瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2006/10/10
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カテゴリ: 高知県
 下司さん(下司先生の息子)からメールを頂きました。正義やモラルでは飲酒運転はなくならないというものでしたが、私は制度の問題だと思っています。飲酒運転に関する法制度に瑕疵があると思っています。
 下司さんは飲酒運転が厳罰化されても飲酒運転がなくならない現状は、社会がアルコールに対して適切な対応をしてこなかったことにあると思われているのでしょう。子供の時からの飲酒教育の必要性などを指摘なされていました。
 確かに今から振り返れば、私はアルコール依存症になりやすい体質であり、本来アルコールを飲んではいけない人間に分類されるのだと思います。適切な飲酒教育がなされていればアルコール依存症にならなかったかも知れません。
 一方、アルコール依存症になってしまえば、断酒がいかに難しいかを私は経験してきました。アルコール依存症ほど「断酒の効果が明確であり、断酒しか治療法はない」のが明かであるのにも拘わらず治療が難しい病気もないでしょう。
治療よりも予防が有効なのは医療の原則ですが、アルコールで失われる経済的な損失、人的な被害を考えれば、社会はアルコール依存症にもっと真剣に取り組むべきです。アルコール依存症対策は喫緊の課題です。
 下司さんの指摘するとおり正義やモラルではアルコール依存症はなくなりません。アルコール依存症は病気であり医療の対象だからです。アルコール依存症はアルコール専門病院、断酒会、A.A.などで治療すべき病気だからです。
 しかし、飲酒運転はアルコール依存症とは別の次元の問題です。一言で言えば、アルコール依存症の人間に運転免許証を所持させなければよいからです。飲酒運転をした人間に運転免許証を所持させ続けている制度に瑕疵があるのです。
 統計を見れば、飲酒運転が厳罰化されてから飲酒運転で検挙された人間などの数字が減少しているのが読み取れますが、重大な事故は相変わらず起きています。飲酒運転常習者、アルコール依存症の起こす重大事故が減らないからです。
 飲酒運転が厳罰化されたので飲酒運転がもたらすリスクの高さを認識できる人、アルコールをコントロールできる人は飲酒運転を避けているのでしょう。下げ止まりしているのはアルコール依存症の飲酒運転が減らないからです。

 言葉を換えれば、飲酒運転をした人間はアルコール依存症であると言うことです。だから、飲酒運転をした人間から運転免許証を取り上げるべきです。正常な判断ができない人間が運転免許証を所持している現状が間違っているのです。
 おそらく、基本的人権を云々する人間が出てくるでしょうが、運転免許証の取得条件には適正な判断力を持つ者とあるはずです。アルコール依存症の人間には断酒3年くらいの実績がなければ運転免許証の再取得を許すべきではありません。
 基本的な問題は警察庁でも飲酒運転は過失として扱われ、警察官でさえも飲酒運転の処分は停職止まりですが、飲酒運転は未必の故意による殺人未遂です。故意犯であり、確信犯です。殺人未遂犯は高知県のように免職にすべきです。
 社会が飲酒運転を故意犯、確信犯だと認識するようなれば、飲酒運転既遂者でも運転免許証を所持できる制度が改まります。飲酒運転の犠牲者を減らし、アルコール依存症の運転者に治療の動機付けを与える近道だと思います。

瀬戸キリスト教会 HP







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最終更新日  2006/10/10 10:07:30 AM
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