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買ってしばらく、ゆっくり読む時間がなかった、この本。昨日、ようやく読むことが出来ました。
著者 境野勝悟(さかいの かつのり)さんが、いかに自由に明るく、心豊かに生きるかを説いた「老子」の中から50の言葉、その思想を受け継ぎ大いに発展させた「荘子」(そうじ)からこれも50の言葉を抜粋して、分かりやすく解説したものです。※書名は「そうじ」、人名は」そうし」と読む。(境野勝悟 著 「老子・荘子の言葉100選」より)
この100の言葉の中に、「埴(しょく)をこね、もって器を為(つく)る、その無の当たりて器の用あり」(老子十一章)とあり、「無の用」という言葉の説明がありました。確か、中学校で習ったのは、「無用の用」だったと思ったので、調べてみますと、「無用の用」でも正しいようです。
この言葉の意味は、ご存知の方も多いと思いますが、この本の説明分を簡単に書きますと、粘土をこねて作った茶わんそのものも大切だが、茶わんの中のからっぽな部分があるから役に立つ。というようなことです。つまり、茶わんの中の「無」があるからこそ、茶わんの役目を果たすと言うのですね。
この言葉は、中学の古典の授業でならった時、物事を見る視点を変える、または広げることがいかに大切かを納得したのですが、何もないと思うことも、少し考えや見方を広げることで、感謝の気持ちが生まれて来るのだな~と思った覚えがあります。
そんなことをふと思い出したと同時に、先生が黒板の下の踏み台をいきなり踏み鳴らして、みんな何が起きたのか驚いていると、「足がついている所も大切だけれど、足が乗っていない所がないと、立っていられず、踏み台の役目を果たさない」と説明されたのを思い出しました。
卒業してから、その先生と連絡が取れなくなりましたので、今はどうしていらっしゃるか知る手立てもなく、その頃で、もうかなりの年齢の先生でしたので、どうしておられるか案ずるところですが、先生の教えて下さったことが、今こうして、私の中に生きていることを懐かしむと同時に嬉しく思っています。
著者のこのページの締めくくりの言葉、「頭も、詰め込みすぎると、働かない。」
上手いこと言うな~と笑ってしまいました。ちょっと私には縁遠い言葉ではありますが・・・![]()