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台所で洗い物をしていると、曇りガラスの窓に木の葉がゆらゆら風に揺れている陰が映っていた。二階の部屋の窓の外に、そんな大きな木は生えていない。窓の外はすぐ道路になっている。変だなと思って、窓を開けてみた。道の向こうに車が止まっていて、陽の光が車の窓ガラスに反射して眩しかった。車の傍には向かいの家の庭に植えられた木が枝を伸ばしていた。その蔭がここまで届いていたのだ。台所の曇りガラスに映る木の葉は、あの木だったのだ。それにしても、窓に映る陰は輪郭もくっきりとしていて、道を挟んだ向かいからのものとは思えないほどだった。洗い物する手を止めて雨音の静かに群れるうなぎの幼魚
2008/05/31
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朝から雨という天気予報で、雨が降っているとばかり思っていたが、目を覚ましてみると、雀の囀るのがよく聞こえる。部屋の上でも飛び交っているのか、開けている北側の窓から南側の窓を鳴き声がステレオのように過ぎてゆく。耳を澄ますと、それでも雨は降っているらしく、地面や屋根を打つ雨音が聞こえている。ゆっくりと朝の支度をして、外に出てみると雨は止んでいた。雀たちは雨の止むのを判っていたのだろうか。薄墨の気泡弾ける如く鳴く軒の雀は群がり謳う
2008/05/24
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菜園の緑が多くなってきた。葱は何本も茎を伸ばして、畝に揃って育っている。その他にも、まだ、実が成っていないので判らないが、いろいろな緑が伸び育っている。花が咲いているのかどうかは、緑が多くてよくわからないけれど、人のいない朝でも、たくさん緑があるというのは、とても賑やかな印象を受ける。新緑の痛みに似ている耳の奥に残る幽かな亡き母の声
2008/05/17
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窓を開けて寝ていると、日によってとても寒く感じられることがある。寒いときは、無意識に布団を胸元まで引き上げている。暖かい夜より、寒い夜のほうがぐっすりと眠った気がする。暖かい夜は布団をはだけて夜更けになって、空気が冷えてくると眠りが浅くなる。寒い夜は、寝入る前から布団に包まって暖かく、翌日ぐっすり眠った朝を快適に迎えられる。寝入るとき名知らぬ鳥が鳴く声を胸の辺りに留め置く宵
2008/05/10
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暖かくなって、いつも窓を開けている。日中、部屋にいるときには、扇風機を回しているけれど、それでも暑い。北側と南側の窓を開けて、窓の近くに座っていると時々好い風が入ってくる。それでなんとかこの連休をしのいでいこうと思っている。菜園の緑も多くなってきた。何人もの人が作業をしている。菜園の緑に実が成っていないのを除けば、すっかり夏の景色だ。白湯飲んで作業する人菜園にモンシロチョウが軌道を描く
2008/05/03
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