Blue Crescent ( in 楽天)

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2005/07/29
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カテゴリ: 日本映画
今日は、夏に観ても寒くなる「WHITE OUT ホワイトアウト」を紹介しよう。

日本最大の貯水量を誇る奥遠和ダム。
150万キロワットの電力を発電する巨大ダムだ。
ある冬の日、ダムの運転員の富樫は、親友で同僚の吉岡と共に遭難者救助のために猛吹雪の中を出発する。
が、激しい吹雪からホワイトアウトに見舞われ、なんとか遭難者は助けるものの、吉岡を亡くしてしまう。
それから2か月後、吉岡のフィアンセが奥遠和ダムを訪れる。
気持ちを整理するために来たのだ。
しかし、彼女がダムに到着したまさにその時、発電所とダムはテロリストに占拠されてしまう。
犯人グループは、彼女とダムの職員を人質に取って、政府に50億円を要求する。

もしこのダムが決壊すれば、下流域の住民20万世帯は一瞬のうちに洪水に飲まれてしまうだろう。
残された時間は24時間。
だが、ダムに通じる唯一のルートは犯人グループに爆破されており、悪天候で空からの侵入もままならない状況だった。
そんな中、偶然逃げおおせた富樫は、仲間を救うことを決意する。
はたして、彼は仲間たちを救えるのだろうか!?


真保裕一の同名小説の映画化である。
映画が封切られたのは暑い夏の日のことだった。
映画館内は冷房が効いているとはいえ、観終えた時には外の暑さが暖かく感じるほどだった。
そう、作品に没頭すればするほど寒さを体感できる映画なのだ。

実は映画を見る1週間ほど前に原作小説を読破した。
簡単に言うと、冬のダムを舞台にした和製ダイ・ハードである。

日本映画の場合、往々にして原作付きの映画というのは、原作の方が優れていることが多い。
上映時間などの関係で、原作の一番面白い部分を消化し切れないまま映像化してしまうからだ。
これを防ぐには原作の面白さを熟知した者がかかわるしかない。
だからといって原作者がしゃしゃり出た映画には、ろくな物がないのもまた事実。
これは原作者が映画をわかっていないため、原作のシーンを削れないことに起因する。

原作者・真保裕一はアニメーションディレクターの経験があり、小説と映画の違いをきちんと認識していたのである。
私の心配は無用に終わった。
十二分におもしろいのである。
しかも実に効果的に映像を生かした作り方をしている。
原作小説で数十ページかかって書いている内容をものの数秒で描き出し、必要なシーンは原作以上にじっくりと描く。
当たり前のことなのだが、今までの日本映画では出来ていなかったことである。
「日本映画もまだまだ捨てたもんじゃないぞ」と思わせてくれる、そんな映画だ。

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Last updated  2005/07/29 04:27:38 PM
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