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心の深みへ 「うつ社会」脱出のために (新潮文庫) [ 河合隼雄 ]
河合隼雄はユング心理学の研究者であると同時に臨床家でもある。
「ぼくらの仕事は、不安との共存のしかたのなかに安心立命を探すということ」と記している。
柳田邦男は、脳死問題などいのちに関わる取材をしてきた。
「医学というのは、人のいのちを大事にしてできるだけ長生きさせようということで努力してきたのに、それが達成した結果は、むしろ死を遠ざけたことで人々が生を粗末にするような形になってしまった」と記してあり、河合隼雄も「私もそう思う」と肯定している。
また、柳田は河野博臣の言葉も取り上げる。
「病気をする、とくにターミナル状態になるということは、自己実現の絶好の機会だ」と言っていた。付け加えて、かけがえのないもっとも成熟する時間なのに、医学の側が強制的にそれを遮断してしまっている、と感想を述べる。
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