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※ちょっとだけ過去日記 いつもなら「こんな天気だし出かけるのやめよっかー」と、あっさり「お籠り」決定な天気でしたが、これも春休み中のミッションの1つなので雨天決行しました。前売り券も買ってあったし、会期が今週末までなので、何が何でも行っておかなくては。 ここ最近(10年くらい?)の美術展はいつ行っても激混みなので、外出を渋りたくなるほどの悪天候ならかえって空いてていいかも…との期待を裏切り、やっぱり混んでました<当日の呟きより>外出する気を削ぐような雨だ。posted at 09:18:35 上野なう。ムスメとエル・グレコ展観にきた。まずはランチ…美術館のカフェ、激混みなのね(^_^;)posted at 13:25:40 6、70代だらけ。posted at 13:27:07 ただいまー。天気が悪いから空いてると思ったんだけど、今週末で終了のせいかそこそこ混んでたわ。posted at 17:30:47和洋問わず古くからある宗教画や聖人の肖像画には、厳かな気持ちにさせる不思議な力があるね。posted at 17:46:08 さて、厳かな気分で豚汁を作るか…wposted at 17:47:18 最後に展示されていた<無原罪のお宿り>は、絵そのものの大きさも然ることながら、描かれた世界の深み(精神世界と云うのでしょうか)に圧倒されました。トリッキーな点では、床にかがんで下から見上げるとマリア様が膝あたりからふわぁ〜っとこちら側に出てきそうなのよ。 30年前にトレドでグレコの作品を観たさいに、油絵の教授から「聖人の肖像画のモデルは精神病院の患者たち」と教えられたのだけど、展覧会の解説にはそれらしきことは何も書かれてませんでした。あの純粋無垢な瞳は、俗世界の人間には表せないと思うなぁ。どうなんだろう。★「エル・グレコ展」公式サイト http://www.el-greco.jp/にほんブログ村
2013.04.02
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娘のキッコロと、世田谷の静嘉堂文庫美術館で開催中(3/24まで)の「曜変・油滴天目-茶道具名品展」に行ってきました。 世田谷の中でも田舎(と言ったら失礼?)にあるこの美術館。小田急線の成城学園からバスに乗り換えて行きました。この辺まで来たのは、ずいぶん昔に…それこそ私が大学生の頃に岡本民家園を訪れた以来かもしれないわ。懐かしい。この建物は文庫。左側に美術館があります。 展覧会のタイトルからして、目玉は国宝「曜変天目(ようへんてんもく)」と重文「油滴天目(ゆてきてんもく)」です。茶器ですから両手に納まるほどの大きさなのに、見る角度によって虹や油膜のような様々な輝きが見え、実際よりも大きく、深く感じます。「椀の中に宇宙がある」との表現にも思わず納得です。 曜変天目 油滴天目曜変天目は南宋時代(12~13世紀)に中国福建省の「建窯(けんよう)」で焼かれたが、現存する完成品は世界で3碗のみ知られ、そのすべてが日本にある。室町時代より唐物の天目茶碗の最高峰に位置づけられ、中でもこの「稲葉天目」は、3代将軍徳川家光が乳母の春日局に贈り、彼女ゆかりの淀藩主稲葉家に伝わったもの。※産経ニュースより抜粋 歴史的背景を思い描くとその魅力がさらに増しますね。 そういう意味で展示品の中で最も惹かれたのが、「付藻茄子(つくもなす、九十九髪茄子)」…持ち主の変遷がとにかく凄くて、ドラマチックで。有名なところでは、足利義満、足利義政、村田珠光(九十九髪茄子と命名)、松永久秀、織田信長、豊臣秀吉、豊臣秀頼、徳川家康…。 「付藻茄子」(右)と「松本茄子」(左)。いずれも南宋~元時代、13~14世紀 付藻茄子の変遷と価値について詳しくまとめてあるBlog記事がありました。 ☆九十九髪茄子 前編 ☆九十九髪茄子 後編 器そのもの…よりも、器を巡る歴史的背景に価値があるのかもしれませんね。 でも、器を眺めては歴史上の偉大な人物たちがこれを手にした場面を”妄想”できるって、素晴らしく贅沢で至福の時間じゃありませんか? 他にも千利休の茶杓、加賀藩主・前田家や仙台藩主・伊達家伝来の茶器、花入れなど、初めて目の当たりにする品に時の経つのも忘れるほど見入ってしまいました。古田織部の竹の花入れが期間限定で観られなかったのが、唯一残念でした。 成城学園のパスタ屋で遅い昼ご飯をとり、のんびり帰りました。今のところ私とキッコロは趣味があう母娘関係なので、今後もこういう機会を作りたいですね。にほんブログ村
