わんころりん☆にゃんころりん

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2007年01月24日

はてさて・・・

カテゴリ：人間考・・

犬の命に関わっていたら　世の中すっかり殺伐としていたことを失念してしまった

親子　兄弟　夫婦・・・人に絆のもろい事・・・
まぁ夫婦なんてものは元は他人であるから愛が憎しみや嫉妬に変わったら何倍にも膨れ上がってしまうのかもしれない
しかし親子や兄弟は一緒に暮らして苦楽を共にしていくものではないのだろうか･･

等と私は偉そうな事を言えた立場ではないのは承知している
何を隠そう我侭いっぱいに育ってしまいそのまま大人になった感のある人間である
母親や子供をして『貴女の様に勝手気ままに生きていられたら楽しいだろうね』と言わしめる
子供は好きでない･･と言いながら『今年は時間的に余裕があるから　女と生まれたからには一回くらい子供生んでみようかな･･･』と思い立ち絶対に女の子が生まれると言う時期を選択して産む事にした
なんでも親子の生まれ月を節句前と後に振り分けて確率論のような占いがあるらしい

ちょうど手の空く時期の出産になるので　ソレに賭けた
『もし男だったら引き取ってくれる？』等と馬鹿なことを言いながら・・・
占い通り女の子が生まれてきた・・・

ところが暢気者の母親は大型犬３頭との生活にかまけて子供は友人任せ・・
遅い子持ちだったので友人達は『自分ではもう生みたくないけど生まれたら世話をやきたい』と言った奇特なお方ばかりであったのが幸い・・
朝連れて行ってくれて一日中何処かのお宅を点々とし　夜にはお風呂にも入ってこざっぱりして我が家のべビィベッドに納めて行ってくれる

１０年以上も家族ぐるみでお付き合いしているからこそ全てが信じられたことも申し添えよう
ハイハイが上手になる頃には我が家で過ごしている時間が増えた

犬との鬼ごっこはまるで野生児
時を経ると共に活発さを増す　四つん這いのまま頭から階段を下りてくるほど腕っ節が強い
逞しい女の子に育っている・・・が

家より後から生まれた子が外を歩いている
しまった！
この子は人が立ち上がって歩くところを見たことがないかも･･･

犬から１日隔離して『立つ』『歩く』を実行
１年３ヶ月にして始めて立ち上がってさっさかっさっさか歩いているではないか･･･

親は馬鹿でも子は育つ

かくして娘は自立心旺盛な子に育った
進路はもとより　お稽古事から　海外旅行までしっかり自分で決めてくる
高校進学時に紆余曲折はあったが保育園から大学まで己の選択を貫いた
就職然りである・・国家試験の難関を突破すべく　只今奮闘中ではあるが青春を謳歌していると言えよう

子供が好きでなかったから猫可愛がりをすることもなく　冷静に一歩引いたところから見られたのではないかと思う
しかし根底には何時如何なる時も親は貴女の理解者であると言う一貫した態度を保った
それは親になった年齢が何事にもひるまない図々しさと開き直りができる頃だったからなのであろうか？

親が我侭な分　子供は我慢することを覚えた
反面教師ってやつかもしれない

我が家の教育方針

ご挨拶がしっかりできること
家計簿がきちんとつけられること
目上の人に手紙が書けること

これだけできれば合格

後は身も心も健やかに･･･

生まれたときに元気な産声を聞いたら　安堵で一杯で　世間の親たちは何も望まなかったと思う
ところがソレを忘れて多くの事に期待を賭け過ぎてはいまいか？
子供の心が歪んでいくのを見過ごしていないだろうか？
『生きる』『生かされる』『生きている』・・・
それはただ呼吸をしているだけではないのだ
己を認め　他を認めてこそ生きる事になるのではなかろうかと思う

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