Slowfoodmaniaの美味しいもの日記
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“イスラエルの館”に出会うきっかけとなった、ネットでの告知。これをだいぶ後になってから見たイタリア人男子学生から、 日本語とイタリア語の双方向学習 の依頼があったのは1週間ほど前。 単なる興味本位で連絡を取ってくるイタリア男が多いので、こういうメールは無視するのが常。 ただ、この学生の場合、文章がとても礼儀正しく、来年の春に会議と研修を兼ねて沖縄に行くので日本語学習が急務だという内容だったことで、とりあえず会ってみる事に。 待ち合わせ場所に現れたこの学生さんは、とても知的で礼儀正しい好青年。私がこれまで出会ったイタリア人の中では珍しく、理論的というかシャープな話し方をします。それもそのはず、フィレンツェ大学農学部に所属する研究生。ばりばりの理系人間でした。 私のイタリア語のクセを的確に指摘してくれて、更に、日伊文化の違いから来るコミュニケーション上の落とし穴についてアドバイスしてくれました。 私の婚約者がシチリア人だと知ると、「シチリア男は嫉妬深いから、こんなことをしたり言ったりすると後が大変だよ。」とか、「日本人は話をしないでも分かり合えるという文化だけれど、欧米では考えていることを話さないと分かり合えないばかりが、逆に悪い印象を与えるんだ。彼とは何でも話をすべきだよ。」 なんでこんなに力説するのかと思ったら、なんと 彼もシチリア人 でした。ミラッツォという、メッシーナ~チェファル間の町出身。 最後は、 “イタリア男はプレイボーイ” と言われる所以となった文化の背景と現状、イタリア男が女性に声をかけるときの “本気と遊び”の違い(見分け方) まで“講義”してくれました。 “気楽なお勉強会”くらいの気持ちで出掛けて行ったのが、予想に反して非常に内容の濃い2時間半でした。 真面目なシチリア理系人の彼、最後に「今日ボクと会って話をしたって、婚約者には言わないでくださいね。恨まれたら怖いから~」 こんな彼、偶然にも婚約者と同じ名前なんですよ
2007年12月12日
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