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2019年10月10日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 6日に行われたダービーグランプリのお話から。優勝したのはホッカイドウのリンノレジェンド。2着は金沢・タンクティーエー、3着は兵庫のバンローズキングス。岩手勢はヤマショウブラックの4着が最高でした。


★ダービーグランプリ/優勝リンノレジェンド

 自らハナに行くパターンもあるかなと思い先週のGC番組でもそんな事を話しましたが、実際にそうなってしまったら強い強い。
 鞍上の岡部騎手が「2,3番手で良いと思っていたが馬の行く気があったので」とレース後に話していたように、また林調教師もハナに立って「ちょっと驚いた」と言っていたように事前に決めた策ではなかったようですが、結果的にも最後上がり最速で千切ってしまったのですから“結果オーライ”を超えて完璧な騎乗だったと言うべきでしょう。


★引き上げてきて握手を交わす林和弘調教師と岡部誠騎手



 この勝利で同馬は「3歳秋のチャンピオンシップ」のシリーズボーナス1000万円も獲得。シリーズ設定3年目でついに最高額ボーナス対象馬の誕生ともなりました。


★タンクティーエー 前回も書きましたが出走馬中唯一の小岩井牝馬の血統

 2着タンクティーエーは抜群のスタートを切ったもののリンノレジェンドがそれを上回るスタートを切ったために控える形に。しかしいったんは3番手に下げつつも流れに乗って進み、最後は2着までにはなってしまいましたが危なげなく2着を確保するところまで持って行ったのは鞍上も見事だったと思います。


★バンローズキングス

 3着のバンローズキングスも自分の形の競馬をやり通しましたが、この馬はやはり現状は小回りに特化した感じの先行脚質に思えます。大回りコースだと他の馬にも同じように動かれてしまう。水沢だったらもっと接戦だったのではないでしょうか。


★一週目のスタンド前を通過する岩手勢

 岩手のヤマショウブラックは4着、ニューホープは5着。この2頭に関してはリンノレジェンドがハナに立った時点で運命が決まっていたようにも思います。希望の展開としてはやはりバンローズキングスあるいはタンクティーエーがハナに立っていてリンノレジェンドが3番手くらいから攻めていく。その動きに乗じて食い込んでいくという形だったでしょうから、リンノレジェンドが「行きたがる」と言いながらも先頭に立って遅すぎず速すぎずのペースを作った時点で選択肢が限定されてしまいました。
 そもそも2分7秒0の決着では岩手勢には厳しかったでしょう。昔のG1時代のダービーGPでも2分7秒というと相当速い方のタイムです。リンノレジェンドが「強すぎた」んでしょうね。


 去年いろいろありすぎた影響で今年の3歳世代とか、2歳世代なんかもですが、非常に層が薄くなっています。個別の能力というか素質では決して他地区にも遜色が無い馬はいると思うのですがそれが伸びる機会が限定される。
 ホッカイドウの2歳馬が強いのはデビュー時から10頭12頭という多頭数の競馬を繰り返して選別されていくからです。JRAもしかり。調教設備だけの事ではない。

 そう思って改めて上位馬をみると、勝ったリンノレジェンドは門別の2歳新馬勝ちで上級認定でも上位に入っていた世代でも上の方の成績。タンクティーエーはJRAで2歳未勝利勝ち、バンローズキングスも門別デビュー馬で門別時代には未勝利。ヤマショウブラックは門別で平場未勝利勝ち、ニューホープは門別で未勝利認定勝ち。凄く強引に言えば門別での2歳時の戦績の順に並んだという感じではありますねえ。

 岩手の3歳世代は来年も対他地区でかなり厳しい対戦を強いられるのではないでしょうか。とにかく何事も無く競馬を続けていく事で、2歳馬の世代からしっかり地盤を固めていくしかないと思います。

 さて10月5日には関本玲花騎手がデビューしました。最初のレースは5日の2R。ここは6着でしたが、7日の第2Rで初勝利。通算9戦目にして初白星を挙げる事になりました。








★デビュー戦に挑む関本玲花騎手。めちゃ緊張してた


★デビュー初日は硬い表情だった関本玲花騎手でしたが2日目あたりからだいぶほぐれてきた感じ




★そして初勝利!

 いわゆる“勝てる馬”に乗せてもらったわけで、絶対勝たねばならぬプレッシャーに本人も「馬を下りたら立てなくなるくらい膝がガクガクしました」と言っておりました。
 岩手競馬史上では二組目の「父娘騎手」ですし、最近は競馬界ではない一般の家庭から来た騎手がほとんどの中で非常に久しぶりの“厩舎生まれ”の二世騎手でもあります(岩手では坂口騎手以来?)。女性騎手という事もあってデビュー前から密着取材とかされて大変だとは思いますが、ここから自分のペースで力を付けていってくれればと思います。

 ところで今回の関本玲花騎手、免許交付後すぐに騎乗し始めたのにお気づきでしょうか。
 岩手はこれまで「騎手免許交付後に申し込みが始まる開催から騎乗申し込み受付」というルールになっていて、例えば今年4月デビューの塚本涼人騎手騎手の場合は4月1日免許交付でしたが騎乗開始は4月20日になっていました。
 他地区だと免許交付前に「交付見込み」で騎乗申し込みができて1日交付・即日デビューという例も珍しくなかったですから、よく「岩手はデビューが遅い」と言われてきましたよね。
 海外からの期間限定騎乗の騎手に関しては太田騎手の例を受けて「免許期間3ヶ月なのに2週間近く乗れない期間があるのはもったいない」という事になり、次の西谷騎手の時から「直近の開催日から騎乗可」に改められていました。今回から新人騎手に関してもそれが可能になり、“即デビュー”となったわけです。なので「免許交付後7日で初勝利」というのは近年の岩手競馬の新人騎手では最短なのではないでしょうか。

 新人騎手は騎乗機会が多いほど早く慣れていくし上手くなっていきますから、この改正は良かったと思います。




 今週末は南部杯です。巨大台風接近が気になりますが、今のところ台風自体は日曜日の内に通過してしまい、天候だけであれば南部杯の行われる14日は晴予報。場合によっては13日から日中は晴れそうです。なので、そこまでの影響が、例えば交通機関の乱れとか周辺の被害とかがどれだけあるか?でしょう。
 遠くからお越しの皆様は予定が大幅に変わって大変かもしれませんが、まずは安全第一でお気を付けください。





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最終更新日  2019年10月12日 10時38分51秒


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