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前に扱った気がする…気のせい?
時に、西暦1980年。NHKは、大河ドラマ「獅子の時代」を放送していた。この作品は、会津藩のとある架空武士を主人公にしており、熱気盛んな菅原文太が、その役をこなしていた。苅谷嘉顕、それはこの作品のもうひとりの主人公。その配役には加藤剛が当たり、明治時代を高速で駆け上り、失墜する。薩摩藩の期待を背負った、若きホープ。蝦夷共和国は幕臣の最終地。ここには軍艦・回天丸が非常事態に備えている。第1クールのヤマ場は出来た。
第1話が「 パリ万国博覧会
」から始まるのも意表を突かれましたが、 まさかエッフェル塔が反射衛星砲で破壊されるとは…
第6話からは会津篭城戦~函館編、と、「この先、描く内容があるのか?」と思うペースでした。
会津藩敗北の後、藩士たちは謹慎(他藩預かり)となり、さらには斗南藩へ移住します。ここは「3万石」と言う触れ込みでしたが、実高7千石程度の不毛の地で、冬の間に飢えて亡くなる藩士が後を立たなかったと言います。これは、勝者(薩長を中心とした明治政府)によるイヤガラセ、 イジメ ですね。「俺たちに逆らったら、こうなるんだ」と言う見せしめです。もっとも、もうひとつ、肥沃な土地も用意されており、会津藩が両者を比較して斗南藩を選択したそうですが。
さて、この作品は、当時、パリ編だけ見たのですが、いかんせんスカイライダーやザ★ウルトラマンが放映されていた頃で、まだまだ僕のストライクゾーンには入っていませんでした。21世紀になってホームドラマチャンネルで放送され、やっと全話見た次第です(西南戦争、大久保利通暗殺以降は、あまりメジャ-な事件は扱われておらず、地味な印象を受けました)。
実は、この作品を見るまで「廃藩置県」の意味が分かっていなかったのですが、どうやら、明治政府は、僕が 思っていたよりも頭が良いようです (と言うよりも、 僕の頭が悪い )。廃藩置県は「中央集権制」の為、と習いましたが、実は「軍閥」の解体が目的だったのです。身分(武士)の解消、徴兵令の実施も、この延長にあると言えます。
維新政府(薩長土肥)は藩( 軍閥
)の連合でした。中国の歴史を見ても(後漢、唐など)の末期は軍閥が出現して中央政府を悩ませました(それを念頭において読むと、「水滸伝」
(←これには出てこないが)で軍閥連合が梁山泊の討伐に当たるのは、相当に 笑える
。「夢の対決」を意図したのかもしれないが、「盗人たけだけしい」とか「盗人にも三分の理」とかの言葉が浮かんでしまう。ようするに五十歩百歩の造反者同士が、厚かましくも忠義だ忠節だ、とお題目を立てて罵り合っているのだから)。明治政府は、自分たちを倒す組織が出てこないよう、自分たちと同じ存在を消していったのです(武士=軍人が地方政権に直属しない状況に持っていっている)。
さて、この明治維新ですが、最大の立役者は誰でしょうか?西郷隆盛?桂小五郎?坂本竜馬?実は、 徳川慶喜 です。ここに、日本と朝鮮の近代化の明暗を分けた要因があるのですが…。
「キョジンキョジンキョジンキョジン…」 2010.09.02
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