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2006/03/06
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その1

P.G.ウッドハウスの「それゆけ、ジーヴス」

について。

「6 旧友ビッフィーのおかしな事件」は,フランスのシーンから始まるが,それが一時的滞在であることと,本文の中にバーティーがかつてオノリア・グロソップと婚約していたことがあると書かれているので,6以降は 「比類なきジーヴス」 よりもあとの話と考えると流れをつかみやすい。

6 旧友ビッフィーのおかしな事件
舞台はロンドン(最初は一時パリ)。バーティーが「偉大な思想家」と思えるほど「うすぼんやりの毛糸頭野郎」であるビッフィーが,失恋の混乱でオノリア・グロソップと婚約。
協力を拒んでいたジーヴスだが,ウェンブレーの博覧会場に行く途中,パリでバーティーが聞いた事情を知って全面協力し,解決。

サー・ロデリック・グロソップは作者お気に入りのキャラクターのようで,いろいろな作品に登場する。
そして,なんとなんと,ジーヴスものの最後の短編(Jeeves and the Greasy Birs,1966)は,バーティーとロデリックが 大の親友になり,ロデリックの再婚にバーティーが力を貸す という話である。

この話だけではないが,「類は友を呼ぶ」ということで,バーティーのまわりには本当にいろいろおかしな人間が集まってくるなあ。


7 刑の代替はこれを認めない
オックスフォードとケンブリッジのボートレースの夜,警官のヘルメットを奪う事件でシッピーは30日間の拘禁刑。アガサ伯母にばれたこともあり,罰金ですんだバーティーがシッピーになりすましてオックスフォードのプリングル家に行く。

伯母は最近警官から嫌がらせを受けていたので,シッピーの行為を大笑いで許すが,その警官は ジーヴスの従兄弟だった

服装のもめごとはなく,ジーヴスは 従兄弟へのプレゼント代 と同額の報酬,合わせて10ポンドをもらう。

ジーヴスの今回の仕掛けは無条件に楽しかった。
前作にひき続き,ジーヴスの人脈が意外な所にまで広がっているとニタリ。

なお,最初の場面でシッピーが名のるレオン・トロツキーはロシアの革命家(レフ・トロツキー)の英語読み。


8 フレディーの仲直り大作戦
エリザベスから婚約を解消されたフレディをドーセットシャーのマーヴィス・ベイの海水浴場に連れて行くが,たまたまエリザベスも滞在中。
2人を仲直りさせようと,エリザベスと一緒にいた子供を「誘拐」したバーティーだが,結局その子の面倒をみることに。
ジーヴスのアイデアで,仲介役に仕立てようと子供を調教するが,計画途中でエリザベスが登場。バーティーはすべてを説明してから逃げ出すが,結果としてはうまくいく。

ジーヴスが子ども嫌いであることがここでも判明。



9 ビンゴ救援部隊
「比類なきジーブス」でビンゴとロージー・M・バンクスが結婚したあとの話。
ダリア伯母とトム伯父,「ミレディス・ブドワール(英国夫人の閨房<寝室>,ダリア伯母が主宰)」(無職のバーティーが「仕事」の話としてたびたび言及することになる),フランス人の名コックアナトールなどが初(?)登場。

ロージーがダリア伯母の雑誌に連載を約束した頃,バーティー&ジーヴスにいくつかの「依頼」が重なる。
腕のよいコックがほしいダリア伯母。置物を割らない女中がほしいロージー。妻の原稿(自分のことが赤裸々に書かれている)の発表を阻止したいビンゴ。ハロゲートでの治療にバーティーをつき合わせたいジョージ・トラヴァース。

ビンゴの頼みで口述録音機のシリンダを盗みに入ったバーティーだが,あやうく警官につかまりそうになり,ハロゲートに逃げ出した。


バーティーが注文した夜会用のシルク製シャツは,留守の間に返品されていた。
わからないといいながらジーヴスにお金を渡すところが,バーティーの真骨頂。「お人好し」をはるかに超えている(笑)


10 バーティー考えを改める ( 「バーティ君の変心 (事件簿のタイトル) 」)

語り手がバーティーではなく,ジーヴスという珍しいパターン。
このときの出来事が,「よしきた、ジーヴス」でバーティーが表彰式でのスピーチを嫌がった遠因にもなっている。

娘がほしいといい出したバーティーをジーヴスの「機略と知略」で翻意させる(もうちょっと詳しい内容は「事件簿」についての日記を参照してください)。

「比類なきジーヴス」 の日記は, →こちら から,
「よしきた、ジーヴス」 の日記は, →こちら から,
「ジーヴズの事件簿」 の日記は, →こちら から,
ジーヴズは執事? 従僕? の日記は, →こちら から,
「ジーヴズオムレツを作る」 の日記は, →こちら からどうぞ。

登場人物と関連ホームページをフリーページの ウッドハウスメモ(ジーヴズシリーズ) に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
ウッドハウスの他作品についての日記は,フリーページ  読了本(海外)  (ウッドハウス)からごらんください。



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Last updated  2006/03/06 12:53:01 AM


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