お気楽・気楽

2005年02月11日
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フクジュソウ

今日から何回かに分けて我が埼玉の四季のお花の便りを
『さきたま(埼玉)四季の花々』と題して不定期でお届けしたいと思います。今咲いているお花はモチロン、これから咲きそうな気配のお花も含めお知らせしていく予定ですが、ご存知のとおり遅筆ですので、これからのお花の最盛期のシーズンに備え一抹の不安もありますが、がんばってやっていこうと思います。ページの中で、見所や、ちょっと気になるお花のエピソード、なんかも出来る限り盛り込んで行くつもりです。冒頭で、「さきたま四季の花々」と題しましたが、当然欲張りな私のことですので、途中脱線することもあるかと思いますが、多めに見てくださいね。

それでは第一回目は記念すべきお花として
「福寿草」を取り上げたいと思います。

福寿草 キンポウゲ科 多年草 山地の樹陰によく生えてるほか、農家の庭先にもよく見かけます。

通称「元日草」「朔日草「とも呼ばれ、「花」の高さは15Cm~25Cmていどです。

「葉」は人参の葉によく似ています。
そして「葉」の付き方は「茎」に『互生(互い違いに付く)』していますよ。
良く似た花  ツクモグサ、 チチブベニ

雪を割って咲くフクジュソウ
雪の降る危険のある時期に、どうして花を咲かすのかと不思議です。同じ時期から花粉症の人を苦しめる裸子植物の針葉樹達は、風によってその花粉をまき散らし、受粉を行います。2,3ヶ月と長い期間、大量に出しています。なにしろ、花粉はどこに飛んでいくか分からない風任せなので、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる方式。植物の歴史の太古、地上は裸子植物の密集した大森林地帯で、この方式でちょうど良かったのです、花粉がどこへ飛んでも同族がいますからね。やがて気候の変動、山河の出現によって、環境が多様化・複雑化すると、裸子植物の大ざっぱさはデメリットになってきます。被子植物は、多様化した環境に姿形・生活パターンを変えて適応してゆき、裸子植物を追い抜いて優占種となっていきました。被子植物は棲み分けを得意として、多様に進化・系統分化していきます。他の植物が苦手とする立地に、進入してみたり。石灰岩地に適応したセツブンソウも、立地環境で棲み分けしていると言えます。

花に訪れる虫
また生殖方法も変え、風任せの送受粉から、昆虫を利用した作戦を身につけました。遠く離れた仲間に、わずかしか生産できない花粉を、昆虫の習性を利用してピンポイントで届けることが出来ます。わずかな資源で効率よく生きていける技です。そのための昆虫の数は、虫媒花を咲かすすべての種の植物に対して、充分だとは言えません。花の数が多すぎれば、花粉や蜜を集める昆虫は、一部分の花をまわるだけでもう満足してしまい、昆虫の訪花の無かった花は、種族を残せません。だから虫たちをシェアするために、開花時期をずらす作戦が生まれました。これは季節による棲み分けと言えます。
早春に咲く花は、小さく可憐なものが多いですね。他の種と競走できるほど、大量に資源を消費して体を大きくし立派な花を咲かすことはしません。
でも雪解けと同時に一斉にぱっと花を咲かせ、お腹を空かした虫たちに花粉を与え、他の種達が目覚める前に、送受粉・結実を行う事ができ、初夏までに地上から消えます。まさに、早春の瞬き。ってとこかな?

「福寿草」の原産地としては埼玉の奥秩父の両神村の『四阿屋山(あずまやさん)』が有名です。ここにはおよそ、3万株の「福寿草」が標高600mほどの中腹に山の斜面に咲き誇っています。見頃は2月中旬から3月の上旬あたりがベストかもしれません。と言いますのも、近くの「堂上地区」に、2月の下旬あたりから「節分草」が咲きはじめるからです。(「節分草」につきましては明日にでも御紹介する予定です。)又、その時期より早く訪れる事になってもすぐ近くには「蝋梅(ろうばい)」も咲いていますので、これはこれでお勧めです。この地区では「福寿草」の変種として「秩父紅」の他、いくつかの変種が確認されていますが、今となっては貴重な存在で、なかなか見ることが出来ません。

