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2023年05月03日
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カテゴリ: 坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。

 今週は、大型連休前半に私が巡ってきた競馬場の様子を、少しずつ。

 まずは、先週の木曜日・4月27日
 重賞の オグリキャップ記念 が行われた 笠松競馬場 にお邪魔してきました。




 花の季節にはその色に染まるこの堤防を降りる階段も、もういまはすでに緑の色彩が深まっています。



 大型連休直前の平日日中、ではありましたが、ご覧のように多くのお客さま方が競馬場を訪れていました。笠松競馬場での、年に2回のビッグレース。春の最大のハイライトは、やはりこのオグリキャップ記念。それらしい賑わいが、今年は戻ってきました。



 良くも悪くも、「客層の変化」の波にまだ完全に飲み込まれていないのがこの競馬場。旧来からの競馬ファンの皆様方の「居場所」が、まだこの競馬場には残されていると言うことでしょう。



 春と秋の2回、高齢だった元騎手・安藤勝己さんのトークイベントも、コロナ禍の間はリモート開催でした。今回はかつてのように特設ステージで実施。お客さま方が周囲を十重二十重に囲み、大変盛り上がりました。



 安藤勝己さん(右)
 左は、名古屋笠松でパドック解説の進行も務める、満ちゃん(長谷川満さん)


 さて、 オグリキャップ記念
 今年は 1着賞金2000万円 2500m という距離も、いまはもう珍しい設定のレース。全国からの遠征馬も意欲満々でこのレースに挑んできました。


 残念ながら、出てくれば勝ち負けと思われた 佐賀のヒストリーメイカー が、出走取消。
手島勝利調教師 に話を聞いたところ、蹄球部(足の裏)を少し痛めたとのこと。大事にしていて直前までは問題なさそうだったのですが、前々日の歩様が良くなく、遠征を断念したそうです。

「(3月に人気で大敗した)はがくれ大賞典が、調子が良かったのに全く動けず不本意な結果でした。その分もと思っていたのですが、残念です。幸いいまはもう回復したので、地元のスプリングカップ(5月14日)に出走させようと思っています。」

 まずは、流れを変えること。そこからなのかな。
 スプリングカップには、リュウノシンゲンも登場すると聞きました。両馬の対決が注目されます。


 さて、話を笠松に戻して。オグリキャップ記念。
 ゴール前3頭の大激戦となりました。



 コースを2周回ってきて、最後の直線。
 番手から抜け出しを図った浦和の カイル (左から2頭目)に対し
 これを内々でずっとマークしていた高知の グリードパルフェ が内をすくって襲いかかる。

 そこに……
 後方で脚を溜めていた セイカメテオポリス (大外)が、外を回して捲り追い込み。
 最後の直線で追いついてきました。



 一番外の セイカメテオポリス が、アタマ差だけ抜けたところがゴール
 内の グリードパルフェ 、惜しくも2着
 真ん中の カイル が3着



 なかなか1着が来なかった馬だけに……
 関係の皆さん方、とても嬉しそうでしたね。
 一昨年9月の戸塚記念以来、およそ1年半ぶりの勝利でした。

渡邉和雄調教師の話

「白山大賞典とか名古屋グランプリとか、小さなコースでも強い相手と戦ってきたのが、今日のような小回り2周2500mというレースにも生きましたね。次走は多い記念を使って、帝王賞と言いたいところなのですが……夏には弱い馬なので、そこはどうかと。ただ、秋のJBCは大井なので、そこは目指して行きたいです。」





 吉原寛人騎手 の勝利騎手インタビューの模様は、​ 笠松競馬のYoutubeライブの映像 ​に残っているので、そちらでご覧下さい。



​​​​​​​ ゴール付近で写真を撮っていて、帰って来なかったことにすぐに気づきました。
 名古屋のウインユニファイド……本当に残念でした。



 ここまでは、チャンス十分の雰囲気だったが……

 この件、馬主さんと沖田明子調教師のTwitterで、詳しく発信されています。
 ファンの多かったウインユニファイド。そのファンの気持ちに報いるための情報発信、と言うことだと思います。

 状態の急変がなければ、手術を受けるために今日の早朝に北海道に向かって出発しているはず。
 手術は今週中にも行われる予定と聞きました。





 次の笠松の重賞開催は、5月25日木曜日のぎふ清流カップ(3歳・1400m)です。


 続きまして、4月30日日曜日の 佐賀競馬場
 3歳重賞戦線の 佐賀皐月賞(1800m) が行われました。
 1ヶ月後に迫った九州ダービー・栄城賞に向けての、最重要ステップレースですね。



 昨年度、佐賀競馬移転開設50周年のキャンペーンとして行っていた「うまてなし」
 今年度はどうやら「デラックスにパワーアップ」しているようだ。



 前日にはかなりの雨が降ったそうですが、この日はご覧のような晴天。
 JRAでは天皇賞春が行われるとあり、その馬券を買い求めようという来場客も含めて、競馬場は賑わっていました。

