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2006/11/18
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カテゴリ: 外交
 警察庁は鳥取県米子市で行方不明になった松本京子を拉致被害者と断定しました。警察庁は北朝鮮が工作活動を頻繁に行っていた事実を把握していたはずですが、高度の政治的判断により日本人が拉致された事実を認めませんでした。
 日本は北朝鮮と国交を回復する手段を模索していたようですが、金日成の硬軟使い分けた外交工作に翻弄されていたようです。与野党の訪朝団、金丸信自民党副総裁、村山富市社会党党首一行は金日成の接待攻勢に誑かされたようです。
 北朝鮮の工作員による拉致がマスコミで話題にされていたのにも拘わらず、訪朝団は話題にすら取り上げなかったようです。金日成と金丸信との間では1兆円に近い賠償金の支払いが取り決められていたという噂も流れているぐらいです。
 自民党は何回も訪朝団を派遣しましたが、日朝双方ともに利権に繋がる話では合意できても、外交交渉は成されなかったに等しいようです。議員たちは酒池肉林の接待攻勢に誑かされて北朝鮮に借りを作ったという噂が飛び交いました。
 外務省では日朝友好、日朝平和条約の締結が総てに優先していました。彼らは自国民が北朝鮮に拉致された事実を知らなかったのではなく、知りたくなかったという願望があり得ないという幻想を捏造し、拉致の事実を揉み消さしたのです。
 外務省の官僚には拉致は人権問題ではなく、北朝鮮との外交交渉に使うカードの一枚にしか過ぎません。平壌会談では金正日に拉致を認めさせましたが、拉致被害者の一時帰国で日朝の面子を保ち、幕引きをするつもりであったようです。
 拉致被害者を日本に取り戻したのは日本の世論であり、小泉首相の政治決断でした。外務省の国民に由らしむべし、知らしむべからずの政策が破綻したのです。外交が官僚に左右されていた時代が終焉し、世論が外交をリードし始めたのです。
 北朝鮮のミサイル発射、核実験強行に対して、日本は国連の安保理事会で初めて積極的な外交を展開しました。北朝鮮に対する世論の高まりが小泉、安倍両首相に日本外交を旧来の控えめな外交から物を言う外交へと転換させたのです。
 世論を盛り上げるためには拉致被害者家族会の働きが重要な役割を果たしました。横田さん夫妻を中心にした粘り強い戦いがありました。政府はもとより、政治の世界、マスコミからも無視され続けてきた市民運動が力を発揮したのです。

 北朝鮮の拉致は国際的に知られるようになり、拉致は万国共通語になりました。外国人拉致を「他の主権国家の国民の人権を侵害する」と批判する対北非難決議案が人権委員会で採決されました。12月には国連総会で可決される見込みです。
 北朝鮮の拉致は日本の主権を侵した国家犯罪ですが、政府は否定し続け、家族が主張し続けたのです。日本が国家として国民の安全を守る義務があるのにも拘わらず拉致を放置したのは、戦後体制の呪縛から解放されていなかったからです。
 拉致問題は日本の政治を鋭く問い糺したのです。国家には民主主義を守り抜く意思がなく、市民が自らの力で守らなければならないことを明らかにしたのです。市民参加型民主主義が国際政治をも動かす力を発揮することを証明したのです。





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最終更新日  2006/11/18 09:38:44 PM
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