わたしは価値を創る

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October 5, 2008
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カテゴリ: 映画の話
■大林宣彦作品です。勢いがついて観てしまいました^^

その名の通り、伊勢正三の名曲をテーマにしています。

伊勢正三の故郷である大分県臼杵を舞台にした美しくも切ない映画です。

■妻に逃げられ自殺を考えている男(三浦友和)が、故郷である臼杵の旧友から突然呼び出されます。若い頃に因縁があった女性が危篤だから帰って来いと。

そこから男の過去への旅が始まります。過去と現在が交互に語られるお馴染みの構成です。

男は50歳。これまで必死で生きて日本を支えてきたはずなのに、何も残せなかったと虚無感にとらわれています。これが今の50代の共通する認識なんでしょうか。

■男は若い頃にその女性を見捨てたようです。女性は男の親友と結婚し、家庭を作りますが、本当に幸せだったのかわからない。。。と描かれています。

男の贖罪の意識と虚無感が色濃く描かれます。私としてはもう少し甘い感傷として描いていただければ、軽く観ることができたんですが。いいちこのCMみたいに^^;

ただこの映画はそのような甘さに止まっていません。大林監督の作品はいつのまに痛みを前面に出すようになったんだろうか。。



特に女性の描き方が一面的で現実感がありません。非常に都合のいい女性として描かれています。

もちろん、それが悪いということではありません。「転校生」のように観念的であっても名作になった映画もあります。

あるいは「廃市」のような隠れた名作もありました。

■ただこの作品に関しては、世界の描き方が中途半端に止まっているように思えます。

わざわざ過去と現在を描くのなら、その関係をもっと突っ込んでほしかった。その過去がなぜ彼に贖罪を迫るのか。彼はどのように再生をしていくのか。そのあたりが全く曖昧です。

あるいは、美しい感傷的な思い出として浄化できるような映画にしてほしかった。私はむろん、大林作品には感傷映画を期待しています。

■でも悪い映画ではありませんよ。印象に残るいい映画です。

特に臼杵の町の美しい風景は相変わらず素晴らしい。

臼杵の人々は喜んでいるでしょうね。





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Last updated  October 5, 2008 09:32:20 PM
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