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2006/12/08
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カテゴリ: 政治
 日本軍が真珠湾を奇襲してから65年の歳月が流れました。日本とアメリカの国力を比較すれば、優に一桁は違うことが一目瞭然なのに戦争への流れを誰も止めることはできませんでした。軍人の現状認識力の貧困さが生んだ悲劇です。

 批評家は日本の愚かさを指摘しますが、跡付けでしかありません。歴史の流れは日米戦争へと向かっていったのです。世論が鬼畜米英、大和魂、神風で湧いていたのです。国民を止めるべきマスコミが軍部の太鼓持ちになっていたのです。
 陸軍から機密費がマスコミに流れていたのです。ペンは銃より強しは日本のマスコミには通用しませんでした。大本営発表を大々的に報道するだけで新聞が売れたからです。硬派のメディアは憲兵、特高により徹底的に弾圧されたのです。
 国民はマスコミに踊らされたと言っても良いのだろうと思います。ドイツを国民が熱狂的に支持したのは、ヒットラーに日本が踊らされたからです。陸軍は創設時からプロシア式典礼に則っていたので親ドイツ派で占められていました。
 東条英機を始めとする陸軍中枢部の将校達はドイツ経験者も多く、心情的にも親ドイツ派でした。彼らは民主主義国である米英には馴染めませんでした。統帥権を固守する陸軍は全体主義国家であるナチスドイツと相性が良かったのです。
 英米派の海軍とドイツ派の陸軍とは対米認識が根本的に違いました。物量の差で勝敗が決まる海軍はアメリカと戦争をしても勝てるとは思っていませんでした。太平洋の防衛ラインを死守するにも限界があることを知っていました。
 対米戦争反対派の山本五十六大将が連合艦隊司令長官に転出させられましたが、乾坤一擲の真珠湾奇襲攻撃を立案しました。山本元帥は国力を集中して短期的な勝利を得る計画でした。アメリカの世論を講和に誘導しようとしたのです。
 開戦当時はゼロ戦の性能が世界標準を遙かに超えていました。パイロットの練度も高く向かうところ敵なしでしたが、アメリカの技術力が追いつきました。飛行機を撃墜しても軍艦を撃沈しても次々と補給されるので体力負けをしました。

 外務省の役人の信じられない怠慢で「リメンバー・パールハーバー」という標語をアメリカに差し出してしまいましたが、アメリカにも誤算はあったでしょう。アメリカ軍のシュミレーションでは日本軍の抵抗を過小に算出したようです。
 戦争は双方の判断ミスが重なり、避けようとしても避けられないのが歴史の流れですが、日本には歴史の流れは不利に働いたようです。結果論から言えば、日米開戦がなく、ドイツがロシア戦線で敗北を帰すれば漁夫の利を得たでしょう。
 しかし、戦前の全体主義国家が生き残り、さらに力を蓄えていたら住みにくい社会になっていたでしょう。日本は中国を植民地化し、世界制覇に乗り出していったでしょう。日本が世界の不確定要因になった世界には住みたくありません。





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最終更新日  2006/12/08 09:07:10 PM
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