フクジュソウ
福寿草 キンポウゲ科 多年草 山地の樹陰によく生えてるほか、農家の庭先にもよく見かけます。
通称「元日草」「朔日草「とも呼ばれ、「花」の高さは15Cm~25Cmていどです。
「葉」は人参の葉によく似ています。
雪の降る危険のある時期に、どうして花を咲かすのかと不思議です。同じ時期から花粉症の人を苦しめる裸子植物の針葉樹達は、風によってその花粉をまき散らし、受粉を行います。2,3ヶ月と長い期間、大量に出しています。なにしろ、花粉はどこに飛んでいくか分からない風任せなので、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる方式。植物の歴史の太古、地上は裸子植物の密集した大森林地帯で、この方式でちょうど良かったのです、花粉がどこへ飛んでも同族がいますからね。やがて気候の変動、山河の出現によって、環境が多様化・複雑化すると、裸子植物の大ざっぱさはデメリットになってきます。被子植物は、多様化した環境に姿形・生活パターンを変えて適応してゆき、裸子植物を追い抜いて優占種となっていきました。被子植物は棲み分けを得意として、多様に進化・系統分化していきます。他の植物が苦手とする立地に、進入してみたり。石灰岩地に適応したセツブンソウも、立地環境で棲み分けしていると言えます。
また生殖方法も変え、風任せの送受粉から、昆虫を利用した作戦を身につけました。遠く離れた仲間に、わずかしか生産できない花粉を、昆虫の習性を利用してピンポイントで届けることが出来ます。わずかな資源で効率よく生きていける技です。そのための昆虫の数は、虫媒花を咲かすすべての種の植物に対して、充分だとは言えません。花の数が多すぎれば、花粉や蜜を集める昆虫は、一部分の花をまわるだけでもう満足してしまい、昆虫の訪花の無かった花は、種族を残せません。だから虫たちをシェアするために、開花時期をずらす作戦が生まれました。これは季節による棲み分けと言えます。

標高771.6m山ですが途中までは「車」でも登れますが、出来れば「薬師堂登山口」からの散策をお勧めいたします。
四阿屋山への登山口は、道の駅「両神温泉薬師の湯」なので、車を止めることも出来ます。薬師の湯の先の両神神社の角を曲がり、しばらく車道を進むと、菖蒲園があります。ここは右に行けば鳥居山コース、菖蒲園に入れば薬師堂コースで、福寿草のある薬師堂コースに向かいます。菖蒲園は猪よけの電流柵がめぐらされていますので、注意してネ。沢を渡ってログハウスの並ぶキャンプ場の横を抜けると、植林の山道となり、しばらく登ると、福寿草の自生地となります。山居広場を過ぎて展望休憩舎から階段登り旧急登の坂を越えると両神神社奥杜が見えます。其の脇を左に抜けていよいよ四阿屋山の頂上を目指します。
山頂からは両神山、二子山、赤久縄山、武甲山、白石山が見えます。快晴であれば方位板に書かれている山々を望めますよ。
登山の技術はさほど必要はありません。ですが1月から2月に掛けては積雪も充分考えられますので、それなりの装備は必要です。
特に両神神社奥杜から『四阿屋山』山頂を目指す場合には「凍結」も充分と視野に入れてくださいね。それと老婆心ですが早期の下山道についても、初心者の方は「つつじ新道」はお避けになった方が懸命です。いずれにしろ、「福寿草」や「節分草」を愛でる分には左程でも有りませんので御安心ください。最後に「薬師堂バス停」の傍にある蕎麦屋さんの「岩寿司」は美味しかったです!!。