2013.03.19
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※ちょっとだけ過去日記 年内で自分個人の趣味(遊び)に丸一日費やせるのも、おそらく今日が最後。遊び納め。 まずは、天王洲銀河劇場で上演中の「ANJIN~イングリッシュサムライ」を観てきました。 戦国時代の終焉期に日本に流れ着いたイギリス人、ウィリアム・アダムス(オーウェン・ティール)と彼の人生に深~く関わる徳川家康(市村正親)と青年ドメニコ(藤原竜也)らの数奇な運命に、心を痛めつつ、なぜか不思議と爽やかな気持ちも感じたりして。一言でいうなら、天晴だね、天晴。感想は書けたら別記事で。(たぶん、書く書く詐欺になると思います:汗) 心地よい観劇の余韻に浸りつつ、次の目的地である池袋へ移動~ 明日で会期終了の萩尾望都原画展をどうしても観たかったんです。 先日、樹里9638さんのblogで展覧会の記事をお見かけしてからは、青春時代にリアルタイムで萩尾マンガを読んでいた身としては「これを見逃せるか!」と、居てもたってもいられませんでした。 特大サイズのエドガーがお出迎え 平日の夕方だったせいかそれほどの混雑もなく、一点一点をじっくり観ることができました。客層は予想外に20代前後の若い人が多い気が…みんな、萩尾作品に、ポーに、トーマに、染まってしまえ~(笑) デビュー40周年記念の原画展ということで期待も大きかったのですが、初期から最近の作品までの白黒&彩色の原画以外にも、萩尾先生が収集したイメージ小物や人形なども展示されており、内容的にはかなり充実していたと思います。満足じゃ~♪「ポーの一族」と「トーマの心臓」は、順路の最後のほうに単独で展示されていました。やっぱり代表作だものね。生原稿のエドガーの美しさにあらためて惚れ惚れ。(でも、萩尾作品で私が一番好きなのは、オスカーなのだ) パンフレット巻末の年表を見たら、中学校の3年間が、どっぷり「ポーの一族」の連載期間でした。並行して「トーマの心臓」もあって。何しろ多感な時期ですからねぇ、美的感覚やその後の人生観とか、影響受けまくりました。当時こんな「痛い日記」を書いちゃうほどに。ちなみに私は「週間マーガレット」派だったので、「少女コミック」は親友に借りてました。 中学時代マンガに熱中しすぎて学業を疎かにしたことは、少し後悔しています。でも!萩尾マンガに出会えて影響されたことは、後悔していません。いい時代だったなぁ…。 午前10:30に家を出て、帰宅は19:30。夕食は買い弁です。ごめんなさい。にほんブログ村
2009.12.22
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娘のキッコロと渋谷で待ち合わせ、壁の穴で少々早めの夕飯を食べてから、明日で会期終了の「奇想の王国 だまし絵展」を観に行きました。 ●ジュゼッペ・アルチンボルド 《ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)》→ 1590年頃 油彩・板 洋画は、本物?!と見紛うほどの迫真の写実テクが素晴らしい静物画を中心とした16、17世紀の古典的作品からダリ、マグリット、エッシャーら、奇想で名高い近現代の作家の作品まで、バラエティに富んでいました。歌川広重ら日本の作例も多く紹介されており、たいへん興味深く観覧しました。 個人的に気に入ったのは、金 昌烈の「水滴」。ベージュ色の地に無数の水滴を描いただけのシンプルな作品ですが、水滴のリアルさに感激しました。それに、とても涼しげで。ぼーっと眺めて癒されてました。以前テレビでも紹介されていたパトリック・ヒューズの「水の都」…トリックの仕掛けを知りつつ観ても、いつの間にか目が(脳が?)騙されています。スゴかったなぁ。 ★パトリック・ヒューズ氏のサイトで、動画が紹介されていました。 http://www.patrickhughes.co.uk/ 昼間はお互い出かけていたし、日中の激混みは避けたい本心もあり…それでも結構混んでいました。私は空いたスペースを見つけてはスイスイと割り込み要領よく観ましたが、キッコロは律儀に列に並び牛歩よろしくゆーっくりじーっくり観ていました。いいよいいよ、美術コースの学生だもんね。キッコロ曰く「こういうの、好きだから」。コミケ疲れで足が痛いのに頑張ったね。★Bunkamura ザ・ミュージアム「奇想の王国 だまし絵展」特集ページhttp://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/09_damashie/index.htmlにほんブログ村
2009.08.15
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※ちょっとだけ過去日記 先週の日曜日から府中市美術館で開催中の『北多摩地区中学校美術展』を家族で観に行きました。 地区内83校の公立中学校の生徒の作品が、壁面いっぱいに所狭しと展示されている様は、壮観でした。(この中のどれか1枚が娘ちゃんの作品) この中の何人かは、娘ちゃんのライバルなのねと思いつつ全校の作品を観ましたが、やはり各校に1人2人ずば抜けて上手い生徒っているものですね うちの娘ちゃんは「ずば」ではありません。どうか同じ高校を受験しませんように…(苦笑) 全体的には『ゆとり教育』で実技科目の時間数が減った影響なのか、昔のように「校内写生コンクール」「ポスターコンクール」等で切磋琢磨しないせいなのか…昔と比較すると「全体的にレベルが下がった」感は否めません。技術家庭科とのコラボ?とも思える、工芸的な立体モノは結構面白いものも多かったのですが、平面モノが弱いかなーと。辛口でごめんなさい。 でも、技術的には多少甘くても、発想のユニークさや表現の思いきりの良さに思わず「すごい!面白い!」と感心させられる作品が多かったです。さすがティーンエイジャー。もちろん、美術教師の指導の賜物でもあるのでしょうけど。 若い人達の作品に触れて、おばちゃんも創作意欲が湧きました
2009.01.18
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シアターコクーンで上演中の「エリザベス1世」を鑑賞後、急に思い立ち「ミレイ展」も観てきました。一時的にコクーンからの客がなだれ込んだのか、チケットを買うにも5分くらい並んで待ったかな。館内も人気作品の前は二重三重の人垣ができていて、特に「オフィーリア」の前は超混雑。 視界に人が入らない状態で観られれば最高ですけど、まぁそうも贅沢は言っていられないので、人垣が減った瞬間を狙い(笑)遠目~至近距離でじっくり観ましたよ。《オフィーリア》 大きい画像はこちら→★ ※かなり大きいです この絵のモデルは、ミレイと共にラファエル前派を結成した画家仲間ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの恋人エリザベス・シダル。ミレイは彼女を何時間も浴槽でこのポーズをとらせ、作品を完成させましたが、制作に熱中するあまり途中で浴槽を温める火が尽きたのも気づかず、彼女に風邪を引かせてしまいます。のちに激怒した彼女の父親がミレイを訴えたというオマケつき。 モデルのシダルが完全に「オフィーリア」になりきっているのも素晴らしいですね。(言葉は良くないですが)「逝っちゃってる」目線、表情にゾクゾクします。 あと注目すべきなのは、植物図鑑さながらの精密な自然描写ですね。人物を精密に描いてから背景を描くのが普通ですが、「オフィーリア」は背景の描き込みに相当の時間をかけています。背景のエスキースも、下絵のレベルを越えています。それだけで緑の香りが匂い立つような「作品」だと思いました。 ここに、どぼーんと飛び込んだら気持ちいいだろうなぁ…(←おい) 「オフィーリア」を代表とする戯曲や詩を題材に描いた作品で有名なミレイですが、肖像画や風景画にも魅力的な作品がいくつもあります。今回出品された中で、私は以下の2点が好きです。 《きらきらした瞳》 《安息の谷間「疲れし者の安らぎの場」》 《きらきらした瞳》のモデルの少女の、美しいこと。賢く意志が強そうな瞳に惹き込まれてしまいそう。自身の娘をモデルにした絵も多く(皆べっぴんさん)、ミレイがカンバスに愛らしい少女の「いま」を永遠に閉じ込めておきたかったのかなぁ…と想像してやみません。…と書いていて、「ポーの一族」のメリーベルを思い出しました。 《安息の谷間「疲れし者の安らぎの場」》は、画面から感じられる「空気」が好き。まるで魂を持っていかれそうな空の色。観ていると、様々な相対する感情が湧いてきます(安らぎと不安感…等)。うまく言えないのがもどかしいです。 ★Bunkamura ザ・ミュージアム 「ミレイ展」特集ページhttp://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_jemillais/index.html
