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2007/05/31
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ジェフリー・フォードの「ガラスのなかの少女」(The Girl in the Glass,2005)



一流の降霊術師ということで金持ちを騙す,霊の存在を信じない一流の詐欺師トマス・シェルがインチキ降霊会の最中にガラスに映る少女の姿を見たことから,彼と仲間が,行方不明の少女を捜すことになる。

語り手は仲間のひとりのディエゴで,67年前の1932年,当時17歳だったときのこととして話がすすめられるが,KKKが出てきたり,酒の密輸組織(禁酒法時代の終わり頃)が出てきたりしながら事件は複雑な様相を見せて,少女の死体の発見,最初の依頼者のパークス家の惨殺事件へと展開していく。

幼児殺害や優生学に対するアメリカの大物の援助など重っ苦しいテーマも散らばっているが,ロマンスあり,詐欺のトリックあり,強敵に立ち向かう異能集団の活躍ありと,「謎解きミステリ」の要素は少ないものの,全体としては非常に楽しく読んでいける。

「力技」係だったアントニー・クレオパトラとディエゴの 再会やアントニーの葬儀の場に突然現れたマツノキシロチョウ など,彼らの「現在」も鮮やかに描かれて読後感もなかなかよく,オススメの1冊である。


ジェフリー・フォードの作品についての日記は,フリーページ  読了本(海外)  (ジェフリー・フォード)からごらんください。

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Last updated  2007/05/31 12:22:31 AM
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