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2019年10月11日
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カテゴリ: 古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。

 6日は盛岡競馬場でイベント出演もあり、「ダービーグランプリ」を観戦しました。戦前から、地方交流「黒潮盃」を圧勝したリンノレジェンドが注目されていましたが、能力の違いでハナへ行き、直線でも楽に後続を突き放して、3歳重賞を連勝しました!


(ダービーグランプリを制したリンノレジェンドと関係者)

 戦前は、左回りや距離延長に多少の不安を感じていた様子の岡部誠騎手でしたが、

「黒潮盃の時より一段とパワーアップしていました。左回りも全く問題なかったですし、道中なだめるのに苦労するほど、手応えが違いました。不安を感じていたことを謝ります(笑)」

と、レース後に話していました。「黒潮盃」の時は、「王冠賞」から間隔がなかったものの、3歳馬同士の対戦が地元にはなく、敢えて強行軍でも挑戦しようという状況でしたから、長距離輸送も含めて考えれば、多少ムキになって走っていた面があったとしても、それはそれで致し方なかったと思います。しかし、今回はじっくり間隔を取り、前走後はこのレース一本に照準を合わせて調整されてきたことが、状態アップにつながったと思います。

 「ダービーグランプリ」の勝ち馬は、「JBCクラシック」に出走すれば奨励金が当たります。レース直後は参戦に否定的でしたが、少し日を置いて林和弘師に改めて伺うと、

「まだ使うかどうかは何とも決め兼ねていますが、申し込みは一応しておきます」

と話していました。もし参戦が叶えば、3歳馬の「JBC」出走のために1カ月半早めた効果が見込める状況になります。しかし、南関東勢の参戦がなく、来週の大井開催に3歳準重賞が組まれている状況から、南関東勢の3歳馬が「JBC」に参戦する可能性が少ないようだと、本当の意味で早めた意味はない印象も強く感じます。

ウェブハロン ​の担当だったので、​ こちら ​をご覧頂ければと思います。JBCスプリント指定競走を制しましたが、今年は浦和開催で「JBCレディスクラシック」が1400mで実施されることから、牝馬同士の「JBCレディスクラシック」を目指す可能性が高くなりました。


(道営スプリントを制したアップトゥユーと関係者)

 そして9日、「道営記念」に向けた前哨戦「瑞穂賞」が行われ、南関東から転入後、初の重賞挑戦となったバルダッサーレが、再ブリンカーで2番手を追走し、早め先頭からヒガシウィルウィンとオヤコダカの追撃を凌ぎました。


(瑞穂賞を制したバルダッサーレと関係者)

「転入初戦で結構掛かったことから、前走はブリンカーを外して見ました。折り合いはついていたものの、やっぱりブリンカーを着けた方が手応えの違いを感じたので、再び着けていこうということになりましたが、かなり遅い流れだった割には転入初戦の時より掛かる面はましでした」

と、五十嵐冬樹騎手は話していました。「道営記念」に出走するため、様々な条件をクリアする上で、転入後は押せ押せのローテーションになりましたが、3連勝で大一番を迎えることになります。本番は、南関東で手綱を取っていた笹川翼騎手とのコンビが決定しています。こちらも楽しみですね!

 そして10日は、2歳牝馬による唯一のダートグレード「エーデルワイス賞」が行われ、ホッカイドウ競馬勢が上位3頭まで独占。勝ったのは、「フルールC」の覇者であるコーラルツッキー。田中淳司師、服部茂史騎手ともに、このレース初勝利となりました。

 この日は「グリーンチャンネル地方競馬中継」で解説を担当しましたが、前半3F33秒9のハイラップを、プリモジョーカーとクモキリが刻みました。雨が上がった9日、10日の競馬は、明らかに内2、3頭分を通った馬は不利で、外差しが決まりやすい馬場傾向でした。それを差なく追い掛けたアザワクは、早め先頭から0秒1差の2着なら、かなり強い内容ではありましたが、このハイペースに乗じ、外枠を引いたコーラルツッキーは、中団の外で理想的な競馬ができたと言えるでしょう。とはいえ、1000mでスピードの違いを見せていたコーラルツッキーが、1200mの厳しい競馬でしっかり結果を残した点は、今後に向けて価値ある勝利だったと言えます。今後は、「ローレル賞」や「東京2歳優駿牝馬」といった、南関東の地方交流を目指す予定ですが、1周競馬でどんな走りを見せてくれるか、大変楽しみです。

 さて、坂田さんのブログにも書かれていましたが、ハッピーグリンのJRA移籍が発表され、「アルゼンチン共和国杯」を目指すことになりそうです。古馬になると、芝の中距離で出走できるレースは限られ、使いたいレースに使えないジレンマがどうしても生じてしまいます。SNSなどで、「アルゼンチン共和国杯はかつて、ナチュラルナインが出走していた」という書き込みをよく目にしましたが、ナチュラルナインが挑戦できたのは、3歳馬でJRA認定を生かせたからです。

 「特別指定競走」いわゆる「特指」と、「指定競走」の違いを、結構説明してきたつもりなんですが、浸透していないというか…、歯がゆい思いがします。それだけ、ファンの方々は細かく競走番組を見ることはないのでしょうし、興味も薄いのだということでしょうか…。「特指」と「指定」の違いは、その時にならないとわからないものなんだな…と改めて感じました。



 以前、スポーツ報知で​ このようなコラム ​を書いた時、否定的なコメントも結構ありましたが、何も地方馬を優先的に枠を埋める必要性を謳ったものではありません。平地の重賞はすべて「国際競走」となっているのに、地方馬だとしても、本来なら出走可能なレベルの賞金を加算しているにも関わらず、出走が制限されている現状に疑問を感じることは、別に不思議なことではないと思います。地方馬優先ということではなく、賞金を加算している地方馬なら、すべての平地重賞に出走申し込みができるシステムを作り、JRA所属馬と同等の扱いをした上で、賞金順などから出走枠に入れば、そのレースに出走可能となるのが、本来の「国際競走」のスタンスではないのか?という意味合いで、そのコラムは書きました。中央の馬主資格を持っている方なら、今回のような形で移籍することもできます。しかし、芝向きの馬を持った、地方しか資格のない馬主の方には、古馬になってから出走させたいレースがあまりにも制限されている状況に、厳しい印象を持たれることは確実です。そんなに拒まれるような提案なんでしょうか…?

 兎にも角にも、ハッピーグリンのJRA移籍は、少々寂しさも感じつつ、今後の活躍を期待したいと思います。





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最終更新日  2019年10月13日 01時34分55秒


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