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2026.09.22
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頼られる側になってから、頼り方がわからなくなった|52歳
昔から、何かあれば自分が行く側だった。
FAX修理のCEをやっていた頃は、故障の連絡が入れば客先へ向かった。
動かない、送れない、受信できない。
「何とかしてください」と言われれば、何とかするのが仕事だった。
あれを17年やった。
そして52歳の今。
仕事は変わったのに、どういうわけか私はまだ、何かあれば動く側にいる。
父のこと、母のこと、妻のこと、娘のこと。
何か起きれば、とりあえず考える。
必要なら動く。
別に、それが嫌なわけではない。
たぶん私は、そういう役を長くやりすぎたのだと思う。
夜になって家の中が静かになると、ときどき思う。
私は、人に頼るのがずいぶん下手になった。
誰かに頼られることには慣れている。
困っていると言われれば動ける。
でも自分が困ったとき、
「ちょっと助けてくれ」
という言葉は、なぜか簡単には出てこない。
まず自分で何とかしようとする。
もう少しならいける。
これくらいなら大丈夫。
そうやっているうちに、本当に大丈夫なのか自分でもよく分からなくなる。
若い頃より強くなったつもりはない。
むしろ身体は確実に弱くなった。
それでも何とかしてしまう癖だけは、ずいぶん丈夫に残っている。
52歳。
強くなったのではないのかもしれない。
頼られる側にいる時間が、長くなっただけなのだ。
今夜は、そんなことを思った。
たぶん私は、昔から「呼ばれたら行く側」だった。
その原点に近い時代を、
いま一本の作品にしています。
元FAX修理CE、17年。
まだ携帯電話が今ほど当たり前ではなく、
街の空気も、
仕事の速さも、
人との距離も、
今とは少し違っていた頃。
一件の連絡から始まる一日。
工具鞄を持って、
街へ出る。
その先で何が待っているのかは、
まだここでは書きません。





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最終更新日  2026.09.22 05:43:16 コメントを書く


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