2008.10.11
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昨日中間テストを終えたばかりの娘を連れて、埼玉県立近代美術館へ『澁澤龍彦 - 幻想美術館』展を観に行きました。 前からとても気になっていた美術展でした。行く暇がなさそうだ…と半ば諦めていたのですが、他サイトで「とても良かった」との感想を目にして、どうしても観に行きたくなっちゃって。テスト明けの今日は、本当なら家でダラダラしていたそ~な娘ちゃんを半強制的に誘い(所属の部活動は土日休み&今月から正式に児童劇団を休学=暇)埼玉まで行きましたが…いや~観に行った甲斐がありました。出品作家の顔ぶれを見れば、当然のことながら「展示内容が濃い」ことは想像がつきます。【出品作家】デューラー、パルミジャニーノ、ブリューゲル、アルチンボルド、カロ、キルヒャー、ゴーティエ-ダゴティ、ピラネージ、サド侯爵、ゴヤ、モロー、ルドン、クリンガー、アンソール、ビアズレー、クレー、ピカソ、デュシャン、マン・レイ、エルンスト、ゾンネンシュターン、デルヴォー、マグリット、エッシャー、タンギー、モリニエ、ベルメール、ブローネル、ダリ、フィニ、バルテュス、スワーンベリ、ワイエス、ヘルムート・ニュートン、ボナ・ド・マンディアルグ、トポール、ベルナール・フォーコン、伊藤若冲、葛飾北斎、酒井抱一、河鍋暁斎、伊藤晴雨、武井武雄、初山滋、瀧口修造、桑原甲子雄、中谷忠雄、秋吉巒、加山又造、土方巽、藤野一友、土井典、横尾龍彦、奈良原一高、中村宏、堀内誠一、加納光於、細江英公、川田喜久治、池田満寿夫、宇野亞喜良、中西夏之、高梨豊、金子國義、野田弘志、横尾忠則、谷川晃一、野中ユリ、唐十郎、合田佐和子、篠山紀信、山本六三、高松潤一郎、川井昭一、島谷晃、四谷シモン、佐伯俊男、城景都、小林健二などサブカルチャー好きの方なら「神」と崇めたくなるような、濃ゆい人達ばかり。この美術展は、作家・批評家・仏学者であり、美術エッセーでも大きな足跡をのこした澁澤龍彦(1928~1987)の没後20年を記念する展覧会です。ひと言で表せば、澁澤龍彦が好んだ美術家の展覧会 ですね。氏のいわば”嗜好”を時系列で追うことは、60年代以降の日本の文化と芸術にあたえた衝撃を見直すことであり、また末期の昭和史をたどることでもあります。私の父とほとんど同世代とは信じがたいほどの…何でしょう、何か得体のしれない存在感を感じるのですが。カリスマという言葉が脳裏をよぎりました。父のようなくそ真面目な人間から見たら、おそらく澁澤龍彦は快楽主義者だとか、堕落した奴だとか、変態(!)の部類に入るんでしょうねぇ…勝手な想像ですけど。子どもの頃に親から「こんなのは見てはだめ!」と禁止された類いのモノを、この年になってやっと堂々と見られたという、妙な満足感を得てしまいました。13歳で澁澤ワールドを垣間見た娘ちゃんは…「ちょっとエロいのもあったけど、女同士だから全然平気」(?)だそう。金子國義の「花咲く乙女たち」なんて、感じようによっては恥辱でなかろうか?と心配したのだけど…何でもとりあえずは受け入れる柔軟性が彼女の良いところだから、まぁいいか。別に年齢制限も無かったし。(中学生以下は無料)そうなると次は…澁澤本デビューかな。しかし、本当に胸焼けがしそうなほどの濃い作品のオンパレードで、目眩がしそうでした。かなり、満足です。最後に展示されていた四谷シモンの『天使ー澁澤龍彦に捧ぐ』が、あやかしの力に侵されてしまった(笑)身体を浄化してくれるようでした。美しい。
2007.05.12
