EX-FAX-CEのブログ

EX-FAX-CEのブログ

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ex-fax-ce

ex-fax-ce

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

フリーページ

2026.08.30
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

上段の端ロッカーから始まる、私の日帰り温泉ルーティン|50代
日帰り温泉やスーパー銭湯へ行くと、最初に見るのは浴槽でもサウナでもない。
売店に、その施設の名前が入ったタオルが置いてあるかどうかである。
初めて行く場所なら、だいたい一枚買う。白地に店名だけのものもあれば、温泉マークが大きく入ったものもある。家にはすでに何枚もあるのだが、あれは入浴用品というより訪問記録に近い。
集めてどうするのかと聞かれると困る。
どうもしない。ただ、増えていく。
画像
上段の端ロッカーから始まる、私の日帰り温泉ルーティン
タオルを買ったら脱衣所へ入る。
ロッカーが上下二段に分かれているなら、なるべく上を選ぶ。腰をかがめて、下段の奥へ靴下を押し込む作業は、風呂へ入る前から少し疲れる。できれば列の端がいい。真ん中は左右から人が来るので、着替えている最中に何度も身体を細くしなければならない。
風呂へ来てまで、人の通り道になりたくはない。
服を脱いで浴室へ入ったら、まずはかけ湯をする。
見ていると、そのまま浴槽へ向かう人も案外多い。何か事情があるのかもしれないが、私は一応、肩から腹、足のあたりまで湯をかける。それから洗い場へ行き、シャワーで身体をさっと流す。
ここで身体を洗い始めるわけではない。
最初はサウナである。
まだ身体が疲れていないうちに入り、じっくり汗を出す。昔ほど長くは粘れなくなったが、テレビを眺めたり、壁の砂時計を見たりしながら座っていると、頭の中に残っていた細かい用事が、汗と一緒にどうでもよくなってくる。
サウナを出たら身体を流し、水風呂へ入る。
冷たい。
分かっていて入るのに、毎回きちんと冷たい。足首、膝、腹と順番に沈んでいき、肩まで入ったところで息を吐く。何度入っても、最初の数秒だけは自分が何かの罰を受けているような顔になる。
それでも、しっかり冷やす。
少し休んでから、二回目のサウナへ向かう。一回目より汗が出るのが早く、身体の内部に残っていたものまで温まってくる。二回を終えたあたりで、私はようやく身体を洗う。
順番として正しいのかは知らない。
私には、この順番がいちばん具合がいい。
身体を洗ったあとは、各種アトラクション風呂へ移る。
アトラクション風呂という呼び方が正しいかどうかも知らないが、寝湯、ジェットバス、電気風呂、打たせ湯など、ただ湯につかる以上の働きをしてくれる浴槽を、私はまとめてそう呼んでいる。
サウナのあとで少し疲れているので、最初は寝湯やリラクゼーションバスへ行く。背中に湯が流れ、首の下あたりから泡が出てくる。寝ているだけなのに、妙に忙しい風呂もある。
次は電気風呂だ。
浴槽の壁際にある電極へ背中や腰を近づけると、筋肉が勝手に縮む。少し離れれば弱くなり、近づけば容赦なくびりびりする。
若い頃は、何が面白くて電気を浴びているのか分からなかった。
今は腰や肩の方から、もう少し近づけと指示が出る。
身体も五十年を過ぎると、好む風呂が変わってくるらしい。
電気風呂を出たら、ジェットバスや打たせ湯へ移る。強い水流を腰へ当てたり、上から落ちてくる湯を肩で受けたりする。場所によって水圧が違うので、あまり強いところへ行くと、くつろぐどころか壁に押しつけられる。
ひと通り身体を刺激したら、低温風呂へ入る。
体温に近いくらいの湯につかり、何もせずにぼんやりする。熱くもなく冷たくもないので、出る理由が見つからない。隣に知らない人がいても会話はなく、換気扇の音と湯の流れる音だけが続いている。
露天風呂や炭酸泉は、その途中に入れていく。
外の空気が冷たい時期なら露天風呂は長くなるし、炭酸泉に空きがあれば、とりあえず入っておく。細かな泡が腕や腹へつくのを眺めていると、身体が何かの部品になり、洗浄液につけられているようにも見える。
だいたい一時間ほどで上がる。
時間がある日は、一度服を着て休憩所へ行き、畳やリクライニングチェアで少し休んでから、もう一度入ることもあった。湯から上がった直後は身体が軽いのだが、休憩所で横になると、今度は動きたくなくなる。
このまま泊まれないものかと考える。
泊まれないから、また浴室へ戻る。
風呂から出たあとは水分補給である。
車を運転して帰るので、酒は飲めない。冷蔵ケースを眺め、コーヒー牛乳か黒酢ドリンクを選ぶ。腰に手を当てて飲むほどの勢いはもうないが、風呂上がりのコーヒー牛乳には、ほかの場所で飲むものとは少し違う味がある。
中身は同じはずなのに、脱衣所の蛍光灯の下で飲むと妙にうまい。
そんなことを、久しぶりに思い出した。
昔は毎週のように通っていた。週のどこかで汗を出し、水風呂へ入り、電気風呂で腰をびりびりさせる。それで身体の具合が全部直るわけではなかったが、一週間をいったん終了させる作業にはなっていた。
今は、毎週ふらりと風呂へ出かけられる暮らしではない。
時間がない時に限って、あの広い浴室や、上段の端ロッカーや、施設名の入った少し薄いタオルを思い出す。
温泉へ行けなくなったからといって、すぐに何かが壊れるわけではない。それでも、以前は定期的に抜いていた疲れが、どこかに少しずつ残っている感覚はある。
機械なら点検日を決められる。
人間の身体と暮らしは、予定表どおりには止まってくれない。
だから久しく行っていないなと思い、忘れないうちに自分の入り方を書いてみた。
次に行けた時も、たぶん私は公式タオルを買い、上段の端ロッカーを探す。かけ湯をして、最初にサウナへ入り、水風呂で情けない顔をする。
昔と同じ一時間にはならないかもしれない。
それでも湯の中にいるあいだくらいは、自分の身体の面倒だけを見ていたいと思う。
✨✨最後までお付き合いいただき、ありがとうございます✨✨
日帰り温泉やスーパー銭湯で、自分なりの決まった入り方がある方もいるでしょう。少しでも思い当たるところがありましたら、スキやフォローで応援していただけると、次の点検を続ける力になります。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.08.30 05:47:34 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: