2010.04.20
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カテゴリ: 極真空手
 大石道場ウェブマガジンに掲載している「最高師範 空手日記」より。
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 03月08日(月)

 *昨日の公認審査会の余韻に包まれた一日であった。
 20人が受審した。それぞれが、自身の人生と極真空手が、時には一つに繋がったり、時には離れたりと、山あり谷ありの空手修行・人生修行を経てこの日を迎えた。
 全員の事を書きたいのだが、誌面上、無理なので、高橋幸男師範について、高橋師範には何の断りも無く書かせてもらう。
 高橋師範の人と成りは、私なりに知っているつもりだ。滅多な事では自身と妥協しない、求道者と言っても良い位、純粋で一徹な心の持ち主である。そんな高橋師範であるから、最初の準備運動から基本・移動・型・補強と、一切手を抜く事はしない。特に補強は、他の誰よりも自らに負荷を掛けて、拳立・腹筋・スクワットを行った。その姿を見ただけでも、多くの人達は何かを学んだはずである。
 そして、50人組手。北海道から来て、当然対戦相手は初めての者ばかりである。見た目と違い、連続組手はやった者しかその厳しさは判らない。20人組手、30人組手と同時に行い、やがて20人組手を完遂した4人が場を去り、30人組手を完遂した中嶋君と伊藤重孝君が去り。31人目から高橋師範一人になった。皆の目が釘付けになる。連続組手を通して、その人の人と成りを見るのである。
 大石道場の対戦者は、40代50代でも皆強い。岐阜の太田先生も対戦相手として参加した。皆の期待を一身に背負い、見事完遂した。
 高橋師範の50人組手はもちろん、公認審査に対する姿勢は、見ている人達の手本となりそして胸を打つものであった。終わった瞬間は、私も思わず目頭が熱くなった。主審をしていなかったら、恐らく堪えきれなかったであろう。ここが大切なのである。見ている人達の心に響くものがあるかどうか。見ている人達の胸を打つものがあるかどうか。ここが大切なのである。
 私は、武道の伝承・継承は、基本・型・組手を通して技術的な事はもちろん、それらを通して精神の伝承・継承だと思っている。会場に詰め掛けた多くの見学者は、殆どが大石道場生であるが、高橋師範の姿を見て、多くのものを学び、感じ取ったはずである。その意味で、高橋師範の50人組手は、その重責を見事に果たしたものであった。
 私達も海外の人達も、大山総裁から学んだものは精神なのである。その精神を守り、伝えていく為に、全力で稽古をする。稽古を通しての精神の伝承であり、稽古を通さねば伝承は出来ない。師弟の関係はそこから生まれる。
 私達指導者は今、武道の道において、大変重要な局面に遭遇している。大山総裁亡き後、我々一人一人が、精神の開拓者にならねばならないという覚悟を持つ事である。






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最終更新日  2010.04.20 11:22:10


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