瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2006/09/26
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カテゴリ: ブログ
 1万個の実がなるトマト、温室内で適正な環境を保った水栽培のトマトの風景をかつて写真で見ましたが、ブドウの木のように枝が広がり、大きなリンゴが一杯に実っているように思えました。人口栽培の成果はすごいと思いました。
 遺伝子操作をした特殊なトマトかと思っていたのですが、根を土の間に這わすのではなく、必要な栄養を溶かし込んで水だけで栽培した結果だそうです。成長を阻害する要因、土がなければ植物は生長し続けるのでしょう。
 自然界では生物間に様々な要因が働き合い、生態系が形成されています。生態系のバランスは地球の歴史、生命の誕生から現代に至るまでの歴史、30億年の歴史を経て造り上げられてきたものです。
 私たちは現在生きている環境を3次元として理解していますが、時間軸を加えて4次元として理解しなくてはならないのです。原生人類(ホモ・サピエンス)には15~20万年、人類には600?万年くらいの歴史があります。
 日本でも人間が住んだ形跡は縄文時代、1万年前から見られます。律令制が始まったのは1400年前、幕藩体制は400年前、明治維新は140年前です。敗戦が60年前、生活感覚とは違うタイムスケールを考えなくてはなりません。
 生態系を私たちの生活感覚で破壊してしまうと種の絶滅が起きます。例えば、アホウドリは海洋の孤島で繁殖していましたが、近代になり羽毛を取るために乱獲され、絶滅寸前になりましたが、人間が手助けし、自然繁殖が再開されました。
 朱鷺、日本狼、日本カワウソなどが絶滅したのは知られていますが、既に絶滅した種はそれだけではありません。これらの種は人間が意図的に絶滅させたのではなく、文明化された結果、自然環境が生存に適さなくなったからです。
 アメリカインディアンは17世紀にヨーロッパから移民が始まると激減しました。移民と共にヨーロッパからアメリカにない伝染病、天然痘などが持ち込まれ、免疫のない先住民が壊滅的な打撃を受けたのです。
 西部開拓と共に彼らの生活の場が農地、牧場とされ、狩猟・採取生活が可能な土地を奪われてしまいました。開拓民から見れば不毛の土地であり、開拓しなければならない土地でしたが、インディアンには生活を支える土地であったのです。

 ホモ・サピエンスには生物としての限界があります。農業が初まり、定住生活が始まってから文明は加速度的に進歩してきました。私たちは高速道路が張り巡らされ、新幹線が走り、飛行機が飛び交い、摩天楼が建ち並ぶ社会には適応できないのです。
 スローライフが言われるようになりましたが、ホモ・サピエンスの生物学的スピードに合う生活を求める人たちも出てきたのです。物質文明を否定するのではなく、物質文明を人間のスピードに合わす必要があるのです。
 生物としての人間は自然を必要とします。1万個も実がなるトマトのように、必要な物しか与えられない環境で純粋培養された人間はモンスターになってしまいます。わずかな環境の変化にも耐えられないようなひ弱な人間ができてしまいます。人間は自然と共生しなくては社会を維持していくことはできないのです。

瀬戸キリスト教会 HP





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最終更新日  2006/09/27 08:34:50 AM
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