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スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡Bunkamura ザ・ミュージアム2006年11月11日~2007年1月13日 来週の土曜日まで! 正月三が日は何かイベントを作らないと、際限なくだらだらと過ごしてしまいがちです。天皇杯を観戦した年もありましたが、今は以前ほどのサッカー熱もないし、腰をいためてからは冷える場所にあまり長居したくないので、今年は文化的に『スーパーエッシャー展』を家族と観に行くことにしました。…って実は、昨年のうちに前売り券は購入済み(絶対に観に行きたかったんだもん!)。当日券購入は2~30分待ちでしたから、これから行かれるかたは、前売券を買うことをおすすめします。美術科の学生だった頃に観た、新宿の伊勢丹美術館でのエッシャー展以来25年ぶりの鑑賞です。あの緻密で隙のない完璧な構図ながら、奇想天外な発想と遊び心にあふれたエッシャーの作品は大好きです。自分も縮んで、不思議な作品の中に入ってしまいたくなります。旦那と娘ちゃんも予想通りかなり気に入ったようで、2時間以上かけてたっぷりと鑑賞しました。 今回の展示作品は、全てオランダのハーグ市立美術館からの約160点に及ぶコレクション。お馴染みの有名な作品には、今回もまた楽しませてもらいましたが、日本初公開のエッシャー手書きの制作ノートエッシャーノートがとても興味深かったです。エッシャーが愛でた微細な虫や植物、架空の生き物達が、緻密で不思議な秩序のある版画になるまでのプロセスが肉筆で見られるのです。エッシャーノートは、スケッチブックというよりは数学のノートのようでした。彼は版画家であると同時に数学者であり、妥協を許さぬ職人でもあった …と思います。 今でこそCGを駆使して”あり得ない”世界を見せてくれる芸術家はいます。エッシャーの凄さは、それを「版画で表現してしまった」ところ。恐ろしく手間がかかっているという事実だけでも感服ものです。会場で借りたニンテンドーDSによる音声ガイドの中でのエッシャーの言葉、「版木を掘る作業は、労働の喜びを感じた」に、感銘を受けました。CG技術が進歩する今だからこそ、エッシャーの「仕事」がより評価されているのかもしれません。★スーパーエッシャー展公式HPhttp://www.ntv.co.jp/escher/
2007.01.02
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マリインスキーバレエ「白鳥の湖」をWヘッダー鑑賞。元々は、ソワレだけを観る予定でしたが、先日の「ロパートキナのすべて」で、初めて観たテリョーシキナの技の切れっぷりの良さと、若手とは思えないエレガントな貫禄にたいへん興味が湧き、会場で今日のマチネを追加購入しました。娘が中学生になったとはいえ、子持ちの主婦ですからね~。そうそう平日に遠出して、舞台鑑賞するわけにもいかないので、出たついでに観られる時に観ておけって感じです。(←言い訳)マチネ終演からソワレ開演まで、三時間半近くあったので、今日まで開催の『ベルギー王立美術館展』を鑑賞。(←国立西洋美術館広場の”考える人”)16世紀のブリューゲルに代表される素朴なフランドル絵画や「フランダースの犬」でお馴染みのルーベンス、近年のものでは象徴派まで、ベルギー絵画の流れがわかるバラエティに富んだ出展内容で面白かったです。個人的に象徴派が好きなので、もっとデルヴィルやクノップフの作品を持ってきて欲しかったかな。しかし、やっぱり最終日に展覧会を観るもんじゃないわ。全部の絵を観られなかったので、カタログを買って家でじっくり観直します。夜は、ブルーのライトアップが幻想的で美しい。ちょっとピンボケですが…後ろの建物は、東京文化会館。バレエの感想はまた後日。一言…マチネは楽しかった!ソワレは感動した!(笑)マリインスキーの底力を見ました。
2006.12.10
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家族三人で、上野の国立科学博物館へ「大英博物館~ミイラと古代エジプト展」を観に行きました。休日とあって、上野の森で開催中の展覧会目当ての人で、上野駅構内から公園内は、どこへ行っても大賑わい。昼過ぎに着いたのですが、「ダリ回顧展」「大エルミタージュ美術館展」「ベルギー王立美術館展」などは、軒並み30分以上の入館待ち状態でした。日本人は、そんなに絵が好きだっけ?芸術の秋、ということでしょうか。それにしても、中高年(というか”初老”)の多いこと!日常のこんな一瞬にも、少子高齢化の波を感じてしまいますね~。え~と、とりあえずその問題は、こっちに置いといて…と。よいしょ。今回の特別展では、3Dシアターの上演があるため、入場日時予約制になっています。でも、見た感じでは、予約よりも当日券を購入している人の方が多いようなので、いきなり行っても大丈夫そうです。我が家は、おまけのミニミイラフィギュアが欲しかったので、2ヶ月前に予約していました。