 佐賀競馬場に、この人が来ていました。



笹川翼騎手
 メインの佐賀皐月賞でブラックサンサンに騎乗
 この写真は、それに先立つ4レースでシントーハナノランに騎乗し勝った時のもの

 今週は、4日船橋の かしわ記念 で、兵庫の イグナイター に騎乗予定
 ひとつの大きな話題となっています。

 それについて話を聞いてみました。

「何となく話は聞いていましたが、正式に依頼となったのは最近の話です。これだけの馬ですから……躊躇、とまではいきませんが、ふたつ返事でハイ!OKです!!とは、気持ち的にならなかったですね。」



「兵庫の人たちが育ててきて、年度代表馬にまでなった馬ですから。兵庫の人たちの『気持ち』というのがあると思うんです。勿論、騎手としてこういう馬に乗ってみたいという気持ちはありますし、乗せて頂けるのは名誉なこと。でも(自分が乗ることに)賛否両論あるのも、すごくわかります。」

 彼が、競馬っていうものをどういう風に捉えているのかが、凄く強く伝わる話です。

「なので、昨日(29日土曜日)追いきりにも乗ってきました。本番レースでは、そういうこの馬に携わってきた人たちの気持ちを背負って走るつもりです。」



「『縁』っていうこともあると思うんですよね。たまたま(イグナイター主戦の)田中学さんが乗れなくて、自分に声が掛かってチャンスが巡ってきて…それも含めて、結果が出せるよう頑張りたいです。」

 様々な思いが募る馬の周りの人々と、そして馬にとっての、念願のビッグ制覇なるのか。
 かしわ記念への、イグナイターと笹川翼の挑戦、本当に楽しみになりました。


 さて、メインレースの 佐賀皐月賞
 ナイター開催の6レースで行われました。



 いつものように、モーモーレッドが先手を主張
 1番人気のネオシエルは、行きたい馬を行かせて絶好位4番手

 前の3頭が競り合いながら行けば……
 ネオシエルにとっては、展開も絶好



 直線入り口
ネオシエル が抜け出す
 一番内を突く テクノゴールド も、見せ場止まり



 抜け出した後、山口勲騎手が後ろを振り向いて確認する余裕があるぐらい。今回は ネオシエル の圧勝でした。



 惜しかったのは、 テクノゴールド
 外枠だった分、位置取りが勝ち馬よりもふた呼吸ぐらい後ろに。その分が最後まで挽回できませんでした。依頼されて佐賀まで乗りに来た和田譲治騎手は「折り合いはついていた。よく頑張ってくれましたが……」と残念そうに振り返っていました。



 返し馬でのテクノゴールド

 園田に遠征した後、外厩で鍛えられて来て、2ヶ月ぶりの実戦となった今回の馬体重がプラス21キロと戻っていたあたり、まだ良くなる余地がありそう。次走も和田譲治騎手で栄城賞に向かうそうです。


 もう一頭。大外から追い込んで3着の ミヤノウッドリー



 佐賀デビューの生え抜き馬で、そのデビューから3連勝。2歳時から活躍して来たのですが……どうにも道中で集中して走れず、肝心なところで重賞制覇を逃して来ました。

 この日は、これまで手綱を取ってきた山口勲騎手がネオシエルに乗るため、若手の 山田義貴騎手 に鞍上スイッチ。 東眞市調教師 「手替わりで、少し馬の走りが変わってこないかと期待しているんです」 と話していました。



 ちょっと写真被ってますが…返し馬でのミヤノウッドリー

 果たして……やっぱり今回も、レース中盤までは遊び遊びで追走位置も後方。直線に入ってようやくエンジンが掛かった感じで、もの凄い脚を使って追い上げてきましたが、さすがにそれでは間に合いませんでした。

「やっぱり、1コーナーとか全然集中走っていませんでしたね。最後の追い上げを見れば、力は絶対にあるはずなのですが……残念です。最初から手がけてきた馬で、他の馬とは違う雰囲気を初めから持っていた馬。特別に思い入れのある馬ですし、勝たせてやりたいです。」

 東調教師も、栄城賞での逆転に向けて、静かに闘志を燃やしていました。



 山口勲騎手の勝利騎手インタビューの模様は、​ 佐賀競馬オフィシャルのYoutube ​の動画でご覧下さい。


 九州ダービー栄城賞は、5月28日日曜日。今年も日本ダービーが終わった後の夕方に、佐賀競馬場で「もうひとつのダービー」で、九州3歳チャンピオンを決める戦いが繰り広げられます。

 ネオシエルの二冠達成なるのか。
 それとも、ライバルの逆転劇があるのか??
 いまから楽しみでなりません。




 名古屋競馬場の開催が、昨日から始まっています。
 昨日、ダートグレード競走のかきつばた記念が行われました。
 そして今日は、3歳戦線の重賞・駿蹄賞が行われます。

 名古屋の話は……来週まとめてお伝えしますね。





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最終更新日  2023年05月03日 07時00分09秒
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