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2009年02月07日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
わーすみません最後の章だけ分割させて下さい長くなりました( ̄∀ ̄;)ゞ

次回で、完結です!!

執爺


どーーぞΣd(・ω・´。)Yes!!!





結章

『心の中に』





「びっくりした・・・サックス?上手なんだね。」



「あ、ありがと。練習ばっかしてっからね~・・・。」







あたしは俯いたままだ。


「そっかブラバンだっけ。
もうすぐコンクールだもんな。」


「し・・・知ってるんだ。コンクールだって。」

「うん。担任、ブラバンの顧問だからさ。」


「あ・・・そか。」


無意識にサックスで顔を隠すあたし。



すごい。


すごいすごい。



すご過ぎる。



今あたし、宮沢くんと普通に会話してるよ・・・!







同学年で、クラス違い。

転校生で、半年前にうちの学校にやって来た。

ずっと野球をしてたみたいで、野球部に入部して、2年に上がると有無を言わさずキャプテンを任されたくらいの実力の持ち主だ。

前の学校の赤いユニフォームのままだから、お陰で見つけやすい。
うちは白だから。



加えて、少々漫画に出てきそうな感じの容姿。
いわゆるイケメン。



勘違いしないでね。

ステータスで彼を好きになったわけじゃない。


委員会が一緒だった。


美化委員会。




2ヵ月に1回、校内美化週間てのがあり、その期間あたしたち委員は下校時にゴミを拾ったり、掃除してから帰らなければなかった。

先生が監視しているわけでもなかったので、もちろん、みんなサボった。

あたしもね。


・・・サボりたかったんだけど、お母さんがさ、やりなさいって言うのよ。
逆らえなかった。

母1人であたしたちを育ててくれてる人だからね。
うちの手伝いをしてたわけでもなかったし、じゃこんくらいすっかって思って。


そしたらさ、あたし以外にもゴミ拾ってる人がいたの。


そう。


宮沢くん。



(あれ、中島さん?
ちゃんとやってるんだ。)


(あ、うん・・・まぁ。宮沢くんもやってるんだね。)


(俺、キャプテンだからさ。示しつかないのとか嫌だし。
中島さんも、偉いじゃん。)


(いやぁ、あたしは・・・・)



その時の宮沢くんの笑顔にこの、純情乙女はやさんはやられてしまったわけですよ。

しかもキャプテンとしてなんとご立派なことだろう。


宮沢くんのために何かしたくて、あたしはブラスバンド部に入ることを決めた。


試合の時、客席から演奏で応援できるから。
幸いうちにはサックスもあったしね。



そんなこんなで今の状況である。


ひぇーーーー・・・・。


「偉いな。1人で練習か。」


「いやぁ・・・まぁ」




・・・・・・ん?




ひとり??




バッと横を見やると



執爺は影も形も残ってなかった・・・・。



・・・・・えぇーーーーっ!?




「・・・・どうしたの?」


「あっ!
う、ううん、なんでも!!」



まさか、執事と一緒に練習してたなんて言えるわきゃあない。



あいつ、帰ったら覚えてなさいよ・・・。
ご主人様を置いてけぼりにするなんて。


・・・でもいなくて良かったかも。



「・・・・宮沢くんも、練習?」


「うん、こいつと。」


ひょこっと、宮沢くんの後ろから可愛らしい男の子が顔出した。


「ヤス、挨拶。」


「おねぇちゃん、また何か吹いて!」


「っておい無視すんなっ!」


「ボクねぇミッキーがいいな!」


ヤスと呼ばれたその男の子は、宮沢くんを見事に無視してあたしのサックスに目をランランとさせている。


「・・・・あははっいいよ!じゃあミッキーマウスマーチね。」



サックスモードに入ると、あたしは高らかに音を奏でる。

周りの子供も楽しそうに口ずさみ始める。



こうしてしばらくあたしは、ちびっ子たちのちょっとしたアイドルになった。


*********************



「泰二郎、オレの弟。6つ下なんだ。」


「じゃ10歳?」

「そ。
まぁ練習っつーよりお守りしてるようなもんだけどな。」

「そうなんだ。
お母さんは仕事?」

「父親と病院。
医者と看護婦なんだ。
オレ、ちっさい頃元々こっちにいたんだ。
父さんたち、こっちで医者やりたくて、東京で勉強して帰ってきたんだって。」


「へぇ、そうなんだ。じゃ忙しいんだね。」

「だなー。
ほとんど家いないし。
こいつは保育園ばっかでかわいそうだな。」


と、楽しそうにさっきのミッキーマウスマーチを口ずさむヤスくんを見る。
弟思いの優しいお兄ちゃんなんだな。

・・・・・あたしも見習わなきゃ。


「宮沢くんも試合あるもんね・・・。」

「そうなんだよな。
あ、応援きてくれんだよね?」

「え?
う、うん!」

「よしっ!
やっぱ演奏してくれっと気合い入るんだよなー。頼んだ!」

「・・・うっ、うん!りょーかい!!」


意気込んで返事をする。


「お。
じゃ、こっちだから。」


「うん。またね。」


「ヤス行くぞ。」



宮沢くんたちと途中で別れ、あたしは家路を急いだ。


**********************


「爺!!」

玄関を空けるなり叫んだ。


「・・・ねぇちゃん?」

執爺の代わりにそーたが答えた。



「・・・・執爺は?」


「え?俺が帰ってから見てないけど。
一緒じゃなかったの??」


「・・・・・・。」



無言でまた、外へ出る。


「あ、ねぇちゃん!どこ行くんだよ!!」



そーたの声が遠くなるのを耳にしながら。


ちょっと。


何なのよ。
家にも帰ってないなんて。



何だかイライラする。


せっかく宮沢くんと喋れたのに。


なんで・・・・。



どこにいんのよ!!!




「お嬢様。」



・・・!!


求めていた声がして、振り返る。



「・・・・執爺。」


ツカツカ、あたしは執爺に近寄る。



「・・・・・何で黙って行ったの。」

「申し訳ございません。」

「謝れって言ってんじゃない!
何でって聞いてんの!!」


「お邪魔だと思いましたので。」

「頼んでないじゃん!
なに勝手なことしてんの!!」


「・・・・はや様。」



「・・・・・宮沢くんと、喋れたのに。
ぜんっぜん嬉しくない。」


「・・・・・・。」




「もう、勝手な真似しないで。」



「かしこまりました。お嬢様。」



「・・・・・帰るよ!!」


「・・・はい。」



・・・・・こんなこと言うつもりじゃなかった。



あたし、どうしちゃったんだろう。





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Last updated  2009年02月07日 21時14分30秒
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