これ→ さて、今回の目玉の3Dシアター。これが、たいへん面白かったです。大英博物館には、100体ものミイラコレクションがあるそうですが、その中でも非常に保存状態の良い一体のミイラをCTスキャン等で徹底分析し、CGを駆使した3D映像で見せるのです。棺とミイラの内部の探検の旅は、まるでミクロの決死圏!また、棺に書かれているヒエログリフを解読した結果、このミイラは男性で、職業は神官だったとか、名前が”ネスペルエンネブウ”だということがわかります。単に科学的に分析するだけでなく、ミイラ=1人の古代エジプト人の生活を通し、当時の人間観や死生観にもふれるのです。非常にロマンティックです。加えて、「今の科学技術では、こんなことまで解るのか。こんな見せ方もできるのか」と、ただ驚いてしまいます。中学校の世界史で古代文明を習ったばかりの娘ちゃんは、展示物を食い入るように見ていました。3000年以上も前のものが、目の前にあるということに感動していたみたい。大人の私でも、感動します。これまでの、どこか「怖いもの見たさ」的なミイラ展とは、全く異なる展覧会でした。百聞は一見に如かずです。興味のある方には、オススメです。「ミイラと古代エジプト展」の会期は、2007年2月18日まで。★朝日新聞社「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」http://www.asahi.com/miira/index.html★ミイラと古代エジプト展公式ブログhttp://www.miirablog.jp/常設展示も観て、公園内のカフェテリアでのんびり休んでいたら、あっという間に夕刻に。いつもは開演前に駆け込むため、ゆっくりと遠景を眺めることもない東京文化会館。暖色系の内装が照明に映えて、とても奇麗でした。
2006.11.23
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10月7日から、東京・上野の国立科学博物館で「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」が開催されます。(会期:10/7~2/18)世界史が好きなので、昔は「○○文明展」といった”古代モノ”の展覧会をよく観にいったものでした。色々な事情で展覧会からはちょっと足が遠のいていましたが、今回は古代史の中でも最古のエジプト文明、しかもミイラがメインとあればこれは観にいかねば!(笑)30年以上前まだ小学生だった頃、国立科学博物館で、大人の拳ほどに縮んだナントカ族の”干し首”を観たときの衝撃は忘れていません。(←子どもの頃から、割とグロには強いほう)大昔に生きていた人間の肉体が、はるかな時を経た現代に存在している驚き、不思議な思いは大人になっても抱き続けています。これってすごいロマンよね。当時も今も「気持ち悪~い!」「キャー!」で逃げる人は、あぁ~もったいない…と思います。ま、好みは人それぞれなので強制する気はないですけどね~。旦那も娘ちゃんも、こういうの大好きなので家族揃って観に行く予定です。大英博物館の130点の所蔵品はもちろんですが、3Dの「ミイラシアター」が楽しみだわ。★朝日新聞社の展覧会サイトはこちら9月15日(今日だよ!)まで、海洋堂のオリジナルミニミイラフィギュア(非売品)がついた早期日時指定券(10・11月分)を販売中。
2006.09.15
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そんなわけで娘ちゃんを外へ連れ出すべく、昼前から外出。東京駅のエキナカでランチしたあと、東京国際フォーラムへ。15日まで開催の「スヌーピー ライフデザイン展」を観に行った。この展覧会。「ピーナッツ」55周年を記念して、スヌーピーをはじめ「ピーナッツ」の仲間達が、私たちの生活にもたらす「愛」や「幸せ」の力を第一線で活躍するアーティストやデザイナー、ブランドの方々が「形」として表現してみるという試みだそう。表現手段は、立体、映像、工芸など多岐にわたり、創造の世界に生きる人達の感性や創造性の豊かさ、手段としての様々な職人”芸”を見ることができ、とても楽しめた。チーム☆ラボの”3次元水墨動画”「花紅(ハナクレナイ)」に感動。癒される~。ずっと見ていたかったよぅ。
2006.01.14
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