアジアは、ほとんどの国が欧米の列強の植民地ないしは半植民地とされ、かろうじて独立していたのは、日本とアフガニスタ ンでした。そこで、極東の小国・日本が、時の大国・ロシアを撃退した。「小国であっても大国に立ち向かって独立を守った日本」という強いイメージがあるそ うです。
 ヒロシマ・ナガサキは、単に大量殺戮への同情ではなく、その後、あの廃墟から立ち直って繁栄していること、そして、「繁栄した国はたい てい戦争をするが、日本は半世紀にわたって他国に軍事干渉しなかった」という賞賛、「平和国家・日本」「戦争で儲けない国・日本」というイメージです。
 かなりの誤解は含んでいるとは思いますが、他国からの干渉を受け続けてきたアフガンの国民にとって、国としての理想の姿を求めた結果なのでしょう。

 中村さんは言います。「日本人であることが、最大の安全保障だった。しかし、昨今の『国際貢献』や「国際社会に伍して』という主張は、これらを自ら葬り去るものであった」と。




 中村さんは、講演の最後に、おおむね次のように言われました。うろ覚えなので、あしからず。
 「この間の活動を通じて感じるのは、『助けることは助かることだ』ということです。金さえあれば、武器さえあれば何でもできるという迷信から自由になり、人間が最後まで失ってはならない誇りということを学ぶことができました」



 いま、PMSは、大きな変化をすることを求められています。パキスタン政府の横槍により、ペシャワールでの医療活動を続けることが困難になり、ペシャワールを撤収し、基地病院をジャララバードに移す活動がすすめられています。



 最後に、著書「医者、用水路を拓く」の「あとがき」の終わりの部分を引用しておきます。

  --日照りの夏には涙を流し、恵みの雨に感謝する。用水路が延びて砂漠に水が流れ、緑地が増える毎に皆と小躍りする。外国兵の横暴に憤り、親しいものが死 ねば悲しみ、病で斃れる子に胸を痛め、収穫が多ければ共に感謝する。それだけのことだ。そして、それ以外に何ができるのだ。

  「民主国家? テロ戦争? それがどうしたって言うんだい。外人とお偉方の言うことは、どうも解からねえ。俺たちは国際正義とやらにだまされ、殺されてき たのさ。ルース(ロシア=ソ連)もアングレーズ(英米人)も、まっぴらだ。世の中、とっくの昔に狂ってる。だから預言者も出てきたのさ。それでも、こうし て生かせてもらってる。やつらのお陰じゃあない。神の御慈悲だよ。まっとうに生きてりゃ、怖いことがあるものか」
 これが、人々と共有できる私の心情でもある。

  最後になりましたが、本書は心ある日本の方々、その平和への願いから生まれた結実の報告だともいえます。私の現地活動が長いとはいえ、これほどの仕事は2 万人の会員と支援者の支えがなければ出来なかったでしょう。私たちが募金だけで年間3億円に上る事業がこなせているのは、大きな意味がありました。「平和 主義」という理念上の問題ではありません。平和が武力に勝る力であることを実証し、本当に現地の民衆に必要とされるものを自由に汲み取り、緩急自在、ある 程度の試行錯誤が許され、実のある事業を継続できたのは、自分が参加するように献じられた良心的な募金に支えられていたからです。
 現地事業は、野心や利害、対立や矛盾を超え、日本と現地の人々との共通の良心の協力だと述べて、少しも誇張ではないと思います。紙面を借り、日本ペシャワール会と多くの支援者、日本人ワーカーたちの働きに心から感謝します。(後略)


 長い長いレポートは以上です。
 これを書くために、中村さんの著書を再読するたびに、流れそうになる涙をとめられませんでした。

 いままで、自分のブログに書いたものをみなさんに読んでほしいと思ったことは一度もありません。自分勝手な書きなぐりでしたから。
 でも、このエントリに関しては、できるだけ多くの人に読んでほしいと強く思っています。長く、そして稚拙な文章ですが、中村哲という男の生き様を少しでも多くの人に知ってもらいたいと思ったからです。


 長くて、読みづらい文章を最後まで読んでいただいてありがとうございます。
 心から感謝しているポチでした。
 では、また。」

以上です。

大変な労作で、楽天では4分割でやっと収まりました。

中村先生の本1冊しか読んでいません。

もっと読んでみたい!! 






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最終更新日  2007年12月09日 00時23分04秒
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