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土曜日に、国立能楽堂に、「第27回狂言やるまい会東京公演 野村又三郎襲名披露」を観に参りました。番組は、能「翁 鳳凰風流」、一調「金札」、狂言「塗附」、狂言「蝸牛」・「木六駄」。
橋懸之舞 附之舞 田歌節
」。 翁(観世清和)、三番叟(野村又三郎)、面箱持(野村信朗)、千歳(観世三郎太)、鳳凰(野村萬斎)。 初めて見る演出で、珍しいものでした。
面箱持は、又三郎さんのご子息。大役を無事に務めました。
今年のお正月の「翁」では、面箱持だった観世三郎太君は、今回は千歳。お血筋というか、見事な千歳でした。
野村又三郎さんの三番叟は、2002年に拝見して以来。又三郎家の三番叟の烏飛びは、3回の飛ぶ高さが違うんでしたね。中小大だったかな?
「鈴之段」の時に、萬斎さんの鳳凰が登場。天女のようないでたち?面をかけての舞いでしたので、お顔は見られず、残念~でしたけれど、優雅で美しい舞いでした。
狂言「塗附(ぬりつけ)」。ある年の暮れ、一人の大名(三宅右矩)が友人(三宅近成)と連れ立って歳暮の挨拶回りに出掛けます。
道中で自身の烏帽子の漆が剥げかかっているのを気にしていると、丁度そこへ烏帽子を着せたままで漆を塗り直す「早漆」を得意とする塗師(三宅右近)が通りかかるので早速声を掛けます。
すぐその場で塗りなおしをしてもらい、塗りなおしは終了するのですが、乾きを早くするために、「フロ」に入らなければならないとのこと。
「フロ」とは、大きなテントのような布の袋?ということで、早速2人ともその中に入れられます。
ところが、その中で、2人の烏帽子は、ピッタリとくっついてしまうのです。
こういう狂言は面白いですね。中世の年の瀬の風習や、烏帽子が重要だった時代の様子がうかがわれます。
塗師の道具を扱う場面などは、とても面白かった。
狂言「蝸牛」。犬峰山や葛城山での修行を終えて故郷の出羽国へ帰国する山伏(野村万作)が、旅の疲れを癒そうと藪陰で昼寝をしていると、長寿の秘策になるという噂を聞いた主人(野村萬斎)の言い付けで、蝸牛(かたつむり)を探しに藪にやってきた太郎冠者(野村裕基)が声を掛けます。蝸牛を見たことない太郎冠者は、主人に蝸牛の特徴を聞いてきており、山伏の風体、頭に被った黒い烏帽子や、腰につけている法螺貝を見て、蝸牛だと思ったのでした。それと知った山伏はイタズラ心を起こして、蝸牛になりすますのです。
親子三代共演。数え切れないくらいに見ている「蝸牛」ですが、萬斎さんが主人を演じられるのは、初めて見ました。出番が少ないのが、残念ですが。
狂言「木六駄」。奥丹波に住む者(奥津健一郎)が、連日の大雪で音信の途絶えている伯父(松田高義)の身を心配し、薪と炭を六駄ずつと酒樽を太郎冠者(野村又三郎)に託し都に上らせます。降りしきる雪の中、身一つでも苦労する雪道を引き連れた太郎冠者が、寒さに耐えながら賢明に進みます。そして、峠の茶屋(野口隆行)にたどり着き、そこでつかの間の休息をとりますが、そこで、つい、主人に預けられた酒樽の酒を飲みつくし、木六駄を茶屋に置いてきてしまいます。
「木六駄」は、野村万作さん、野村萬斎さん、石田幸雄さんでも拝見しましたが、又三郎さんの太郎冠者は、またかなり違う世界感が感じられて、とてもよかったです。
今年の萬斎さんの舞台が終わりました。
今年も数々の素晴らしい舞台をありがとうござました。
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