Blue Crescent ( in 楽天)

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2006/10/21
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カテゴリ: 睡眠天国


同僚のルポライターを伴って再度訪れると、ちょうどオーナーが来ているところだった。
言葉巧みに取り入って、ついに潜入に成功するふたり。
ざっと見まわすと、会社の役員といった風情の紳士が溢れかえっている。
その室内では、今まさにビデオプロジェクターで映画を上映するところだった。
内容は、やはり新興宗教に絡んだ観念的なアニメで、音声は音楽のみ、台詞は全て字幕スーパーだった。
「熱心に観たら、きっとマインドコントロールされるな」と考え、なるべく字幕スーパーの方を見るようにする。
だが、その字幕スーパーは「てにはを」が滅茶苦茶な代物だった。
文句のひとつでも言ってやりたいと思ったが、潜入取材中だ。
やたらと目立つのは避けねばならない。
噴飯ものの字幕にグッと堪える。
そうこうしているうちに上映が終わり、オーナーからの簡単な挨拶が行われる。
挨拶の終わりにゲストが紹介された。
そのゲストとは、何度かテレビでも見たことのある、巨漢の政治家だった。
こんな大物も絡んでいるのか。
変なところに感心しながら、その政治家の話を聴くことにする。
すると、その政治家は小さなパンをいくつも周囲に投げ捨てるではないか。
「こんな風に施しをばら撒いて、寄ってきた人から搾り取れるだけ搾り取る」
という旨の発言をしている。
言ってることもけしからんが、やってることもけしからん。
流石に黙っていられなくなり、思わず反論してしまった。
「お言葉ですが、先生。食べ物を粗末にするのはいかがなものかと」
「例えを説明するのにわかりやすいかと思ったもので… これは失礼した」
老獪な政治家だ。
打たれた部分は、すっと引っ込める。
「いえいえ、わかっていただけたのでしたら…」
同僚のルポライターがにらんでいる。
無理もない。
取材で潜入したのだ。
目立ってしまっては、取材どころではなくなる。
自分の迂闊さに後悔したが、あとの祭りだった。
が、運良く自由に談笑できる時間となった。
ホッとしたのも束の間。
その政治家が寄って来た。
先程意見したために興味を持たれたようだ。
逃げ出す訳にもいかず、かといって無視する訳にもいかない。
なんとか上辺トークで切り抜けるしかないか。
話を合わせながら話す。
とりとめのない話だったが、流石に政治家だ。
聞き上手である。
そして、考え方には相容れない部分があるものの、人間的には魅力的な人物であることがわかった。
その人物の人間的な部分に好感を持ちつつある自分。
どうする自分、どうなる自分。



激しく結末が気になったので、すぐに覚えている限りのことを書き出す。
それが上記のものだ。
辻褄が合ってない部分は仕方ない。
夢なのだから。
まぁ、実際にはこんなドラマみたいな潜入取材はないので真に受けないように。

おもしろいのは、この夢と私の接点がほとんどないということだ。
前の晩に小説を読んでないし、映画も見てない。
今書いている作品とも全然関わりない。

なぜこんな夢を見たのかわからないのだ。
ただ目覚めた時に自分の夢という感じが全くしなかった。
何か誰か他の人間が見ている夢を追体験している、そんな感じだったのを覚えている。





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Last updated  2006/10/21 01:58:56 PM
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