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たとえば「かたあしだちょうのエルフ」
かたあしだちょうのエルフ /おのきがく
私自身子どもの頃に読んで衝撃を受け、それからずっとわすれられない大切な本で、
本の帯にも「よい本」と大きく書かれています。
が、読み聞かせ講座の先生によると
「読み聞かせには最も向いていない本の1つ」
なんだそうです。
「自己犠牲」や「死」を、それをきちんと理解できない子供に読んではいけない、
読み聞かせの基本は「聞いて心が安らぐこと」でなければならないと。
はじめて聞いた時は好きな本を否定されたような気持になりましたが、
今ならとてもよくわかります。
で、ただいま炎上中の「のぶみ」氏。
「ママがおばけになっちゃった!」でも賛否両論あって、
むしろ「賛」の方が多いことが不思議でしょうがなかったんですけど、
今回の騒ぎで「ああ、やっぱりね」と思いました。
なんかこの人の言葉には重みも輝きもないんだよな。
「大好きなママが死んだら悲しい」
「子どもはママを選んで生まれてきたんだよ」
「好きなことをあきらめてママはあなたのために生きてる、でも後悔してないよ」
という、ぱっと見共感を得られそうな内容を何のひねりもなく提示しているだけ。
おまけに、たとえ「ほっこり(これも嫌いな言葉だけど)」な顛末が待っていたとしても、
「ブサイク」「きらい」「きえちゃえ」という言葉を入れるのはね…
何十年、何世代にもわたって読み継がれている絵本って、
そりゃもう言葉や絵の一つ一つに魂がこもってるんです。
自分が嫌いなものを子供に聞かせて、「あとは自分で好きか嫌いか判断してね」
という姿勢はわたしはとれないので、これからもこの人の本は手に取ることはないと思う。
ネガティブな感情をテーマにした本って、本当に難しいけれど
たまには必要かなと思ったりします。
今日1年生に読んだ本
へなちょこ / くすのきしげのり
もそう。
ほんの少しの見栄や勢いでついてしまったウソ。
そのウソを隠すために友達を傷つけてしまい…
ウソをついてしまって後悔するともちゃんの心の動きが丁寧に書かれ、
それに優しく寄り添うあいちゃんも本当に素敵。
話が進むにつれ、子どもたちの表情がくるくる変わっていって、
最後にほうっと笑顔になりました。
これをダイレクトに感じられると読み聞かせ冥利につきます♪
読み聞かせタイム終了後ものぶみ氏の話になりました。
みんな感じたことは同じ。
「新しい情報も取り入れつつ、これからも自分たちが
『これはいい!』『これ好き!』と思う本を読んでいきましょう」
という気持ちを確認しあいました
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