いつもは、1人で来るので
気持ちもしっかりしているけど
今日は、私がついて来ているので
何もかもまかせっきりになってしまって
情けないわ・・
と、母が言う。
「病気の時ぐらいいいんじゃないの?」
と答える。
お盆の最中だったが
結構患者さんも多くて
母の知り合いの奥様(といってもお婆ちゃん)は
自転車で転んだらしく
近所の若い奥さんに、連れてきてもらっていた。
「この人の目の前で転んだんよ。」とお婆さん。
「ほ~んと、ビックリ!でも誰も居ないところで転ばんで良かったよねえ。」
たしかに。
加えて、それが優しい奥さんでよかった。
母が、その奥さん方と話をしている間に
私だけ先生に呼ばれた。
「レントゲンにあやしい影はありませんでした。」と先生。
ひと安心する。
「おっぱいもシコリはないし。」
黙って聞く。
「ただ、リンパ節にあれだけ大きなシコリがあるって言うのは
何らかの悪性のものがあると考えるのが普通でね。」
「はい。」
「あと考えられるのは、リンパ腫。」
悪性リンパ腫か・・
「検査の結果は何時ごろでしょう?」
「一週間ぐらいやね。」
「よろしくお願いします。」
「あなたに連絡すればいいのかな?」
「いえ、私は一緒に住んでいないので、できれば弟に。」
「ああ、一緒に住んでないの。そうか~~。」
今更ながら、遠くに嫁に行ったこと
離婚して、尚且つ実家に戻らなかったこと
その他もろもろの親不孝を思う。
母には、先生から説明をしてもらった。
「悪性かどうかはわからないけど、とにかくちゃんと調べて
治療せんとね。」
という、先生の言葉に素直にうなづく。
「はい、この頃物が飲み込みにくいし。」
「うんうん。治療せなあかんね。」
優しい先生でよかったと思う。
とにかく、細胞診の結果を待って
次ぎの病院を紹介してもらうことにして
とりあえず、家に帰った。
つづく
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