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2009年12月21日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
2009年 ホーリーウィーク。


今宵は皆様、ようこそ聖なるひと時へ。


わたくし、皆様をお話の空間へご案内させて頂きます、時の番人でございます。
普段は世界の時間の管理を職務としております。
頭の隅にでも置いて頂ければ光栄でございます。



ご案内致しますのは、皆様がお生まれになるずーっと昔でございます。


『赤鼻のトナカイ』と言うお言葉をご存じでしょうか。
馴染みのあるお名前かと存じます。



1823年、アメリカ合衆国イリノイ州、シカゴ。

こちらが物語の舞台でございます。


この物語をご観覧するコツは、ただひとつ。





お越し頂くのは、皆様のお好きなお時間で結構です。

聖なる夜に向けて、いつでも扉をOPENしておきます。


それでは参りましょう。

すべては、神の思し召し。


最後までごゆっくり、お楽しみくださいませ。











『ルドルフ、ナンバーナイン』






始まり 「4人のサンタと8頭のトナカイ」






サイレンナイト。



ホーリーナイト。



そんな歌声が響いてきそうな夜。



澄んだ夜空に満点の星。

漆黒の闇に包まれた、オレンジ色の暖かい家。



この家には、サンタクロースが住んでいました。

それも、4人も。


彼らは皆兄弟です。



おっと、それだけじゃありません。


サンタクロースのパートナーと言えば、トナカイ。

もちろんこのトナカイたちも一緒です。

このトナカイたちは8頭いて、2頭ずつ、それぞれのサンタさんのパートナーでした。



もうすぐ世間はクリスマス。
長い間お休みだったサンタさんたちに、いよいよ出番がやってくるのです。

皆、この時を大いに待ちわびておりました。

そりの手入れ、新しく新調した赤い作業服、髭の長さもちゃあんとこだわって。


トナカイたちも、蹄を磨いだり角を整えたりと、とても張り切っています。



「さあ、皆。今年もこの時期がやって来た。準備を怠らないようにな。」

今喋ったのは、眼鏡をかけた、サンタさんの中でもっとも年上のサンタ、ヴァイナンハンテン。
長い名前なので、皆からはジニーと呼ばれています。

このサンタさんは、子供たちにうっとりするような素敵な夢を配るのがお仕事です。

「ほっほっほ。言われるまでもないわい、兄上。
見てみぃ、グリーンたちも皆やる気満々じゃい。」

次に喋ったのは、緑の葉っぱを身に纏った、上から2番目のサンタ、ナタリス。
このサンタさんは、子供たちに若葉のような希望を配るのがお仕事です。

「つってもよぉ、兄貴たちはとろいんだから、斜に構えるくらいでちょうどいいんだよ。」

と、練習用の煙突からひょいっと顔を出して喋ったのは上から3番目のサンタ、ナヴィダ。
このサンタさんは、子供たちに、鉄のように強い勇気を配ります。

「ほっほっほ、バカを言うな。わらしらより散々とろくてどうしようもないヤツがおるじゃろう。」

と、ナタリス。

「ああいるとも。あいつは確かに、ほんにどうしようもないヤツじゃのう。」

続いてジニー。

「へっ。どうでもいいさ。それよりヤツァどこ行ったんだ?」

どっこいしょとナヴィダ。

「・・・・・さぁ、確か、キッチンに・・・・。」

はて、とナタリス。



「・・・・・・・・・ひゃああああああ!!!」


そこへ突然、家全体にも響くような悲鳴が3人を襲いました。


「ほっほっほ、何事じゃあ?」

「・・・・嫌な予感がするのう。」

「あ゛ーー!?なんだようっせーーな!」

各々リアクションをして、キッチンへ急行。




すると、なんと部屋の中は一面黒い煙で覆われていたのでした。

「・・・・これは・・・!!」

「ほっほっほ。これでは息ができんではないか・・・・ゲホッゲホッ!」

「ふざけんなよおい!何やらかしたんだ!?」

3人のサンタが苦しそうにゲホゲホやっていると、煙の中から現れたのは、帽子をちょこん、と被った、ひょろりとしたサンタクロース。
その手にはもくもくと煙を出すクッキーが。


