Blue Crescent ( in 楽天)

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2005/09/28
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カテゴリ: その他
私と家庭用ゲーム機との最初の関わりは、おそらく友人宅にあった「テレビテニス」だ。

時期的には、ブロック崩しがゲームセンターに登場する少し前だったように記憶している。
当時としては、最先端だったのかもしれないが、それは決しい欲しいと思わせるほど心動かされるものではなかった。
やがて世間をインベーダーゲームの流行が襲う。
だが、これにもハマらない。
付き合い程度には遊んだが、小遣いを注ぎ込んで遊ぶには至らなかった。
その後、アーケードゲームは、ギャラクシアンや平安京エイリアン、パックマンなど多岐に渡って次々と新しいものが登場してくるが、それらもハマるには至らない。
そうこうしているうちに世間にはファミコンが登場する。

というのも、出始めた頃のファミコンソフトは、画面はチープだし、音もしょぼい。
発売されるタイトルは、アクションゲームとスポーツゲームがメインだったこともあり、私の眼には魅力的に映らなかったのだ。
しかも、ファミコン自体のデザインもかなり玩具めいていて、お世辞にも欲しいと思うような代物ではなかった。
だから、友人が「ファミコンを買った」などと言って騒いでる隣で「ばっかじゃねぇの」と冷ややかな視線を送っていたりしたものだ。
ましてや、まだまだ家庭用のコンピューターが高嶺の花という時代だったから、ゲームしかできないのに同じ「コンピューター」というタームを使っていること自体おこがましいと感じてもいたのである。
そんなある日のことだ。
私が師と仰ぐО氏の所へ遊びに行った時、何とファミコンがあったのだ。
О氏の所には、当時まだあまり普及していない家庭用のコンピューターがあった。
遊びに行くと、そのコンピューターでゲームを遊ばせてもらうことがあった。
コンピューターでゲームをしていたО氏がファミコンでゲームをするようになってしまった!
ファミコンを見下していた私は、何やらО氏が堕落したように感じられて、大きな衝撃を受けた。

結果は言うまでもなく惨敗。
むろん最下位だ。
О氏の真意を理解できなかった当時の私は、二度とファミコンはするまいと固く誓うのであった…


それから数年後、私は奇しくもゲームセンターで働くことになった。
ゲームセンターと言っても、2/3はメダルゲームで、アーケードゲームは1/3、もちろん家庭用ゲーム機との接点などあるはずもない。

アーケードゲームと家庭用ゲーム機を結ぶサイクルが存在していることを忘れていたのだ。
アーケードゲームで人気のあったタイトルは、家庭用のゲーム機へ移植される。
家庭用ゲーム機で人気のあるタイトルは、アーケードゲーム用に続編が作られる。
そして、それに人気があれば再び移植される…といったサイクルが存在していたのだ。
このサイクルは、そのシリーズに人気がなくなるまで繰り返される。
つまりは、家庭用ゲーム機での人気のあるタイトルを把握し、どんなソフトが次に来るかを感じ取るアンテナが求められたのだ。
もちろん、一介の従業員であった頃には、そこまで求められることはなかった。
それゆえに見落としていたポイントでもあったのだ。
長く働くにつれて、上からどんなタイトルを入れるか意見を求められるようになった。
このこととも無関係ではない。
もはや「私はゲームを全然やりませんから」では通らなくなっていたのだ。
少なくとも、この職場で働く限りは、そんなことを言える雰囲気ではなかった…

かくして私は家庭用ゲーム機の購入に踏み切ることになった。
この時になって、家庭用ゲーム機に種類があることを知る。
ファミコンに抵抗のあった私は、迷うことなくPCエンジンを選ぶ。
言うまでもなく、初代のPCエンジンである。
同時にCD-RОMや(本体とCD-RОMを繋ぐ)インターフェースも同時購入した。
何よりもデザインを気に入ったことが最大の理由だ。
変にごてごてしたデコレーションもなく、置き場所を悩むような特異な形状もしていない。
本体とCD-RОMがインターフェースを兼ねたケースに収まり、見た目も格好いいというのは大きい。
しかもソフトは、Huカードと呼ばれるカード状のものとCD-RОMの2種類。
こういった部分も合理的に感じられた。
この点もPCエンジンを選んだ理由だ。
ソフトは何があるのか、まだよくわからないため、とりあえず当時アーケードゲームで好きだった「ヴォルフィード」とパッケージだけで選んだ「パズニック」の2本を購入。
こうして家庭用ゲーム機の世界に足を踏み入れたのだった…

それからは、落ちるように早かった。
ソフトなどの知識を得るために、ゲーム関係の雑誌を購入する。
そうすると、他のゲーム機の知識まで入ってくる。
その中にやりたいゲームがある。
やりたいゲームをプレイするためには、そのハードを入手する必要がある。
ファミコンを購入するのは遠くなかった。
それこそ何ヶ月もしないうちにソフトの増殖が始まる。
ファミコンはスタートが遅かったことも手伝って、いわゆる名作と呼ばれるものは数えるぐらいしかやっていない。
むしろ天邪鬼なところがあることから、誰も見向きもしないようなソフトからおもしろいものを発掘するような傾向があった。
多くの人の手垢にまみれたソフトを敬遠していたといった方がいいかもしれない。
この時になって初めて私にファミコンのゲームをやらせたО氏の真意に気付いたのだ。
たまたまО氏にやらされたのがゴルフゲームであったために、その真意に気付けなかったのだ。
あの時、О氏にやらされたのが、アドベンチャーゲームかシミュレーションゲームだったら、もっと早くその真意に気付いていたと思う。
まぁ、人生とはそんなものだ。

やがて、ゲームボーイを購入。
スーパーファミコンも発売日にゲットし、3DOやプレイディアを経て、プレステ、サターンと購入し、プレステ2に至る今がある訳だが、それは別の機会に語ろう。


そうそう、家庭用ゲーム機と出会えたことを私は良かったと思っている。
少なからず心を豊かにしてくれていることは間違いのない事実だ。
心を豊かにする手段は、絵画を鑑賞したり、本を読むことだけではない。
ゲームというカタチで物語を楽しむことや、パズルゲームで脳を活性化することも十二分に心を豊かにする方法だ。
ゲームした時間を無駄と考えている哀しい人たちは、もう一度自分自身の心に問うといい。
それが本当に無駄であったのかどうかを。
否。
それは、決して無駄ではなかったはずだ。
自ら求めて行なった行動を無駄と断じたら、それは自己否定でしかないということを深く心留め置くべきだろう。





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Last updated  2006/03/26 03:48:47 PM
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