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January 30, 2006
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ブッダ(第1巻)
ブッダ(第1巻)


インドの身分制度は、厳しいもので奴隷は人扱いされなかったと言う。
さらに奴隷の下に存在価値すらないバリアと呼ばれる人たちもいたらしい。
奴隷出身のチャプラ、バリア出身のタッタ、彼らを通してインドの身分制度がどんなものだったかを1巻ではじっくりと描かれ、主人公のブッダことシッダルタは誕生のみ。


今の日本で身分制度と言われてもピンとこない。
現代日本人の感覚だと、人間が生まれながらにして身分の違いがある、一生、一定の職業にしか就けない、身分を超えた結婚は許されない、といったことは「おかしい」と感じて当たり前のはずだ。
だが、当時のインド人がそんな感覚を持っていたかどうか。
当時、厳しい身分制度はあって当たり前だっただろうから、「同じ人間なのに彼は武士、私は奴隷なのはおかしい」という感覚は生まれづらかったのではないかと思う。
むしろ、「奴隷は一生奴隷」という了見を持って奴隷は一生を送っていただろうから、「奴隷が一生奴隷なのはおかしい」という考え方は異端に見られたかもしれない。
現代日本人の感覚で「『奴隷は一生奴隷』という了見で奴隷は一生を送る」というのも理解できない。

300年後の人間に、こう言われるかもしれない。
「300年前の日本人は、学歴で職業が限定されてたんだって」だとか、
「同じボールペンなのに\100とか\120とかあるのはおかしいわよね」だとか。
今の日本人にとって、高卒や大卒はそれなりの職業に就き、それなりの初任給を貰うのは当たり前だ。
同様にボールペンでもメーカーごとに、文具店ごとに、品物の性能ごとに価格が違って当たり前である。
そんな価値観が、300年後には全く通用しなくなってしまうかもしれない。
つまり、現代人が古代インドの奴隷を憐れむように、300年後の日本人は、現代の中卒労働者を憐れむかもしれない。
もっとも、古代インドの奴隷は「生まれつきの不運」であり、現代の学歴は「努力次第でなんとでもなる」ものではあるが。
でも、「努力」という考え方すら、300年後に無くなってしまっていたら、さてどうするか。
「人間は生まれつき人間であり、努力しなくても人間として生きていける」なんて、訳のわからない価値観の世界になっていたら……。


『ブッダ』の内容からだいぶ逸れた。

現在、資本主義、民主主義が世界に普及されつつある。
それ以前は帝国主義、もっと古くて封建主義、最近だと共産主義が否定され、今のところ、資本主義や民主主義が「良し」とされている。
果たして、これらに「NO!」という人間が現れるかどうか。
その人間が提唱する新しい思想、価値観が受け入れられるのだろうか。





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Last updated  February 9, 2006 10:21:33 PM
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