Blue Crescent ( in 楽天)

Blue Crescent ( in 楽天)

2007/04/30
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カテゴリ: 本のしおり
以前読んだものの、すっかり内容を忘れている小説「 牙のある時間 」を読み返してみた。


彼は、職業柄か時々奇矯な行動を取ることがあった。
これが原因で転居を余儀なくされていた。
そんな彼が妻の久美と共に転居した先は、北海道の小さな町だった。
アーティストを受け入れているという、その小さな町は理想的な場所だった。
その転居先の隣家には、かつて大地主の一族が住んでいた。
今そこに住むのは、農場主の円城正晴とその妻・恭子だ。
人付き合いの悪い夫妻と聞かされていたが、彼らは隣人に親切だった。
その人間的な魅力に惹かれ、たちまちのうちに意気投合してしまう守谷夫妻。
だが、それは退廃と破滅への第一歩に過ぎなかった…


ホラー小説と思って読むと思わぬ肩透かしを食らう。
ミステリー…しかも官能サスペンスの色彩を帯びている。
もちろんホラー小説には間違いないのだが、ホラー色は薄い。
ホラー小説が苦手な人もこれなら読めるだろう。
物語は3部構成となっており、第1部は守谷久美の視点で、第2部はその夫守谷順一の視点で、それぞれ同じ出来事が描き出されている。
第3部は再び守谷久美の視点で、事件の顛末がエピローグ的に語られる。
この第1部と第2部の視点が違うだけで、これだけ違ったものに捉えられているという点がなかなか興味深い。

技法を学ぶという点からも読んでおくとよいかもしれない。








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Last updated  2007/05/01 11:07:21 PM
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