わんころりん☆にゃんころりん

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2024年03月02日
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カテゴリ: 地震
「日にち過ぎただけ」人影まばら、時が止まった被災地 
「集落が消えてしまう」嘆く住民 能登地震2カ月

神戸新聞NEXT 3/1(金) 8:30配信




ひしゃげた民家がそのまま残り、道路は土砂にふさがれている。
水もまだ出ない。
発生から2カ月。記者が歩いた能登半島地震の被災地は、地震のあった元日から時が止まっているかのようだった。
生活再建のめどがたたず、遠くに避難した住民が戻ってくる兆しは見えない。
人影まばらとなった町で、住民がつぶやいた。「このままでは集落が消えてしまう」

■輪島に独り残る男性「復旧復興は年単位」

 石川県輪島市。山あいにある人口約2千人の町野町を歩いた。
2階が1階を押しつぶすように崩れた民家が多く、木材や瓦が道に散乱している。
市の中心部まで車で20分ほどだった海沿いの道は、土砂で寸断されたまま。
山を抜ける遠回りのルートは復旧したが、1時間はかかる。

 坂本繁蔵さん(60)は地震後長らく、自宅の近くで車中泊を続けた。
築36年の家屋は土台から10センチほどずれ、室内は家具やら物やらが倒れ、とても住めない。雨漏りする部屋もある。

 近くに住んでいた母(87)を兵庫県の伊丹市へ、妻(60)を長女の暮らす神戸に避難させた。自身は地元JAの職員。
建物の保険契約や壊れた農機具などについての相談にのるため、被災者を訪ね歩く毎日だ。

 自宅だけでなく、母親宅は全壊、妻の実家も被害を受けた。
自分がどうにかしてやらねばと思うが、家族の年齢を考えると、この土地での再建に踏ん切りがつかない。「何かしらこの土地に建てたいんだけど」。
暮らしの拠点を神戸に移すことも頭をよぎる。

 電気が復旧し、坂本さんは1週間前からがれきを片付けた一室で寝起きするようになった。
ただドアは閉まらず、風が入ってくる。断水は続き、雨水をためてトイレに使う生活。
食事は買い置きの米やレトルト品、畑の野菜でしのぐ。

 市外に避難したままの住民も多い。
「(この集落にある)60軒ほどのうち、今も自宅付近に残るのは10軒くらいじゃないか」。
住宅再建に時間がかかれば、避難先にとどまり生活を立て直す人も増えるだろう。
「市内全体でみれば復旧復興は年単位の話になる。そのとき、町野に何人戻ってくるんでしょうね」。坂本さんは悲しげにうつむいた。

■珠洲の85歳、仮設に入居希望も見通せず

 珠洲市役所から東へ約2キロ。海に面した野々江町でも似た声を聞いた。

 街道沿いに並ぶ民家の多くは損壊、車は走っているものの人は少ない。
「隣の空き家が倒れてきてね」。避難先の小学校から全壊した自宅の片付けに戻っていた女性(85)が話す。

 女性は「年齢もあるし、家を建て直すかわからん」とぽつり。かといって地元は離れたくない。金沢市に住む長男、長女から転居を促されたが「そんなもん行かんて。1、2週間じゃないんや。住み慣れた所がいいがいね」

 周囲には、地元での生活再建に見切りをつけた人もいるという。
「海もあって便利もいいし、本当はいいところなんがいね」

 内閣府によると、珠洲市内での仮設住宅の建設は1月12日から始まり、2月末時点で90戸の完成が見込まれる。
女性も入居を希望しているが、いつになるのか分からない。
市が懸命にやってくれているのは理解しているが、先の見えない暮らしに不安は募るばかり。

 女性は言った。

 「2カ月、ただ日にちが過ぎただけやった」。


【転載ここまで】





「朝市でまた売りたい」 
輪島の集落に1人住み続ける高齢女性

毎日新聞  3/2(土) 12:15配信


【以下転載】

能登半島地震の発生から2カ月。幹線道路が寸断し、一時孤立した石川県輪島市の山間部にある集落では、仮復旧した林道がかろうじて通じたが、電気が通る見通しはなく、水道設備も破損しているため、住民の多くは今も避難を続けている。

写真まとめ】山あいの集落に1人残る坂下さん

 住民が皆避難して人の気配が無く、鳥のさえずりだけが響く小池(おいけ)集落で、自宅前で1人洗濯物を干す坂下敏子さん(87)の姿があった。
「畑仕事が生きがい。昼か夜か分からん避難所にじっとしとるより、畑や山に出かけて仕事していた方が元気でいられるわ」と狭い山道を自ら軽トラックのハンドルを握り、草刈り機を使いこなす坂下さんの意思は固い。

 坂下さんは大規模火災のあった「輪島朝市」に長年、収穫した農作物を出品していた。
地震直前の昨年12月30日に、正月飾りの「しめ飾り」などを販売したのが最後になった。
年が明けて販売しようと昨秋種をまいたたくさんの大根の行き場がなく、少しずつ掘り起こし、漬物にしている。
「冬は大根、それから春先はイチゴが人気でね、新鮮なのを朝市に買いに来てみんな喜ぶから、その顔が見られないのは残念。輪島でまた朝市が復活すれば、収穫したものを持っていきたいね」とイチゴの苗に時間をかけて肥料をまいた。

 地震で、自宅はふすまが外れ、僅かに窓ガラスが割れたが大きな被害は無かった。
しかし、電話がつながらず、心配した輪島市内に住む孫らは、家が倒壊し、下敷きになっているのではと案じていたという。
がれき道をはい上がり続け、泥だらけで孫が家の前の道を遠くから歩いてくるのを坂下さんが目にしたのが地震から4日後。
互いに安堵(あんど)感に包まれ、涙を流して抱き合った。
1月17日、他の住民と共に自衛隊のヘリコプターで避難したが、「避難所には集落の仲間もいないし、畑仕事がしたい」と2月6日、仮復旧した悪路を孫に送ってもらい、自宅へ戻った。

 夕方、仕事を終えて納屋で坂下さんが後片付けをしていた時、突然地響きとともに地震が起きた。
これまで笑顔を見せていた坂下さんに不安そうな表情が浮かんだ。
「次大きい地震が来たら、家ごと潰れて死んでしまうかもしれん。けど、猫もおるし、毎日することもあるし、家にいるのが一番幸せ」。そう言って、片付けを済ませ、台車を押してゆっくり自宅へと進む坂下さんを、愛猫のミルクが窓から見つめていた。


【転載ここまで】




千葉でも毎日頻繁に地震が起きている
不安を抱えながらの生活は大きなストレスを生む
結局何かをアテにすることなく 自分の身は自分で守りながら 明日を信じ 毎日を過ごすしかないように思う
今日と同じ明日は来ない・・・犬猫からそう教わった


沢山の支援物資や義援金は行き渡る事もなく 個々に届くのはいつになる事やら・・・・





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最終更新日  2024年03月02日 23時13分02秒
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