瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2007/12/21
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カテゴリ: 政治
 薬害肝炎の和解交渉が決裂しましたが、政府側の対応は理解しがたいものです。薬害肝炎の法的な責任がないとしても、行政側には不作為の責任があるはずです。感染可能者に告知を怠ったのは行政の不作為とみなされるからです。
 行政のプロならば薬害肝炎を予測できたはずですから、早期に対策を行えたはずですが、無視しました。行政では疑わしきは対策を採らないのが常識でしたが、薬害エイズ裁判では官僚の不作為に対して過失責任が認められました。
 官僚の責任回避、問題先送り体質がサリドマイド、スモン、薬害エイズ…と繰り返された薬害を引き起こしました。海外では薬害が問題にされていても、国内では問題にされなかったのは、官僚がメーカーに過度に配慮したからです。
 原告側が和解勧告を拒否したのも、官僚が不作為の責任を認めなかったからです。官僚は原告側の時間切れを待っています。原告は死出の旅路を辿っていますから、官僚は原告側が矢が折れ、刀が尽きるのを待っているからです。
 国民の側から見れば、行政が加害者であり、薬害肝炎患者が被害者であるのは火を見るよりも明らかです。裁判員制度が民事でも採用されていれば、被告の敗訴は確定的です。被告、行政の論理は常識を越えた無理押しだからです。
 しかし、被告側の狙い通りに原告は要求を下げてきましたが、苦渋の選択であったでしょう。官僚の何の過失もない原告から人間としての誇りを奪い取る行為は血も涙もない仕打ちといえます。官僚パッシングが高まるでしょう。
 今回の薬害訴訟は司法の場では解決できない問題なのかも知れません。前例に囚われる官僚にも解決不能だともいえます。政治が解決しなければならない問題なのです。福田首相に国民は期待しましたが、期待は裏切られました。
 内閣支持率はさらに下がるでしょう。参議院選でも安倍前首相が一人で転けましたが、安倍内閣も一人で転けるようです。国民は民主党を支持しているのではなく、自民党政権のあまりのだらしなさに愛想を尽かしているからです。
 宙に浮いた年金問題にしても、率直に謝罪すれば良かったのですが、居直りました。肝炎訴訟でも政治解決をするチャンスを逃し、オウンゴールを決めてしまいました。小泉前首相の土壇場の逆転満塁ホームランとは対照的過ぎます。

 自民党に巣くった宿痾の根が余りにも深いですから、根から掘り起こさなければならないのかも知れません。小沢トロイカ体制も同じ宿痾に冒されていると思います。日本の経済は再生しましたが、政治的は危機に陥っています。
 バブル崩壊から経済界は血と汗を流しながら再生を果たしましたが、政界は旧態依然としています。政権交代が必要なのかも知れません。政界も55年体制が崩壊し、混沌の中に陥り、世代交代を諮った方がよいのかも知れません。





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最終更新日  2007/12/21 08:21:27 PM
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