「あ・・・。兄さんたち。」

期待を裏切らないひょろっとした声。
このサンタさんは、兄弟の中で1番年下の末っ子サンタ、ノエル。
彼は子供たちに、惜しみない無償の愛を配ります。

「すまない、クッキーを焼いておったんだが、どう言うわけか爆発してしまったんだ。
それで、部屋がこんなことに・・・。」

と、目線を手にしているクッキーへ。


「まぁーたお前は、自分が不器用なことを知っているのか。何故クッキーなんか焼こうと思ったんだ。」

「そりゃジニー兄さん、重々承知だとも。
しかし参ったなぁ。今年は愛情たっぷりの手作りクッキーを配ろうかと思ったんだが。」

「そりゃご苦労なこって。じゃあお前、責任持ってまるで何事もなかったかのように綺麗さっぱり掃除しろよ、愛のちからとやらで。」

ナヴィダが皮肉たっぷりに言って、煙を払いのけながら部屋から出て行きました。

「ほっほっほ。まぁ、自分のしたことは自分で責任を取らなくちゃあならんな。」

続いてナタリスも。

何とも言えないような顔をしたジニーに、ノエルが言いました。

「ジニー兄さん、すまない。
だが子供たちのためじゃ、少しキッチンを貸しておいてもらえんかのう。必ず綺麗に掃除をするから。」

そんなノエルを見て、ジニーはハァとため息えをつき、答えました。

「なぁノエル。わっしはお前ほど心優しいサンタはおらんと思っておる。
だがしかし、お前はあまりにもドジじゃ。もう少し、自分に出来ることをしたらどうかね。」

するとノエルは首を横に振り、

「いいや、たやすく出来てしまうことなど、あまり価値はないもんじゃ。
大変な分、それだけ愛を込めることが出来る。」

ジニーは小さく微笑みながら

「まったく、人一倍不器用なくせに、人一倍愛情深いヤツじゃ。」

そう言って、去って行きました。

それからノエルはふぅ、と一息つくと、帽子を取って腕をまくりました。

「さぁ、これからこれから。失敗は成功のもと。子供たちの笑顔のために、頑張るぞい!」

そしてキッチンは、煙が消えた代わりに、賑やかな音に包まれました。






一方こちらはナタリスとナヴィダ。
ひそひそ声で、トナカイハウスの裏で話をしているようです。

「・・・兄貴、間違ってもノエルにあのことは言うなよ。
こう言う事は絶対あいつはほっとかねぇタイプだ。」

「ほっほっほ。わかっておる。わらしも厄介事は好かん。
わらしらの役目は、子供たちが幸せになれば良いのじゃ。それ以外は触らぬことじゃ。」

ククッと、ナヴィダ。

「さすがナタリスの兄貴、話がわかるぜ。あと、ジニー兄貴にも知らせない方がいいだろうな。
ノエルほどじゃないが、色々と気にかけるじいさんだ。」

「ほっほ。うむ。ここだけの話じゃな。」


そんな会話をすると、2人はこそこそと家の中に戻って行きました。






さて、サンタクロースたちの家のそばに、8匹のトナカイたちが住む、トナカイハウスがありました。
彼らもまたサンタと同様、自分たちが大活躍出来る日を心待ちにしていたのでありました。


「はぁ~間に合わない!毛並みが全然整わない!」

「もっと体力つけなきゃ、245回、246回・・・!!はぁ、はぁ・・・・。」

「どう言う順序で配ると効率が良いだろうか・・・・ぶつぶつ・・・。」

「んーとね、こっちの木の実より川沿いに生ってた木の実の方がうまかったな~。」

「角、角!!いざとなったら角でこじ開けるさ!」

「いーや蹄だね。角は折れるだろ。」

「・・・わし・・・わし・・・・。」

「ぼ、ぼく、あんなに長いこと走れるかな・・・。皆すごいなぁ。
ああ、考えたら立ちくらみが・・・パタッ。」


こんな具合に、わいわいがやがや。
さすがに8頭もいると大騒ぎです。

そしてこちらも皆兄弟だったりします。




世間はもうすぐクリスマス。
最高に素敵な1日にするために励む彼らと共に、夜は更けて行くのでありました―――――――。




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Last updated  2009年12月21日 22時10分51秒
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