裁判所公務員のつぶやきボックス

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ホソボソのH

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January 12, 2005
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裁判所のホームページのわかりづらさ 法律のわかりづらさ と相通ずるものがあると思っている。それを検証するために,全く関係のないような話から入ってみたい。

歴史について全く知識のない小学4年生(歴史を習うのは5年生だったと思う)が,NHKの「新撰組」という番組を見て「 近藤勇 という人はどんな人だったの」と聞いてきたとする。大人はどう答えるだろうか。

「1600年の関ヶ原の戦いで徳川家が天下をとって江戸幕府を開き,将軍は家康・秀忠・家光とかわっていった。15代将軍慶喜の時に倒幕運動がさかんになった。そこで幕府を守るために新撰組が結成され,・・」などと説明する人がいるだろうか。

さらには,「鎌倉時代にはじめて武家政治が成立し,室町時代・安土桃山時代と進んでいき,・・」などと説明する人がいるだろうか。

もしこんな説明はじめたとしても,肝心の近藤勇の説明に行きつくまでに子供は遊びに行っているだろう。 説明の焦点がぼけてしまっている からである。

ところが, 法律の構成も裁判所のホームページの構成も,多かれ少なかれこのような形になっている

裁判所とはどんなところだろうと裁判所のホームページを訪れてみる。トップのページには,「最高裁のページ」「各地の裁判所のページ」という2つのリンクがあるだけである。

ホームページのトップページというのは,訪問者の興味を引けるかどうかが決まる最も重要なぺーじである。しかしそのページに 実質的な記載は何もない ので,具体的イメージは何もわかない。

次に,最高裁のページをクリックしてみる。「裁判所の案内」とか「裁判手続き」といった抽象的な言葉が並んでいるだけである。次に「裁判所の組織」をクリックしてみる。またまた「概要」とか「最高裁」だと書いてある。「ここは最高裁のページじゃなかったっけ」と言いたいところである。

概要をクリックしてようやく文章のようなものが出てくる。しかし,そこでも審級制とかどこにどんな裁判所があるかといった,高校の政治経済の教科書に載っていそうなことを字間びっしりと書いてある。その他のところをクリックしても, まずは抽象的・概念的な言葉が記載され ,そこをクリックするとそれについて説明があるという構成になっている(その説明もに使われる言葉も,抽象的な言葉が多い)。

裁判所で働く我々ならともかく,一般の人がこのような構成のホームページを見ていても,裁判所の核心にたどり着けない。 歴史を知らない小学生に近藤勇の人物像を教えるために,古代から現代までの年表を渡して説明していくようなも のである。

明日の日記では,今日の話をもう少し掘り下げて書いてみたい。





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Last updated  January 13, 2005 01:13:13 AM コメントを書く


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