瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2006/07/27
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カテゴリ: ブログ
 「勝ち組」、「負け組」という言葉がマスコミから流れてきますが、むしろ若者の生き方の相違のような気がしてきました。負け組はローリスク・ローリターンの世界に生きていますが、自由にできる時間をマイペースに使うことを選び取った人たちだとも言えます。景気が回復軌道に乗ってきましたので、仕事さえ選ばなければ生活に不自由しない程度の収入はあります。パソコン、携帯電話を始めとして生活に必要な物は持っており、三食に不自由することはありません。
 一方、勝ち組は自らの才能と努力でハイリスク・ハイリターンの生活を維持しています。彼らは仕事に恵まれているのかも知れませんが、自由な時間はなく、仕事に追われています。ホリエモンほどではないにしても、総てを失う危険性に身をさらしています。管理職ならば何時降格させられるか分かりません。
 問題は、社会が勝ち組と負け組とに二極化されているところにあります。勝ち組の子供は生活環境も良く、教育環境も良い中で育てられます。親も子供の教育に多大な投資をします。一流大学に入れば、交友関係にも恵まれます。スキルアップの機会も増えます。就職にも有利な立場に立つことができます。勝ち組同士のカップルが増えるのも当然です。結婚も良家の子女同士の場合が増えてきます。
 小泉改革は自由競争主義、機会均等主義です。「努力する者が報われる社会」を標語としてきましたが、「努力する機会すら与えられない者」に努力する機会を与える政策がありません。私たち団塊の世代は努力する者に対し努力する機会が与えられていました。例えば、私は母子家庭で母親は幼稚園の先生でしたので、高校三年生の時に選抜試験、潜在能力を見るためのIQ試験?と家庭環境で選抜され、大学に進学すれば特別奨学金を貸与される契約を結ぶことができました。
 当時は国立大学の授業料は月1000円でした。高校も国立でしたが授業料は1500円で大学の方が安かったのを覚えています。苦学生はいましたが、家が貧しいから大学に進学できない人はいなかっただろうと思います。家内は家からの仕送りを受けずに奨学金とアルバイトだけで国立大学を卒業したそうです。
 現在は国立大学でも授業料は月5万円ほどだそうです。これでは自力で大学を卒業することは不可能です。特別奨学金制度は3、4年後に選抜試験がなくなったそうですが、この制度を復活すべきです。能力はあるが、大学に進学できる経済的な余裕がない高校生を試験で選抜し、授業料を貸与し、生活費相当の奨学金を支給すべきです。東大に入れば氏素性に関係なく道が開けるからです。例えば、大蔵省疑惑で自殺した荒井将敬代議士は在日朝鮮人でしたが、日本国籍を取得し、東大、八幡製鉄(現新日鉄)を経て大蔵省に入省し、代議士に転出しました。
 日本社会が二極化しているのは事実ですが、負け組の子供にも勝ち組になる機会を与えなくては社会から活力が奪われます。アメリカでヒスパニック出身の最初の閣僚は「能力を発揮する機会が与えられないのは差別だが、与えられた機会をどう活用するかは個人の問題だ」と言っていましたが、能力を発揮する機会を保障するのが公正な社会であろうと思います。失敗しても再挑戦の機会を保障するシステムも社会が用意すべきでしょう。もちろん、マイペースで生きたいと思う人がそれに相応しいシステムを選択する自由を社会は保障しなければなりません。

瀬戸キリスト教会








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最終更新日  2006/07/28 09:16:22 AM
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