瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2006/11/27
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カテゴリ: 医療
 万波医師による病気の腎臓の移植の実態が明らかにされましたが、院内の調査によれば手術は適正に成されていたようです。レシピエントからは万波医師を擁護し、感謝する声が聞かれこそすれ、非難をする声は聞かれなかったようです。
 素人判断では移植できるぐらいの腎臓を摘出したのが理解できません。一方、廃棄処分をする腎臓を有効に活用するのを一律に禁止するのも行きすぎだと感じられます。医療行為と生命倫理の狭間でなされた医療行為に疑問が浮かびます。
 今回のマスコミ、医療関係者の生命倫理を笠に着た万波パッシングには疑問を感じました。彼らの正義感は傍観者の口先だけの正義感です。当事者である患者の苦悩に配慮しない正義感は国民の臓器移植に対する偏見を助長するだけです。
 マスコミは万波医師の主張を真面目に取り上げることを怠り、週刊誌の三面記事のように扱いました。万波医師の病腎移植は死体腎移植、生体腎移植に加えて第三の道を模索した結果です。事なかれ主義の医師会側に問題を感じます。
 日本の腎臓移植希望者1万5千人に対し死体腎移植は150例程度だそうです。人工透析で生命を保っている30万人近くいますが、現実に腎臓移植を受けられるのは100人に1人程度です。透析患者には腎臓移植が究極の医療なのです。
 彼らは一日おきに透析を受けなければ死ぬのです。糖尿病の合併症から人工透析を受ける患者が最も多いのですが、合併症から透析を受ける患者は高齢者が多く、全身に合併症が現れています。透析に病院に通えない人もいることでしょう。
 腎臓が移植されれば透析に通う必要もなくなり、治療は内服薬だけで済ませらせられます。QOL、生活の質が格段と良くなり、透析を受け続ける生活とは次元の異なる生活が送られるようになるのです。その手段としての病腎移植です。
 肝臓でもドミノ移植があります。肝臓移植を受けた患者の肝臓を他の患者に移植する医療です。数少ない脳死体からの肝臓を有効に利用する手術法です。健康な腎臓を移植するのが最善ですが、宝くじに当たるのを待つようなものです。
 考える方法は3つです。先ず脳死者からの臓器提供を増やすことですが、現在の臓器移植法では望み薄です。脳死移植はスペインが100万人当たり35名程度ですが、日本は1名未満です。キリスト教文化の国との差が歴然としています。

 次に生体移植ですが、ドナーは肉体だけではなく精神的な後遺症に苦しむ場合が多いようです。精神科医を含めた生体移植専門チームを立ち上げる必要があります。移植コーディネーターによる丁寧なカウンセリングが必要とされています。
 第三の道として病腎移植も考えて良いと思います。主治医の職人芸に頼るのではなく、第三者機関による同意の確認、情報の公開が必要です。角を矯めて牛を殺しては意味がありませんから、迅速に対応できるシステム構築が必要です。





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最終更新日  2006/11/27 08:49:29 PM
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