そゆぶろ

そゆぶろ

2024.02.11
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以前から気になっていた、ネット上の評判がなかなか良さそうな折りたたみタイプのキーボード、MOBO Keyboard 2を購入してみました。

というのも、愛用のキーボードのひとつにドリンクをこぼしてしまったので、緊急で必要になったからです。
そんな経緯で思いがけず使い始めたのが1月の後半。しばらく使ってみたので、いつも通りレビューしてみます。





外観







MOBO Keyboard 2は 三つ折りタイプの折りたたみキーボード。今回購入したのはブラックで、内外装のフレームは黒、キーキャップのみグレーという配色。外装にはアルミを採用しています。



付属品にはデバイスのスタンドとしても使えるケースとUSB-C to Aケーブルがあります。キーボード単体の重量は約290g、展開した時の横幅は約29cmで、パンタグラフ式のコンパクトキーボードとしては一般的なサイズ感でしょうか。



ケースとキーボードを使う時はこんな感じでセットします



 キー配列

英語(US)配列が多い折りたたみタイプの中で、MOBO2はごく一般的な日本語配列を採用するちょっと珍しいキーボードです。



キーピッチは概ね19mmを採用していて、エンターキーに隣接する記号キーはサイズ・ピッチが縮小されているのですが、これはノートPCなどでもよくあるデザインです。
個人的にはこのエリアでも19mmピッチを維持してほしいです。打鍵時の違和感もそうですが、小さなキートップに所狭しと印字された日本語配列・英語配列のキーアサインはちょっと見づらいですね。とはいえ印字は慣れれば見なくなりますし、私自身、普段から
このサイズ感で慣れていれば、特に不満を感じることもなかっただろうと思います。


サイズはともかく、配置は一般的です


Fnキーは多くのキーボード同様Ctrlの右隣に置かれ、省略されたキーを一部のキーとの同時押しでサポートしています。他にもバッテリー残量の他、接続機器の切り換えなどにも使用します。




意外なのは左右にFnキーを配置している点で、たいていここには右Altキーを置いたりアプリケーションキーが置かれていると思いますが(MOBO2ではFn + 右Ctrlで入力可)、アプリケーションキーはマウスの右クリックを使う人がほとんどでしょうし、キー単体で置くならFnキーの方が有用との判断でしょうか。


充電残量の確認やBluetoothチャンネルなどを示すLEDは上部に集められています。




先ほどの批判と矛盾するようですが、MOBO2が優れている点の一つに、折りたたみタイプにありがちな、メインキーに不自然なピッチやサイズ、分断が無いことが挙げられます。折りたたみタイプには折り目に隣接するキーの横幅を変速的にしたり、スペースキーに至っては分断したりなど、一般的なキーボードとは違ったバランスになっているものも少なくありません。中にはそういった制約を逆手にとり、人間工学的な配列を採用したとするものもあります。
その点MOBO2は一般的なキーボードの配列を維持できていますね。折り目がキーボード中央にないので、スペースキーも分割されていません。


 折りたたみ機構

折りたたみの機構は、モバイルキーボードとして可搬性や収納スペースの点でメリットがある反面、打鍵感や耐久性にはデメリットとなりやすい機構だと思います。



メンブレンシートの設計にも制約が発生するのか、マニュアルにはキー3つの同時押しで実行するアクションについて、注意書きがありました。開閉動作の中でキーボードの隙間を見てみると、[Z] / [X] と [ . ]  / [ / ]キーの下層にフレキケーブルがあり、確かに設計上の制約はあるようです。通常の有線キーボードではこうした内部ケーブルを繰り返し曲げることはなく、消耗するのは接点やキー印字、USBポートくらいのものです。








スペースキーの手前はフラットになっているので、頻繁に使うスペースキーの打鍵感は悪くありません。折りたたみキーボードではフレームの凸形状が打鍵時に気になることもあるので、店頭にせよネットにせよ、選ぶ時には注意したいところです。

キー入力自体の耐久性はMOBO2は300万回とされていて(最大なのか、最低なのか分かりませんが)、折りたたみではない、メンブレンシートを採用するキーボードで1000万回を謳うものとは開きがあります。静電容量式やメカニカル、光学や磁気タイプのキーボードでは3000万~1億回の耐久性を誇るキーボード市場にあって、折りたたみキーボードは耐久性にはある程度の割り切りは必要ですね。コンパクトにたためるメリットとのトレードオフです。
只でさえ稼働部品の多い構造ですから、ヒンジに無用な負荷を与えないためにも、左右の支持パーツは忘れずに使いましょう。


使うことで端のキーを打鍵した時の安定感が違います

 打鍵感

パンタグラフ式のモバイルキーボードとして、なかなか良好な打鍵感だと思います。キーストローク、打鍵感ともノートPCのそれに近く、優しくタイピングしていれば 打鍵音や底打ちの反力はあ まり気になりません。

キー配列の項で書いた記号キーのサイズやヒンジの突起は少々気になりますが、割り切ってしまえば許容範囲内という印象です。とはいえ、それは折りたたみ式であればこそ。頻繁に使うキーボードとしては不満が残ります。安定した平らな場所に置いて使う分には不満は少ないのですが、折りたたむ煩わしさはありますし、不安定な場所で使おうとすると剛性不足を感じてしまいます。
通常のキーボードなら分割されることのない外装や内部の補強板が、折りたたみ構造のために分割されてしまっているので仕方のないことではあります。




その他

Bluetoothのペアリング枠は2台あり、この他にUSB-Cポートによる有線接続・充電に対応しています。モバイルで複数台に接続することは少ないと思いますが、充電残量が心許ない時に有線で使えるのは安心感があります。






OS最適化は接続時に自動的に行われるようで、キーの印字にその割り当ては見当たりません。とはいえ、接続先のデバイスによっては101キー(ANSI)/109キー(JIS)の指定が必要なケースはあるようです。

パッケージに  ”やっぱりEnterキーはこの形”  とキャッチコピーをつけている通り、かなりJIS配列の使い勝手を意識した配列だと思います。ホームポジションに指を置くと、左手親指はスペースキー中央に、右手親指は変換キーに沿うように設計されています。ただ、無変換キーはフレームの凸形状が近くにあり、親指で打鍵すると気になりますね。



普段は堅牢なキーボードを好んで使っていますが、このMOBO Keyboard 2は折りたたみタイプでありながら打鍵感は悪くなく、いい意味で思い込みを覆してくれました。気になる部分もあるものの、緊急用としてはもちろん、滞在先などでもある程度快適に使えるモバイルキーボードだと思います。









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Last updated  2024.02.19 17:52:32
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