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November 14, 2006
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看護婦さんに車椅子で病室へと運ばれたおれ。
自分でベッドに横たわらないといけない。
ゆっくり、ゆ・っ・く・りと横たわる。
看護婦さんは「少々動いても管は大丈夫ですよ」なんて説明してくれたが、こちとら真に受けない。
「管に余計な力が加わって、心臓に刺さりはしないだろうか」と気が気じゃない。
それにもまして、やはり異物を挿入されてるせいか、左胸が痛いのだ。
この痛みと、管への不安は徐々に慣れていったが、それでも最初の2、3日は痛ぇわ、不安だわで実に不快でしたな。


晩飯抜きで入院したので、晩飯代わりに点滴をうつことに。
点滴→尿意という図式があるので、その前に「済ませちまおう」てなことで、人生初尿瓶を体験。

次に自分でしてみるが、やっぱりでない。
「小便は便所でするものだ」ってぇのは、教育されて覚えるものだと思う。
明け方に近い時刻、再びの尿意のとき、見事尿瓶に放尿できた。
いかにして我は尿瓶に放尿せしめたか?
「ここは便所だ、ここは便所だ、ここは便所だ、うゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!」
てな感じでマインドコントロールしたのさ。
でも、最初の尿意の折り、そんなマインドコントロール法なんて編み出してないから、結局再度車椅子に乗って、便所に向かう。
※すまんのぅ、汚い話で。


さて、すっきり「済ました」ことだし、点滴もうって一応の栄養は取れたし、寝るかってんで、寝ようとしたが、眠れねぇ、眠れねぇ。
まず、この日1日、たっぷり睡眠をとったことが第一の要因。
振り返ればこの日は、よく寝ましたなァ。

それを加味したとしても、息苦しい息苦しいって言ってた割には眠りまくりました。
なので、夜になったら御目目パッチリ。


第2に、管の痛さ。
我慢できない痛さではないのだが、このままだと寝付けないのでナースコールで訴えてみた。
そしたら痛み止めの座薬を入れることに。

しかし、別の箇所の痛みが尋常ではなくなってきた。
これが第3の要因。
腰が凄ぇ痛くなってきたのだ。
寝返りをうてないので、ずっと同じ姿勢のままでいると、強烈な腰痛におそわれた。
看護婦さん曰く「管側を下にしない限り、寝返りうっても大丈夫ですよ」
でもさ、多少痛み止めが効いてきたとはいえ、動くと管は痛いし、「左胸に管が突き刺さった状態で寝返りをうつ」なんて行為、そのときのおれにしてみれば大冒険に等しいのだ。
無論、おれは「腰痛からの開放」というオアシス求めて大冒険を展開する勇気など持ち合わせていないので、一晩中、同じ姿勢で過した。
それでも腰痛から逃れるために腰を上下左右に微妙に動かしてみる。
一瞬、腰痛から解放するのだが、数分後、腰痛の襲来。
もう辛抱たまらんので、ナースコール。
看護婦さん、入院した時は優しい看護婦さんだったのに、いつのまに交替したのか(あとで知ったことだが、一日三交替のシフトらしい)、ちょっとぶっきらぼうな人物が来た。
自分の現状を説明しても、「自分で体を動かしてなんとかして」
まさしく「ガ―ン!」。
これにはショックでありました。
こちとら、あんたになんとかしてもらいために呼んだのに。
この看護婦、顔をよく覚えていないのです。
暗かったし、非常階段のライトが逆光になってたし。
明るくなってから、どんな看護婦か探したが、それらしい人物はいなかった。
幻だったのかもしれない……。


そうそう、非常階段のライト、あれも眠れなかった原因でありました。
ちょうどベッドに横になったときの顔の位置にライトが差し込むのです。
夜は真っ暗にしないと眠れないタイプなので、気になりまくり。
おかげで、腰痛から逃れるために下半身を、ライトから逃れるために上半身を数分おきに動かし続け、その無理な姿勢に余計眠れなくなって。
いま思えば、あんだけ身動きし続けたんだから、疲れて眠れてたはずなんだけど、全然御目目パッチリ。


昼間の寝溜め、管の痛み、腰痛、非常階段のライト、彼らの四重奏により、生まれて初めて「眠れぬ夜」を過しました。
本当に一睡も出来ませんでした。
何回も時計を確認しました。
「もうAM4時過ぎてるだろう」って見たらまだAM3時にもなってなかったり。
一時間って、本当に長いんですね。
早く夜が明けないか、そればかりを気にしていました。
夜が明けたから何なんだ、って話なんですけど、現状打破の一因になるかと思って。
でも、11月半ばですよ、夜が長い時期なんですよ。
なかなか明けやしねぇ。
「コケコッコー」なんて、ニワトリ鳴いてやがるから、「もう6時だろ」って、まだ5時にもなっていない。
ほんっと、ニワトリって早起きですこと。
それでも「朝が来ない夜は無い」ってなことでようやく夜が明けました。
「不眠四重奏についてはこれから対策を練ればいい。おれは一晩の苦しみから解放されたんだ!」という喜びは束の間、「苦しみというのは、ときにこういった形で襲ってくるものなのだ」という現実にぶち当たることに。


以下次回……





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Last updated  December 13, 2006 11:45:25 PM
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