An die Musik annex

2009.05.30
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今からちょうど3年前の、5月のことです。かつて私たちが夫婦そろって参加していたことがある地元の合唱団の先生から、次回コンサートのゲネプロに招かれました。常々お招きはいただいていたんですが、どうも欠席が多くて(汗)・・・特にその前年、家内をなくした後でしたので、公私ともに大童で、まる1年合唱団とはご無沙汰の状態でした。

先生から「今回はぜひとも来てください。お送りするものがあるので・・・」とのご連絡を受けて、何ごとかと怪しみながら、5月下旬の休日、会場の教会にでかけていきました。

ゲネプロといいながら、まあ内輪の関係者を集めて練習成果を披露するといった会で、コンサートの予定曲が一通り歌われたあとのこと。先生が客席に向き直り、私の姿を見つけると深々と一礼をされて・・・

「最後にもう一曲。団のOBとして今も大変ご協力をいただいているCさんへの感謝と、OGでもあり、およそ1年前、みえないつばさに乗って天に帰られた奥様の思い出のために。」

・・・歌いだされたのは、合唱団が「いのちの組曲」と呼んで大切なレパートリーにしていた名曲の最終楽章「海よ」でした。



・・・ここまで書けば、この半月余りの更新にお付き合いくださった読者の皆様には、お察しがつくとおり。私が5月下旬をメドとして「いのち」のフルデータ完成を急いだのは、ひとつにはその折の答礼としてなのです。

もちろんそれだけではありません。これを作っている間には、ほんとうにさまざまな想いが頭をよぎりました。

ずっと以前からお付き合いさせていただいている、古い読者のかたなら、ご存知のことですが、家内が交通事故のため他界したのは、4年前の6月2日夜のこと。そしてその直前、ちょうど4年前のきょう、「運命の交差」というべきもうひとつの出来事がありました。遠くはなれたアメリカで、家内が妹がわり?として溺愛し応援していた若いピアニストの友人がやはり交通事故にあわれ、そして・・・奇跡的にも、かすり傷ひとつなく生還されたのです。

私にはその2つの出来事について、ひとつの解釈しかできませんでした。家内が、その方に自分のいのちの全てをゆだねて逝ったのだと。感傷的な解釈といえるかもしれませんが、私はいのちには遺伝子があると同じように、こころにも遺伝子があると考えています。その頃の日記にも記しましたが、人ひとりひとりの生命にはもちろん限りがある。しかしそのいのちが遺伝子の続くかぎり次代にひきつがれていくように、その人の心もまた、愛する人たち、その心をうけつぐひとたちによって限りなく伝えられていくのだと思います。



曲・詩ともに著作権がいきているため、公式に皆様にご披露することができませんが、このブログのTOPのどこかにこっそり入り口を設けています。これをお読みになって、ちょっと心を動かされた方がいらっしゃいましたら、いちどお探しいただきましたら幸いです・・・





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Last updated  2009.09.21 10:14:10
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