チチブベニ




もっと詳しく『福寿草』・・ →ここ


『四阿屋山』
標高771.6m山ですが途中までは「車」でも登れますが、出来れば「薬師堂登山口」からの散策をお勧めいたします。

四阿屋山への登山口は、道の駅「両神温泉薬師の湯」なので、車を止めることも出来ます。薬師の湯の先の両神神社の角を曲がり、しばらく車道を進むと、菖蒲園があります。ここは右に行けば鳥居山コース、菖蒲園に入れば薬師堂コースで、福寿草のある薬師堂コースに向かいます。菖蒲園は猪よけの電流柵がめぐらされていますので、注意してネ。沢を渡ってログハウスの並ぶキャンプ場の横を抜けると、植林の山道となり、しばらく登ると、福寿草の自生地となります。山居広場を過ぎて展望休憩舎から階段登り旧急登の坂を越えると両神神社奥杜が見えます。其の脇を左に抜けていよいよ四阿屋山の頂上を目指します。

四阿屋山頂上
山頂からは両神山、二子山、赤久縄山、武甲山、白石山が見えます。快晴であれば方位板に書かれている山々を望めますよ。
頂上に至るには「鎖場」もあり、早期の登頂には凍結に充分注意してください。とはいえ、私が訪れたときには小さなワンチャンも登ってましたけど。

四阿屋山の頂上からの両神山
登山の技術はさほど必要はありません。ですが1月から2月に掛けては積雪も充分考えられますので、それなりの装備は必要です。
特に両神神社奥杜から『四阿屋山』山頂を目指す場合には「凍結」も充分と視野に入れてくださいね。それと老婆心ですが早期の下山道についても、初心者の方は「つつじ新道」はお避けになった方が懸命です。いずれにしろ、「福寿草」や「節分草」を愛でる分には左程でも有りませんので御安心ください。最後に「薬師堂バス停」の傍にある蕎麦屋さんの「岩寿司」は美味しかったです!!。

交通 西部池袋線「飯能」経由・秩父鉄道「三峰口」駅より両神村営バス「薬師堂」下車
問い合わせ先 両神村産業課 0494-79-1122

その他の「福寿草」が見れる場所


外秩父鐘衝堂(かねつきどう)山 歩行時間 2時間10分
コースタイム
寄居駅―10分―少林寺-10分―大正池-30分―鐘衝堂山-30分―羅漢山-10分―少林寺―30分―秩父鉄道波久礼

戦国時代、北条氏は荒川のほとりに鉢形城を築いた。その城跡が寄居駅から南に1km程下がったところにあります。この城は豊臣秀吉の小田原城攻の折に、前田利家に因って取り壊されてしまいましたが、この城を守るための見張り場になったのが、鐘衝堂山です。寄居駅の北側に位置する標高330mの低山ですが、さすがに見張り場になっただけのことはあり、眺めはすこぶる付きの良さです。山の名前も敵の来襲を知らせるために鐘衝堂が在ったからだそうです。鐘衝堂山の西側には桜の名勝として知られている、円良田湖があり、桜の季節になると花見を兼ねたハイキングで賑わいます。もっとも早春に山麓の陽だまりの中に咲くフクジュソウを愛でるハイクも春の気分が膨らみ、なかなか良いものですよ。

コース紹介
寄居駅北口から北に向かい、国道140号バイパスを渡る。桜の木の元に祭られた、大日如来を見て、山裾の天正寺を目指します。天正寺の境内からは荒川対岸の山々、笠山や、堂平山も見渡せます。舗装路を谷奥へと辿ると、まもなく大正池に到着します。この池は名前の通り大正時代に造られた農業灌漑用の人造池です。この辺りまでは開けていますが、だんだんと鬱蒼としてきて、案内板のある登山口を右に取ります。竹林の中を進んで行くとやがて展望の開けた尾根上に到達しますので、ここからは右側の明るい雑木林の中を歩きます。階段状の登り口が見えてくればもう頂上は目の前です。広々とした頂上から見る関東平野もまた広々としていいものですよ。山頂には白梅の木が1本あり、なかなかこれも風情が有ります。下りは階段下の分岐から右の道へ。山道から沢沿いの簡易歩道をゆるやかに下って行くと、円良田湖から周遊している車道と突き当たるので、左に回りこみ羅漢山への登山口を目指します。階段状の登山道を登り羅漢山に到着すると、釈尊と、菩薩、十六羅漢が祭られていて、ここから五百羅漢への道と千体荒神板碑の道とに分岐しています。それぞれに表情の異なる羅漢像を参拝し、少林寺を経由して秩父鉄道波久礼駅へ向かいます。

寄居町役場 0485-81-2121











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