2021年発売『COFFRET DÉCOUVERTE/コフレデクーヴェルト(オードパルファム)』¥14,300-
八角形のアトマイザー、7.5ml×5種類がセット。
・ フルールドゥシトロニエ/レモンの花 (2019)
・ サンタルブラン/白檀 (2019)
・ローダルモアーズ/ヨモギ(2019)
・グリクレール/淡いグレー(2019)
・デクループールユヌプリュール/釘の果実(2020)
■コンセプト
茂みから木の葉を一枚何気なく手に摘み、人差し指と親指でこすりあわせてみた瞬間。
思ってもみなかった、ヨモギが香水瓶の中から語りかけてくることになるなんて。
■香調:アロマティックハーバル
■感想:私の好み度<65-70>
コーラ×ハーブ
スプレー直後はちょっと甘めのコカコーラ!
レモン、ジンジャー、ナツメグ、クローブ、シナモン、カルダモン、ペッパー
のようなシトラス&スパイシー。
それらが数分で姿を消すとハーブの女王ヨモギ登場!
それまでのシュワシュワとしたコーラ感はすっかり消え失せ、
キク科の青臭さと苦味に渋味がでてきます。
私の記憶でつながったものは
沖縄のヨモギ蕎麦/フーチバーを食べているときに鼻から抜ける香り。
南城市大里古堅の『玉屋そば本店』の
テビチそば(豚足)、ソーキそば。油味噌ご飯はサービスだったかな?
中途半端な時間で客は自分たちくらいなこともあり
テーブルの横でおばちゃんたちの山盛りヨモギの下拵えが始まり
ヨモギの香り増し増しオプション付きでの食事でした。
フーチバーはどうも本州のヨモギとは違うようで
ヨモギらしさはあるけれど少しまろやかな味。
私が知るヨモギはもっと細い葉でやや攻撃的シャープな香りで、
蓬餅などで味付けされたものなら食べれるけど、
この品種を生ではおそらく無理かなぁと。
香水に話を戻して。
ミドル以降は生のヨモギの青さは薄くなり、
乾燥したヨモギ、干草のドライ感のある香り。
香り全体の大きな変化は二つのパートで、
最初のコカコーラ、ミドル以降のヨモギ(生から乾燥へ)。
ヨモギは200-300種類、日本では30-40種類あるようで
セルジュルタンスがどの品種で『Armoise(仏)』としたのかは不明ですが
キク科特有の苦味と辛味のある青い匂いを思い浮かべて間違いありません。
人によってはヒナギク、湿度が高いと褪せた香水の匂いに感じるかもしれません。
香水で思い出したものは
ペンハリガン『アルテミジア/Artemisia(2002)』
ギリシア神話の狩猟・月の女神アルテミス(=ディアナ)をモチーフとした作品。
アルテミスは女性の守護神ともいわれ、そんな『Artemisia』はヨモギの名称でもあり
そのニュアンスも香水『アルテミジア』に含まれていたかも?と今更気づいたり。
パウダリー×フローラルでややクラシカルな香調で
そのなかにあるモスが『ローダルモアーズ』と似ているかもしれません。
(香り全体では全く違うタイプです)
ちなみにヨモギの葉を乾燥させ臼でつき葉の裏の繊毛をまとめたものが艾/モグサで、
モグサと油や蝋、松脂など練ったものが朱肉。古の知恵は見事!
■液の色
無色透明
■拡散性・持続性
拡散性はやや低めから普通、持続性はやや短め。EDPにしては短い。
■季節
通年、または3月から8月あたり。
基本的にこの『コレクションポリテス』ラインの香りは春夏、
またはライト系好みの人では通年のイメージです。
■年齢
30代以降、ユニセックス。オフィスでも可能。
キク科の苦味がでやすい日もあり。
■リピートは?
トップのコーラのスパークルさは面白く美味しそうで好きですが、
ヨモギになってからはやや退屈。
ただ、展開・持続は短めで気分転換向き。
牧歌的リラックス効果を求める時には良いかも。
7.5mlで楽しめたのでフルボトルの購入はなし。
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