あれこれ備忘録 ホスピス医のこころを支えるもの

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粗忽のたかびー

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2026.08.23
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テーマ: 死生観(5)
カテゴリ: 乱読、積読日記


しあわせな死とは何かをこう説いている


日本人にとっての「しあわせ=幸せ=仕合わせ」とは、自己の外部にあって、自らの意思や努力だけでは制御しきれない諸存在に働きかけ、自他の間に均衡の取れた〈あわい〉を創出しようとする姿勢の先にしか実現されえない事態と受け止められてきた。

自らがなすべきことを仕果たして、その中に〈あわい〉を生み出すことこそが、私たち有限者が人生において目指すべき究極の「しあわせ」だということである。

そもそも、〈あわい〉とは「相合」が音便化して生まれた「按配」が融合・縮約した言葉である。

「あわよくば」の「あわ」は、〈あわい〉の「あわ」であると聞かされれば、得心がいこう。

昭和の中頃まではこのあんばいよろしくを略した、「あばよ」が別れの言葉として使われていた。この言葉には、自分がその場から去った後も世界の〈あわい〉が保たれることを切に願う、日本人ならではの死生観を窺い見ることができる


日本人の死生観を問う 「やまと言葉」の倫理学 (NHKブックス No.1299 1299) [ 山本 伸裕 ]






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Last updated  2026.08.23 15:36:55
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