瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2006/10/12
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カテゴリ: 教育
 団塊の世代は総ての面で競争をさせられました。現在と比べて大学の門は非常に狭かったと思いますが、受験教育の弊害をそれほど感じないですみました。現代のような偏差値という単一な物差しがなかったからでしょう。
 共通一次試験が導入されてから偏差値が唯一の基準になってきたようです。大学を偏差値で選ぶようになり、大学の校風で選ぶことがなくなりました。専攻先を理系にするか文系にするかさえも偏差値で決まるようです。
 高校生の間に将来の進路まで決めるのは無理かも知れませんが、理系に進むか、文系に進むかすら偏差値に任せるのは異常です。学部、学科を選ぶのも偏差値で決める大学生を想像すらできません。私たちの時代には個性に溢れた大学があり、大学に憧れて進路を決めたように思います。
 自分の適性を自分で判断できないのは大人になりきっていない証拠です。人生の最初の選択を偏差値に任せれば、「自己決定、自己責任」、自分で決定したことに自分で責任を持つことができない人間が大量生産されます。
 さらに、マークシート方式では一つの設問に必ず一つの答えしかないのがルールです。単眼的な物の見方が無意識のうちに刷り込まれてしまいます。世の中には答えがないこと、答えが複数あることも知らずに育ってしまいます。
 社会に出れば単眼的な思考は通用せず、複眼的な思考が必要とされます。日本のエリートと言われる人は与えられた課題を処理する能力は非常に高いのですが、新しい課題を見出す能力は低いと思われます。
 バブル崩壊までの日本は「アメリカに追いつけ、追い越せ」ですみました。アメリカという目標を目指してエリートたちの問題処理能力の高さが極限まで機能したのですが、アメリカを追い越したとたんに目標を見失ってしまったのです。
 バブルで極限まで高められた日本の国際競争力、経済力を維持できなかったのは新しい時代に相応しいシステムを構築することができなかったからです。日本のエリートが栄光に輝いていた期間は短く、日本のバブルは崩壊したのです。
 日本が戦争に突き進んだのも同じ構造であったと思います。陸軍大学の恩賜組が日本のシステムを機能させる責任を負いましたが、彼らには日本の国家戦略を練り上げるだけの能力はなく、事態の推移に手をこまねいていただけでした。

 戦前のように飛び級制度を復活し、高校を卒業する前に一流大学に進学できるようにし、共通一次とは全く違う入試システムを導入します。例えば数学オリンピックのように学校のカリキュラムとは関係のない出題をすればよいのです。
 共通一次試験では全科目で高得点をマークできる人間しか有名大学へ入れません。減点法ですから、苦手の科目が1科目でもあれば偏差値は極端に落ちます。私ならば共通一次には適応できず、大学に進学はできなかったでしょう。
 入試システムを改めなければ、日本の教育を変えることはできないでしょう。単眼思考しかできない人間ではなく、複眼思考のできる人間を社会は求めていると思います。複眼思考ができなければ、創造性を発揮できないからです。

瀬戸キリスト教会 HP






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最終更新日  2006/10/12 09:01:53 PM
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