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2007年は新しい時代の到来を告げたという点でUEFAの歴史上、重要な1年となった。新会長の選出で幕を開けてからの12カ月、欧州サッカーを統括するUEFAには、さまざまな出来事があった。
2007年1月、デュッセルドルフで開かれたUEFA通常総会で、加盟協会はフランスのミシェル・プラティニ氏を6代目の会長に選出した。これは私の個人的意見だが、選手として一番尊敬できる選手が会長に選出されたことはうれしい限りである。
そして会長として17年間、UEFAの発展に尽力してきた前職のレナート・ヨハンソン氏はUEFAの名誉会長に就任した。UEFA新会長となったプラティニ氏は現役時代、ナンシー、サンテティエンヌ、ユベントスなどのクラブで活躍したほか、フランス代表でも地元開催の1984年UEFA欧州選手権で主将としてチームを優勝に導くなど、輝かしい栄冠を獲得した。現役引退後は、1998年FIFAワールドカップ組織委員会の副委員長の主要ポストを務めるなど、サッカー界を運営する側に身を置いてきた。
6月には、UEFA最高運営責任者(CEO)を務めていたラーシュ・クリステル・オルソン氏の退任に伴い、スコットランド・サッカー協会の専務理事を務めていたデイビッド・テイラー氏がUEFA事務局長に就任した。会長選挙の後、CEO代理を務めていたジャンニ・インファンティーノ氏はテイラー氏を補佐する副事務局長に着任した。忠実で優秀な管理部門との協力体制を整えた新首脳陣は、専門性を生かしながら、慎重にUEFAの舵を取り始めた。
プラティニ氏の会長としての初仕事は5月、チューリヒで開いた臨時総会で、サッカー界の諸問題に終止符を打つことを提唱したことだった。加盟協会は、UEFA副会長とクラブやリーグ、選手の代表者によるプロフェッショナル・フットボール戦略協議会(PFSC)をUEFA内部に設置することを承認した。プラティニ会長はこの動きを「サッカーファミリーの団結に向けた重要な一歩」と評価。「欧州サッカーファミリーのメンバーとの建設的で充実した民主的な対話に応じるクラブの仲間に加わるよう、欧州サッカーの主要クラブに公式に呼びかけたい。UEFAのドアは開かれている。われわれと手を組もう。決して失望させないと約束する」と訴えた。欧州のクラブやリーグとの協議は徐々に実を結びつつある。国際プロサッカー選手協会(FIFPro)の欧州支部との間では覚書の調印に至っている。
UEFAとサッカー界の全関係者との貴重な対話は、UEFA主催のクラブ大会の方式変更につながった。11月のUEFA理事会で承認された新方式の内容は以下の通り。2009-2012シーズン、32チームで争われるUEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグに予選免除で出場するクラブは、現行の16チームから22チームに拡大する。増加分は、UEFA国別ランキングで1-3位の加盟協会の国内ランキング3位チーム、同ランキング10-12位の国内リーグ優勝チームに与えられる。このほか、UEFAチャンピオンズリーグ決勝は、現地時間の土曜日に開催されることも決まった。
代表大会では、オーストリアとスイスで開催されるUEFA EURO 2008本大会への準備が急ピッチで進んだ。今年は本大会に先駆け、スイスのルツェルンに華やかな顔ぶれが勢ぞろいして、組み合わせ抽選が開かれた。デイビッド・テイラー事務局長は「今大会の公式スローガンは『Expect emotions』だが、その言葉の意味が実感できるようになってきた」とコメントした。2008年のサッカーの祭典への準備が最盛期を迎える一方で、UEFAはその先も見据えている。UEFA EURO 2012本大会は、史上初めて東欧のポーランドとウクライナが開催することが決まった。両国は主要大会の開催経験はないが、世界屈指のスポーツイベントを開催するこのチャンスを最大に生かす用意はできている。
UEFAは今年も、サッカーの発展のために価値ある理念の実現を目指し、さまざまなキャンペーンを実施した。特に暴力と人種差別に対しては、断固とした姿勢を取る「ゼロ・トレランス」の方針を貫いた。ミシェル・プラティニ会長と欧州委員会のフランク・フラッティーニ副委員長は、特にサッカーのフーリガンを対象に、スポーツにおける暴力の根絶を目的にした具体的な実施計画策定で合意している。「社会的責任」はUEFAにとって単なるスローガンではない。UEFAは、人種差別撲滅を目指すフットボール・アゲンスト・レーシズム・イン・ヨーロッパ(FARE)に全面的に協力するとともに、UEFA EURO 2008では赤十字国際委員会(ICRC)と協力して地雷被害者に対する支援を行う。ホームレスの元サッカー選手や、障害を負った選手、学習障害を持つ選手に対するサポートも近く開始する予定だ。また、53の加盟協会に対しては、ハットトリック・プログラムの支援を実施している。
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